すべてのおすすめ
僕らの脳は杏仁豆腐で出来ている 甘くて軟らかい
ねぇ 顔文字は象形文字の進化型なんだって知ってたか?
火を発見したのはネアンデルタール人? どうでもいいけど
なみなみ注がれたコップの水は運ぶより ....
僕のなかには日常とは違った時間が流れている
それを詩の時間とでも名付けようか
遠いところからやってきた亡くした妹の様に
僕の本当の名前をささやいてくれるもの
日常がすべて散文的だとは限らな ....
自分が偉くなった人
頭を垂れる稲穂かな
人の意見を聞かない
仕事を取ったら何も残らない
差別をする
能力ない奴は死ねと言う。
人の成長を待てない人
自分は何様なのか?
若くして ....
夜は雨
どこからか雨
水を弾くタイヤの音
通りの向う
どこかで屋根を落ちる滴
私はここにいて
眠る人のことを思う
生き満たされぬ人を思う
又ここにいて
眠れぬ人のことを思う
燃 ....
窓辺にやってきた
小鳥が泣く
さも かなしそうに
おまえもひとりなのかい
世界はこんなにも
広いというのに
庭のとまり木で
小鳥が啼く
さも たのしそうに
うたをおぼえたんだね
....
夕方の台所で
君を抱きしめた
つらいことが沢山あったし
他にどうしようも無くて
火にかけたアルミ鍋から
醤油の優しい匂いがただよい
嗅ぎなれ ....
あなたと話をしなくなって、もう随分経ちます
そちらの街は相変わらず海が見えるようですが、こちらの街もそんなかんじです
最近はなんだか、通学に使っている電車が開発で特急が出来るとか出来ないと ....
{画像=120519182939.jpg}
こんな記事を新聞で読んだ
アフリカ・ギニアの森で
野生のチンパンジー11頭に
普通の餌「アブラヤシ」と
普段は手に入らない旨い餌「クーラ」 ....
わたしの現実が
白いてぶくろをはめた
ほそい指先によって
整えられてゆく
うつくしく
うつくしく
(シンプルに)
うつくしく
整えられてゆく!
今日もまた
こうしている瞬間でさ ....
あの日
お辞儀をした
それも深々と
本当は膝をつき
土下座すらしたかった
あの日
潰してしまい
誰もいなくなった
空っぽの事務所に
お辞儀しかできなかった私
帰る家を失 ....
戦い終えた 親愛なるR
苦しみは もう売りさばいて ブラックホールの中に消え
二度と帰って来ない
それでいいのさ
戦い終えた 親愛なる 戦士R
真剣を交える 言葉の投げあ ....
近頃だせーダッフルコートを
ファミレスで脱いだ娘は今どき見上げたショートボブ
カラーリングもメイクも知らない
つぶらな瞳を見開いたまま
発育を15で停めた18歳のレジスタンスは北風の中
孤立 ....
気に入らねえなら閉ざせばいい
てめぇの都合で塞げばいい
森羅万象 千差万別
そうする権利はてめぇのもんだ
信念ならば黙していけ
悪意の類なら気張っていけ
聞いてもないのにしゃあしゃあと ....
街の
人の
屋根瓦を
頬っぺたを
ボンネットを
ランドセルを
街の
人の
やわらかいところを
かたいところを
親切なところを
依怙地なところを
つついて
....
どうして見えないのか!
早咲きの桜の下に
噴水の飛沫の先に
賑やかに降り積もっているのは
詩ではないのか?
どうして拾わないのか!
膨らみ続ける蕾の上で
ベンチで踊る ....
{画像=120318231559.jpg}
人は87年間考えて、
考えて考えて、
考えて生きていくと、
いったい何に成るのだろう。
心に硬い硬い殻を纏った
岩石にでもなるのだろ ....
春の採点
平日
ちっとも忙しくない日
じっと座っていると
時が頭上を通り越して行く
一世紀ぐらいのストライドじゃないかと
それほど風圧を受ける
目の前の原で四歳の私が
一心不乱に ....
今年もこの日がやってきた
例年と同じ農園のビニールハウス前に
イチゴ狩りに魅せられた老若男女二十数名
斜に構えたり 無言を装ったり
だが皆が高揚を隠し切れずにいるのだ
農園の主人は愛想笑 ....
海が
めくれてゆく
いくつもの
いくつもの
海が
めくれて
岸壁から
追い縋って
宙を泳ぐ指先に
紫貝のように
閉じる音楽
(母は海に還ったのだ
街が
たわ ....
自分の事だけ言って
人の話は聞かない
勝手に自分なりに解釈して
妥協を知らない
目先の事にこだわり
長期の見通しがない
人をバカにする
バカにされると怒る
意地悪が大好き
自 ....
{画像=120316123953.png}
月の光が燦ざめく
まだ春浅き夜更けのこと
女が独りで死にました
誰にもみとられず
たった独りで息絶えて
時計の針は零時で止まったままに
....
両の窓から見えるものはみな不確かで
ぼんやりと光に融け出しているようだ
心は焦げ付いた鍋のように
そのまま冷たく放置されていた
杖をついて
時が行き来する
昭和 ....
ママの手は
てんごくのにおいがすると
五つの子が
うっとりとして
わたしの手を離さない
てんごくも
じごくも
絵本のなかに
出てきたね
てんごくに
匂いがあるなんて
知ら ....
死ぬ時はひとり
病床で死に向け衰弱して行く
ひとり剥がされて行く
それは寂しいことだ
あらゆる愛着を諦めさせられ
消えて無くなるのを
是認させられるだけの日々
世界に別れを告げ
明日に ....
ゴルフ焼けしたいい親父になった
今では大阪の営業所長さんだ
―僕らの音楽を理解してくれる人は
この広島に一人か二人ってところだ
だけど これだけは確実に言える
僕らは凄いことを ....
愛と言う名の水もなく
ただひたすら歩き続ける
味方は誰もいない
頼りはコンパスのみ
乾ききった心
夢も希望もない
ジャーキーで
命をつなぐ
何も考えない
だだ生きるだけ
夜 ....
{ルビ生命=いのち}の重みに
触れた{ルビ瞬間=とき}
今 ここに在る
ただ それだけで
繋がってきた奇跡の連続
なんてちょっと大袈裟に
身震いなんてしてみたりして
私も
....
何かが叶うことを
素朴に夢見て
人間は生きている
一日一日を
地味に踏みしめてね
たった二百年も
生きれない人間なんて
太陽からみたら
それは ちっぽけだ
なんてね ....
わたしは縄文の舟を漕いでいる
トチノキを刳り貫いた
粗末な舟だ
赤い犬をいっぴき乗せていた
これが最後の猟だと
わたしは思った
子どもたちは
夏の来なかった時代を知らない
もう ....
祈る人はそっと目をつぶる
瞳に映るものは有限であっても
瞼に浮かぶものは無限だ
祈る人は無言である
言葉はいくら重ねても
心のかなしみには追いつかない
祈る人はみじろぎせず ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28