すべてのおすすめ
八月
隙間のない日差しが街を埋めつくして息をとめた地上
の生きものたちは白い化石になるだろうか

昼下がりの昆虫のように日差しを避けて地下に逃れた
人びとの背にうっすら
あの日の地核の影が ....
貴方が深い底に落ちかけたなら

私は貴方を全力で突き飛ばし

代わりに

喜んで沈みましょう


後で何と言われようと

一瞬、悲しみが見えたとしても

喜んで沈み ....
ボーダーの七分袖を着た長い髪の女の子は
その長い髪とふくらんだスカートを置き去りに
横断歩道に溶けていってしまった
帰ってはこない
  君は机に向かう
  ボールペンを握る
  罫線の上に
  言葉を置いてゆく



  それは君の決めた枠
  君の胸の奥で
  何か切実なものが発熱している
  窓の外 ....
夜明け前
蒼い空に
身を削る月がいた
誰にも気づかれることのないように
まして獣たちに さとられないように
目覚めた女が背をみせる
静まり返った山森は、眠りについたまま
星をなくした夜空 ....
滑るように季節は過ぎて
そう
望みながら呼吸を
いっしょうけんめいくりかえしている
君にであって
こんなにもこころが溶けだして
やわらかさを増しているのは
しなやかになったのか
そ ....
風は ふいに吹いて 窓を叩く
黒板の向こうに 鯨がゆく
地学の時間のあくびと 古生代
わたしが 海から来たのなら
うたたねで見た あの鯨は 真実、わたしの古い友人だ
だれかが私を呼 ....
いやだよ
あなたに送った文字の
返事がさっき届いた

だいじょうぶ きっとやれるよ と

どんな栄養ドリンクよりも
ききそうな気がする
がんばってる君の応援

だれもがさみしがりや ....
             110720

            
トコロテンでごはん
辛抱おし
半時ぐらいは
保つでしょう
お母さまは
まだお帰りにはならないのです
 ....
図鑑で見たことのない名前が
見覚えのない恐竜についている
たかだが十数年で何が起きたのか
サウルスは何ら変わっていないはずだが
人類は何を発見したのだろう

化石になりたい
化石のように ....
真上には晴れ
薄い薄い屋根に薄い薄い体で
平和の雲が空に浮いていた
それをつかむことができた
こっちにある
こっちにある
熱い熱い屋根に熱い熱い体で
あからさまな光にふてくされな ....
もし彼が待ってくれ
と言われても
私は旅立つ
もううんざりなの

安い香水をつけて
安いイヤリングして
安いバーボン片手に
安い高速バスに乗る

信じた私が馬鹿だった
のんびりし ....
いたずらな風にでも煽られたのか
薄桃色の世界が一瞬目の前にひろがった
 



男のひとは女性の下着に恋するものらしい

くしゃっとした
小さな布切れなのにね

でもそれは男の ....
雪よりも白い糸が
どこまでも続く

途絶えぬ筆記体の線が
サインは何処までも

{ルビ終焉=おわり}を知らない
時々刻々のように流れていく

どんなに流れても
忘れない

君の ....
新聞によると、都会では 妖怪やむなし が 多く 出回っているそうだ
このあたりでも 妖怪いけしゃーしゃー が、つぶなら瞳を ぎらつかせている
だが、挨拶をかわせるのは なんか妖怪とだけだ

 ....
とんでもないものを見たと思った
町の灯りなんてほとんどなくて
月だけが半弧を描く
ステージ奥では雲がバックダンスしてるしまるでいつもそうしてるかのように

時がこのまま止まればいいと
一夜 ....
{画像=110715000430.jpg}


陽炎のゆれる炎の一日
草は夏の息をかみしめ
熱く重たい目蓋を降ろす
紅い夕日よ

それは陽炎のゆれる炎の一日の終わりの
時の流れの流 ....
寄る辺なく
君を想うことなかれ
寄る辺なく
君に恋することなかれ


朝露零れて
透いた柔肌の朝顔
吐息に揉まれし


けふ
文月小暑
忘れがたき
夕でるまでの


 ....
うしろめたいなら嫌ってね


すきやなんて絶対言わんといて



ちょっとの電話もいらんから



無理して合わしたりせんといて



12年間なんて埋めれっこな ....
高い高い空
目指してさ
羽ばたいていこうよ

遠い遠い空
忘れちゃいけない
どこまでも続いていること

私たちには翼はないけれど
一歩踏み出せば、
数センチ
確実に近づいている
 ....
道を歩くと つい最近まで、卯の花や すいかづらの匂いがしていたけれど、季節は進み 香の蒸散するスピードも早くなり、このごろでは すっかり緑の陰ばかり探してしまいます。神社の石段下っていると 眼下に鳥居 .... ここを
登りきれば


何年も
椅子に座って
ばかりで
運動なんて
これっぽっちも
してなかった

ふくらはぎが
太ももが
体全体が

思い返せば
大したことなかった
 ....
出棺を待つ君は安らかな表情で
首筋にあるべき索状痕は目立たぬよう化粧を施され
凄惨な最期を遂げたようには見えなかった

呼びかければ目を覚ますのではとか
冗談が過ぎたかな
頭を掻きながら棺 ....
たばこ好きの女が
たばこ嫌いの人達に
よく言われる台詞

「生まれてくる子供に悪いよ」

そうか
そうだったのか
わたしの身体は未来の誰かの物でもあって
今こうしてだらだら生きている ....
ねえ、あなた
ワタシ
出会いの旅に出ます

ええ、わかっています
あなたがワタシを
好いていてくれてる事
なんでも分かってくれようと
熱心な所

これまでの御恩は忘れません
忘れ ....
すき?って聞くから

すきだからすきってゆう





うしろめたい気持ちの中に

ぐるぐるぐるぐる

きっと言葉が弾になって






私の頭を直撃し ....
夏、炎天下

デブ、はしる
すごい 勢いで
デブ、はしる

デブ、汗、噴き出る
すごい量の
デブ、汗、噴き出る

デブ、汗、飛び散らせる
通りすがりの人全部に
デブ、汗、飛び散 ....
この真昼
かいま見る
白日のさなかに
真夜中の闇
見てはならぬものを見て
見ぬふりをしたくなる
光の中に
あってはならないはずの
漆黒のかげ

光はあるのだ
たしかにあるのだ ....
暗い街灯はくらいままシャッター商店街を抱え埋められた運河を踏みつけながらだましだましつづいていく沈みかけた灰色のこの街みたいに自分をだまし言い訳ばかりする口の動きと言葉の響きがずれる人々が低気圧と湿気 .... 実り多き夏を私は愛する。
むせかえる暑さに眠れない夜、透き通る藍色の空に浮かぶ五つの星にあなたの幸せを願う。
魂の繋がりを信じて。

夏に実ったものを私は愛する。
空丸ゆらぎさんの自由詩おすすめリスト(1446)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午後の化石- たま自由詩24*11-7-26
- 一酸化炭 ...自由詩211-7-23
ひと夏- nm6自由詩111-7-23
夜に- 草野春心自由詩411-7-21
黎明の月- 月乃助自由詩13*11-7-21
りょう/いきる- かんな自由詩7*11-7-21
心星- るるりら自由詩811-7-21
だいじょうぶだよ- 朧月自由詩211-7-21
心星- あおば自由詩13*11-7-20
あーうー- 佐々木妖 ...自由詩10*11-7-19
トタン屋根にねころんで- 美砂自由詩5*11-7-19
もううんざりなの- ペポパン ...自由詩4*11-7-19
確信のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*11-7-18
小石丸- subaru★自由詩11*11-7-17
いま_まさに- るるりら自由詩13*11-7-15
- 真坂木自由詩10*11-7-15
時の流れ- beebee自由詩18*11-7-15
七夕- 乱太郎自由詩14*11-7-14
ロリコントローラー- サワメ自由詩211-7-13
3,2,1...- 涼深自由詩511-7-12
【批評祭遅刻作品】自分の体臭で書かれた詩- るるりら自由詩15+*11-7-12
- りり自由詩3*11-7-11
饗宴のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-7-11
煙に巻く- 三原千尋自由詩10*11-7-11
出したい手紙- 佐和自由詩711-7-11
1826- サワメ自由詩211-7-11
さわやかな夏の日- 花形新次自由詩8*11-7-11
狂気の冷徹- シホ.N自由詩511-7-11
あらゆる場所が不可思議であふれている- フミタケ自由詩311-7-11
震える魂。- ヒヤシン ...自由詩2*11-7-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49