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やさしくなどとおもわなくても
しみわたっていて
近づけば
近づくほど
殺すこともできるこの手が
どれだけでもやさしく触れます
さよなら
と言いながらつむじ風
くるりと巻いて
さよなら
ともう一度

こんにちは
とは言わないで
何度も
何度も
さよなら

止まらない銀河鉄道
開かない窓からアンドロ ....
美しさがある見えない糸の整列にあるなら
その糸の端っこをちょっと引っ張ってみたい

その僅かなゆるみが美しさを引き立てるのだろうか

謎解きが残された人生が美しいように
言い切らない余韻も ....
きみのことばは

秋の冷たい雨のようだね

仄かな愛の燃えかすを

ひとつ ひとつ 丁寧に

つまむように消して行く

夏の陽射しに彩られた

一輪の記憶が今しがた

明け ....
街で


首を竦めてぼくはひとり歩いていたのですが。
日暮れ色で賑わう通りでは
うっかりしていると
さっさと擦れ違ってしまいます
だぶだぶな外套(オーバー)に身をつつみ
壁のような背中 ....
一つ数えて 春を越え
二つ数えて 夏を越え
三つ数えて 秋を越え
四つ数えて 冬を越え

五つ数えて
軽く握る拳で
ポンと胸を叩く

吐き出した想いが
突如 目の前に現れる
誰に ....
 
想いの珠がふくらんだり、しぼんだり

どっくん どっくん 鼓動する


あたいは、生きる



 
振り絞る様な虫の音の外は雨
空木岳は雪にちがいない

湯に浸かるこの体は疲れていて
もう少しだけ このまま眠って居たいのに
天井から落ちる水滴が冷たくて

まだ羽根を すり合わせている
 ....
秋の海は幻想的だから・・と
男が女に誘いをかける

秋の海は思い出が振り返す・・と
女が男を拒絶する

男と女が言い争う
互いに引く気もなく



男と女の口喧嘩が終わったみたい ....
秋の海が荒々しく呼吸する
うねる波 遠く水平線の少し上に
厚く濃く垂れこめた雲また雲

ただ一人歩く砂浜は
自らの心象を行くよう
波に打ちあげられた貝殻や
流木のような言葉を拾いあげては ....
仮に/きみの腰の括れが好きなんだとか言ってみる 。
きみはすぐに誰を基準に言ってるのかと不信に思うだろ?
いいじゃないか誰だって
括れであることに違いはないんだから
Sein…日々変 ....
日曜日 うっかりペットショップをのぞいてしまう
生まれたばかりのかわいい仔犬が
ガラス越しにじっとわたしをみつめてくる
さっきまで泣いていたかのように黒い瞳が濡れている
この人はここから連れ出 ....
 
ちっちゃな{ルビ削げ=そげ}

いつの間にかウチの一部や

そやから、ときどき、チクリ、チクリ、



 
「削げ」の意味
 1 竹や木の端の削がれたもの。また、それが皮膚に ....
ハーモニカが吹けなければピアノも弾けない
タンバリンをやらせればうるさくて
縦笛は持ってくるのを忘れてしまった

町を歩けば石を投げられて
医者からは匙を投げられて
友人だと思っていたもの ....
注)この作品は、宮尾節子さんの呼びかけでつながったツイッターでの連詩を、私が独自の視点でつなげた作品です。

◇◆


【おいしい水を】


彼岸花咲く草道を分け入ると。
雑木林の麓 ....
桜守はいつも見ている
敷居の前を

週末に見慣れた木立
榎が化けた大欅が
獣たちを一瞬で覆い隠す

昔 此処が夜のしじまだったように
限りない静かがありふれていた

ダカラ思イ出ス ....
横向きで寝る
いっさいの灯りを消しても
消せないものが浮かんでくる
まぶたを閉じても
眼球が光のない世界で動くように
スイッチを切ったつもりでも
同時にもうひとつのスイッチが押されている
 ....
今日は素晴らしき日曜だ
嵐に弄られる街路樹と
無意味に転がる棒切れが
呼吸のように入れ替わる
ペテンのような日曜だ


あなたの瞳の奈落に潜む
鬼火のような問いかけは
閃くごとに ....
何もなければ 空は
濁っていない
雨はあんなにも清く
陽もこれほどに快い
人の濁った思念だけが
陽を曲げ 雨を止ます
心から泣け!そして笑え!人の子よ
自然そのままの陽と雨のように
僕らはやって来た
山脈を望む高台で自身の未来を仰ぐべく
正中する太陽の指し示す影を追って

南の肥沃な低地には生命の修羅があって
過剰な欲望が溢れていた

充足の幻影が従属であること
 ....
いくらおしは(か)らいしたら、狂ってくれる?


ただでゆらしてさしあげますって


ただよってるだけじゃん


はくくらい、して


いけないことなんか、あるわけないから。


ごろつきとにらめっ ....
物語の主人公で終わるのは当然わたしなのだが
思いもよらず次から次へと脇役に死なれてしまうとは
脚本はやはり書き直すべきだったのだろう。
肉体的に屈強な男だったり
あるいは繊細で我慢強 ....
さらさらと無限にかたちを変えてゆくもの
どくどくと体の中を対流するもの
ぼそぼそと語りかけるもの
ろうそくの科学で薔薇の庭園を飾る
 
スズメバチの襲撃を警戒しながら僕たちは生きている 
 ....
おやすみなさいと
私の周りで泳いでいた言葉の魚たちがささやく
まるで百年の眠り姫の林檎のように

私が初めて口にした小魚は母の胎盤の中
臍の緒に繋がれて
息遣いの音と共にやってきて
生き ....
道の駅で白菜を買う

むいた白菜から虫がでてきた
さすがに新鮮なのはちがうねと
そうおもわなかったのは私のだめなところ

水に浮かぶ虫の姿を
ぼんやりみながら畑を想う
命のやりとりはあ ....
きょうレインボーブリッジを2度とおった
ゴールデンゲイトブリッジは世界有数の橋だが

カリフォルニアの海風は太平洋を渡ってきっと
お台場の空を見ているにちがいない

つかの間サンフランシス ....
夜を渡ってくる
飛行機のために
夜毎、灯りがともされる

ここへ舞い降りよと
目印となって誘導する

人はなぜ
夜を渡りたがるのだろう
眠れない夜が
あるよね



あなたを
もとめている





ふざけていないの





眠れない夜がある
明日に
疲れたよ
って


ソファーに
ストンと座る



ぐてーっと
もたれかかって



90度回転
コロンとすると





美味しいご飯を
作っ ....
 
やさぐれた町に、カップ酒の男がひとり

あまりにしっくりしていて、存在すらわからない

そのポケットに色あせた息子の写真があるなんて誰も知らないし、興味もないことだ



 
空丸ゆらぎさんの自由詩おすすめリスト(1468)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
タッチ- 美砂自由詩1*12-11-10
さよなら- 乱太郎自由詩25*12-11-9
見分けるちから- 梅昆布茶自由詩2312-11-8
冷たい雨- ただのみ ...自由詩22*12-11-8
秋を見つめてみませんか_三篇_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩18*12-11-6
ワガママな季節- subaru★自由詩16*12-11-6
生きる- 殿上 童自由詩22*12-11-5
虫の音- ぎへいじ自由詩10*12-11-5
秋の海と男と女- subaru★自由詩14*12-11-2
それもまた- ただのみ ...自由詩19*12-11-1
様相/- アラガイ ...自由詩5*12-10-31
ペットショップで- そらの珊 ...自由詩1512-10-30
削げ- 殿上 童自由詩19*12-10-29
そういうおとこ- カマキリ自由詩412-10-29
同時多発ツイート連詩【おいしい水を】_こひもともひこ・リミッ ...- こひもと ...自由詩4*12-10-29
あの大欅- subaru★自由詩10*12-10-29
夜へ- そらの珊 ...自由詩20*12-10-29
感傷に溺れて笑う日曜に- ただのみ ...自由詩15*12-10-28
陽と雨- yamadahifumi自由詩112-10-28
緑の丘を越えて- 梅昆布茶自由詩1312-10-27
ジャンキー- 阿ト理恵自由詩5*12-10-26
事件とウイスキーと- アラガイ ...自由詩15*12-10-26
沙漠と薔薇- 梅昆布茶自由詩1412-10-25
おやすみなさい- 乱太郎自由詩1812-10-25
食うか食われるか- 朧月自由詩1012-10-23
レインボーブリッジを渡る風- 梅昆布茶自由詩1412-10-23
航空灯火- そらの珊 ...自由詩1012-10-23
眠れない夜がある- 鵜飼千代 ...自由詩21*12-10-23
美味しいご飯- 鵜飼千代 ...自由詩10*12-10-23
男がひとり- 殿上 童自由詩21*12-10-22

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