すべてのおすすめ
横はいりなんかしてないのに
ちゃんと並べと咎められたことがある
トラウマになってしまったのか
また文句言われてしまうのではとオドオドしてみたり
私って気が小さいのかな
それからは ....
いきる
燃えさし
あがってくると
( こころは バイパス
爛れた
くちびる
あてがいながら
眼窩(すかいらいと)
から
入水
....
新緑の風は
棘がなくてとてもよい
海が近くになくとも
森が近くになくとも
ほんのすこしの
風の匂いは
生命の香に満ちている
ほんのすこしの
ざわめきは
生命の音で満ちてい ....
ゴルフ場の空に日暈が出ていた
ぼんやりとしたでっかいわっか
それが次第にはっきり虹いろになっていった
日暈に背をむけながらフェアウェイを歩いていた
だれかがオレのために祈ってい ....
「明日の情」
優しく蛇行して
適度に濁って
こそばゆく岸を撫でながら
僕の根底を流れる
情の小川は
ときおり
なす術もない豪雨に
のたうち回って
....
星形のサボテンの気分で目覚めた
窓の外に
柔らかい青空
いっきにトゲとけた
ふにゃりくにゃり
もぞもぞさがす右手
君に報告
生きてますよ
あのね
ありがとう
サバは猫ではなかった。
猫がサバだったのだ。
おもい。
わりきれない素数のように
バサッと
樹のうえから降ってきた新しい猫と屁理屈を彼女はうけとることにしたのだ。
おもてなしうらなしてだ ....
絵描きの家には絵筆が数えきれないほどあった
太さが様々な絵筆が ところ狭しと並んでいた
絵描きは嘘をついていた
彼は絵描きではなかった
どこかに球体があった
それはそれは丸かった
....
古い家屋に手を入れてできた料理屋さんは
まるで人をこばむように
さっさとおゆきなさいと
言うように人の気配を消す
庭に咲いた花まで
初老の店主は言う
ひとつひとつ皿を運び
魚です ....
「時」が地の底へ地の底へと
流れ墜ちてしまうのかなぁ
いつ止むともなく
ざらめ雪は降りつづいている
じっと眺めていると
....
午後 4時44分
見上げると
東の高く
薄い青空に
少し欠けた
白い月が
浮かんでいた
立春もとうに過ぎたのに
しばらく
引きこもっていた
たまっていた
所用 ....
コンビニの
100円スイーツを食べて
心に膜を張る
むき出しのものに
触れないように
誰のせいでもないことを
誰かのせいにするみたいに
のどがかわいたって
いつも用意されている
....
{引用=それを、聞きのがして、
提燈アンコウのように、ひかり、
ただ、
春を、まっている、
鋏をいれて、ほつれをひろげる、
物語がはさまれる、
この浴槽で、犯行におよんだのだ、
強い、断 ....
道路も屋根も電信柱も
みんな銀色に覆われてる
子供たちは喜び
雪合戦をしている
君と過ごした冬は
寒いけど暖かかった
今年は一人で子供たちの
歓声を聞いて ....
人は飛べないから
歩かなければならない
羽がないから言葉がある
人の行き先は
未来なんかじゃない
人の行く先は結果という街
理由探しを立ち止まる方法にしたとて
ないものはないから ....
自然はいつも新しい
新しいものはいつもキレイ
キレイなこころはいつも新しいこころ
傷つきやすくて
ひとなつっこいこころ
好奇心いっぱいで
いつもなにかを発見してしま ....
網戸に
みっしりと
あたしの嫌いな
蛾が
はりつている
義母が
買ってきた
生貝を
食べる
喉元に
違和感を覚える
吐く
あたしは
貝殻の ....
咳込みながら考える
このまま息ができなくなって
瞳が閉じればいいのに
狭まっていく世界に
初めての愛を贈ろう
「死ね。」
うすあかりの光りがまだら模様をえがく夜
わたしは、私を忘れる
「風が出てきたみたいだ。梢の影が踊っている。
ここには、街灯はないのだから…」
「月明かりね。風音が変わった ....
こんなに手を伸ばしているのに
届かないままひそやかに
眠っている呼吸音
方々で
下駄箱の開いては閉じる音が
心臓の音に重なってまるで戦場
上履きが音をかき消していく
ブリキの下駄 ....
いくつめかの丘の上で
目から流れ落ちる汗を拭った
いったい誰のための汗なのか
そんなもので救われようと思ってる
自分がちゃんちゃら可笑しいよ
勾配の緩やかな所を
選んで登ってきたは ....
全力で頑張ったかい?
あの頃の君と僕は
何も見えずに
ただひたすらに想い続けてた
夢を1つだけ持って飛び出した
それがあれば何にだってなれるんだよ
口癖だったよね
君の目指す頂上 ....
行為がうつくしい
おんなじ感情がうつくしい
もっとあまえたい
おんなみたいに愛されたい
ちんちんが硬くなる
ちくびを見つめる
恋人のちくびにむしゃぶりつく
....
誰かがさみしいと
しゃべって僕が聞く
体はこんなに生きたがってる
心は笑って首を吊る
散々詰め込まれて
伸ばされた個性ってのは
ひっつかまれて
地面に叩きつけられるために
ある ....
「わたしのこころはサーモンピンク」
そのフレーズを見出したのは
確か「りぼん」誌上であった
もしかしたら「なかよし」だったかもしれないが
「少女コミック」や「プリンセス」や
「花とゆめ」 ....
ホイミをかけてくれ
....
随分とのんびりした赤ちゃんが生まれた
優しい木漏れ日の中で たったひとりだった
声が誰の耳にも届かないのを知ったら
泣くのをやめて誰にも知られずに眠った
首のない人形は歩いた
喫茶店 ....
コツコツと先を急ぐ女のひと
両かかととも赤く腫れあがっていて何だか痛々しい
足に合わない靴だったのかな
駅前広場は折からの霙混じりで
軒際で立ち止まっては、いちいち傘を開くのも鬱陶しく ....
猛烈は
空に土足であがりこむ
闘牛の息猛々しいありさまを差しむける
裸(モーレツ)にすれば
コミック漫画のはみ出しイラストにひっぱりだこになる
それほどの猛烈たちがなんども呼びだされて
い ....
砂利についた 貝ガラ どろどろ
黒く吐いた あぶくに うちあげられ
ヒレの息づく爪のかけら
まるい黒い斑点に交じる
夜毎落ちていく指噛む昼
まわした儀 どこからか溢れて
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49