きみの血ばかりつらい祖父のように
記号は書かれるまま
自然においては匂うまま立ち止まります。
無秩序の希望より隔てる韻律のほうがましです。
柔らかな性器もいくども祈れば
全世界を願う神になる ....
夕明りの文法でねむる
涙のようなガラスですから
青いコンタクトレンズ。
それをつけたぼくには
青雲のみずのような波と
月の光のようなこころで、
ノートのうらの
神経のかすかな生の魂の ....
眠るのが恐くなりました
夢を見なくなったからです
夢のない眠りほど
恐ろしいものはありません
眠っても
眠っても
一向に夢を見る気配が無いので
仕方無く眠ることを諦めました
あ ....
本論にうつる前に、まず文章についての私の考え方の一端を述べたいと思います。私は、たいていの主題はわかりやすい文章で書くことができると考え、わかりにくい文章に出くわしたら、執筆者の腕が悪いのではないかと ....
「薔薇を食べた豚の脂を眺める
屠殺者の歌うバラードが月を増やす
哀切の涙か、喝采のチップか
どちらにせよ銀色として墜ちる為だ。」
安楽と高揚を巻いて吸う再度のヘッドフォン
L(unluck)to(call you)Rの多声楽に
コップ一杯のミルクで溺れると
Dancing in the Sun!讃プリングは
雲間の廃校舎 ....
11時50分きっかりに
私は事務所を出て
お弁当を買いに出かけます。
12時になってからではだめです。
混雑するから、いけないのです。
今日は、チンジャオロース弁当が食べたいです ....
気付きもしなかった。
こんなにも空が変わらずに流れていたこと
雲は世界をみまもっていたこと
時が流れても、なにひとつ変わっていなかったこと
永遠を信じられるくらいのうつ ....
リンダ お前は顔が小さいな
リンダ お前は顔が小さいな…
白いラバァソゥルでこの街を闊歩
成人して踏み出すその感動をもう一歩
思わず進む煙草 合法喫煙もう一本
ってな具合で進んでく変わら ....
ジニー馬鹿馬鹿しいほど簡単に
こんなところ捨ててしまおう
ジニー笑い転げているうちは
世界に光なんて射しやしない
人の言い草ばかりを気にする輩と
共に笑いあう ....
1
蛾sボンベイのカタコンベにて
エミールが列記した花々のミイラ
瓦礫下の耳らを魅入るLP盤
擦過傷にてLoopす音楽は
「結婚行進曲」 を拝聴した
内燃仕掛けの蛾sボンベイは
灰から ....
古い体温計が、もてあそんでいた手の中で
音も立てずに割れました。
すらりと ななめに切れた指先から、
白いシーツに ぽたり と赤い血が滲みました。
体温計のガラスの管からは、夢のように美し ....
古い町並み
もう、思い出は薄れて
それでもまだ
オルゴールの音はかすかに響いた
緩やかな下り坂の終わり
あの曲がり角を越えて
少女時代が
降り積もった ....
すべての葉を散らした体内で
葉たちはもう
おしゃべりをしているころだ
3DKの家から
1トン車1杯分のゴミを運び出した
できるだけ静かに運ぼうとしたのに
荷台の上で何かが崩れ落ちる音がする
7年前の秋
そこで始まった生活が思い出せない
ゴミ袋に放り込 ....
定期入れから定期券が消えた
そんな話をかつて書いた
どんな些細なことにも顛末というものがある
発端は結果を生み結果はまた何かの発端となり
僕らの日常は限りなくその繰り返しだ
例えば僕らの誕生 ....
向かい風の吹いている
地図の上です
収縮と膨張を繰り返す波打ち際の
緩やかなカーブをなぞること
波音は届かずに
待ち焦がれるばかりの
海岸線が近い
そうで
少しずつ僕らに迫 ....
チョコチップクッキー
ひたすら食べ続けて
気分悪くなって
悲しくなってテレビつける
そしたら
チョコチップクッキーのコマーシャル
チャンネル変えても
チョコチップクッキーのコマーシャ ....
グルグル回って
いつの間にやら元通り
ピンクと緑のストライプ
グルグル回って
薄気味悪い茶色になって
食べてみたら
結構イケるぞオイ
と思ったら腹がグルグル
地獄の一週間が始まるのであ ....
赤色灯に浮かび上がる
限られた僕の価値観では
真実を見極めるには至らない
語りかける先に
響く警告の音は
ときに沈黙であったりする
しかしそこには確かに悲鳴があり
傷を受けた者の ....
(出会い系サイトにて)
そこの別嬪のネェサンよ
あんた
テメェとテメェの餓鬼が
法を犯すとしたら どっちが良い?
あぁ そりゃそうだろうよ
罪おっかぶんなら
自分を選ばぁ
....
あ〜あ、結局は何の進展もなく(企業人は「進捗」とか「進展」とか大好き。私も、
15年もやってれば企業人の端くれ)、「愛と憎しみ」だってさ。
「3つの関係」について最初に書いたのは19年前で次の ....
昨日は、家を出たら雨が降り、会社に言ったらミスをして、
家に帰れば怒られて、独りになれば寂しくて。
なにをやっても、何を考えても、うまくいかない。
最悪の日でした。
今日は、 ....
君はまだおんなのこだから・・・
帰り道
ぽってりふくれたくちびるに
まっかにそまったほっぺたに
冷たい流れに逆らいながら
煌々と光るネオンの海を二輪車で泳いでく。
....
待ち合わせの時間まで
僕は地下街の書店で時間を潰すことにした
詩集のコーナーで数少ない詩集を二、三冊めくってみたが
どれもこれもピンとこなくて他のコーナーにある書籍も
黙りこくったまま ....
会ったことも無い女性のうなじを追い掛ける。彼女のくるぶしにしがみつく、なんて
幻想。
例としての記述。
液体に近い光の、その水面の裏にいる女神
その水面に顔を浸ければ女神は背後 ....
私は1999年の2月頃、何となく書くのを止めた。仕事的には、クビになりそうな
トラブルとかあってごちゃごちゃしていたし、33才にしてやっと(・・・というの
はあくまで私個人の問題だが・・・)結婚し ....
一気に見た物語に
夜中のわたしはすっぽりくるまります
にゃあんにゃあんと泣きたい気分
全身でなにかを目覚めさせたい気分
全身だけで終わりを見たい気分
お昼寝の途中で
いきなり体が震える ....
冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
懐かしくてももう泣けない自分がいました
それが寂しくてそっと瞳を閉じました
太陽が淡く輝いた冬の日のことです
太陽 ....
もう
走りつづけることは止めました
身体中の軟骨が
少しずつ砕け始めてきたから
バランスが取れない
あなたの所まで
たどり着けなかったけれど
走っていた過程が
充実していたから
....
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