風船

つばめの急降下にも
動ずることなく
ただよう風に押されて
やがて 点
水面に映る丸い残像



滝 

世の中のすべての音を盗みながら
アピールするものは 
引力  ....
なんとかがんばって
ごはんをつくってみたけれど
よくよくかんがえてみると
これっぽっちもたべたくなかった
つっかけをはいて
きばらしにそとへでてみても
いきたいところはどこにもなかった ....
街外れの小さな本屋で
彼女と偶然再会した

本屋でよかった。
きりりとした空間では
おしゃべりにならずに
すむ

彼女が手にしている
水色の背表紙の本が何であるか
なんてことは
 ....
 白い錠剤とロシアで買った中古カメラがテレビの上に載っている。
 もうすでにおれは嘘をついてしまった。白い錠剤もないし、ロシアで買った中古カメラもない。ロシアが昔ソ連だった頃、お ....
 


 駅ビルの屋上から飛び降りてから
 地面に落下するまで
 ずっと一人だった
 公衆便所の個室から伸びて外まで出てる
 トイレットペーパーが
 雨に濡れて溶けそうだ
 ....
貴方は愛情で真っ直ぐ あたしを抱く
たぶん
あたしは情に絆されて 貴方を抱く

貴方は情愛で素直に あたしを慈しむ
たぶん
あたしは友情と題して 貴方を慈しむ

いつから天秤はバランス ....
靄のかかった人々は表情の裏側の悲しみを蓄積していくばかり
痛みに麻痺した人々はこの世を素敵ともてはやすが共感をよぶことはない

------------

幼い頃に望んでいた羽などはもういら ....
回転式自動ドアは
通れない
怖いから
足がすくむ

こどもが死んだ
やっぱり って
思った

エスカレーターも
苦手だ
乗るときに
心がいつも
ざわざわする

エスカレー ....
電線に止まって
人を見下ろす鴉
でさえ貴女の
髪の黒さに憧れる
夜空のように
貴女の黒髪は深く
そして遠い川のように
流れている


無邪気な子供達が
笑いながら
貴女の黒髪を ....
断崖絶壁を途坂している二人の若者は
時にはボロボロの吊り橋で命を落としかけ
時には鉄砲水に溢れる激流に呑まれかけ
数多くの絶体絶命を積み重ねながら
それでも尚、前進を止めない

愛する家族 ....
海沿いに走る防砂林を抜けると
右手に岬が見える
あの岬へ行こう
いつか交わした約束みたいなものだった



続いてる道は防砂林の中を
くねくねと曲がって上って下りて
右手に見えない海 ....
ほそい みどり の
うすい あし

こそり すみ に
より あって

どなた でしょうか

で きっと ね
つと つと そうっ と
すき に いく

だけど かた  ....
どっかの誰かが
顔も知らない相手に投付けた言葉

でぇっきれーだ
知ったかぶって得意げな顔してんだろ

どっかの誰かが
顔も知らない相手を傷付けた言葉

でぇっきれーだ
そんな事で ....
きこえる
おはやし
耳もとで
雲に
跳ね返って
と〜ん とん

君の歌う
盆踊りのまねごとの歌が
なつかしくてなつかしくて
は〜よい よい

のこったしこりは
お ....
鋭角の午後をよびとめて
僕らは街をあるきまわる
一杯のコーヒーをもとめた店で
冷えすぎた空気にふるえて笑う
すきだとおもうんだ。

土曜日から月曜日までの数直線上に
いくつ君が立ってるか ....
バラバラで、それは上下の問題ではない。波打つとか押し寄せるとかではなく、スッと入ってくるそれは曖昧な塊だけれどちぎれた雲ともすこし違って、ピントはあっている。ところでピントに気づくのはふとした時で、た .... 何気ない日々が淡々と過ぎていく
何をしていても
何もしていなくても
そんなことは知っているのに
私は悲しみを持て余すばかりで

いつもは無口なあの人が
今日はよく笑っていた
野に咲いた ....
うちの窓から
朝日はみえない
きっとどこかの窓からは
朝日がみえる
みえるのだろう
夕べ
流しの三角コーナーに
食べ残したサラダを捨てながら思った
サラダの中の胡瓜が細かくなる前
の ....
うさぎはおおかみの上着を着て
おおかみの上着の上から
うさぎの上着を着て
うさぎの上着の上から
おおかみの上着を着て
ほっと一息ついて
コーヒーショップなんかで
おおかみの上着を脱いで
 ....
そうですね

いってみる

そうですね そうですね
そう かもしれません
そう いう考え方もあるかもしれません
そう いうものの見方は
ほんとうは
かなしくは ないですか

 ....
アナタハ イツノトキモ キヨク タダシイママデ イテクダサイ


アナタダケハ キレイナ ハネノママ トベルヨウニ


ボクノ カワリニ ドウカ オシアワセニ。。。
 孤立してしまったのだ。おれは港に着いたばかりで、フランス人トップモデルと激しい鮨の奪い合いに負けた後でもあった。落ちぶれた気分だった。受験勉強の途中に息抜きとして窓を開けたら .... にんげんとして それ以上ににんげんとして やるべきことがもっと他にあったと思う が衝動的 におびえながら も強く唇を噛んで 腐った木の実のかろうじて付いている枝を抱えて 地震の直後のようだ 焼け野原に .... 現代詩の復興とか、詩がもう少し広まる為に とかの意味がわからない。
根本的に違うのは
オレは人間の復興にはせめて興味があって、つまり
詩の復興とかにまったく興味がないということだ。
己の何を復 ....
満天の星空の下
星の雫を輝かせながら
木々達が揺れている

それを見上げながら
私はあてもなく
街のなかを
歩いてる

ふと気づくと
空に輝いてた星達は
すっか ....
居るような君の気配を探している沈まない陽の五月の駅で

不意に出るひとつ外れたアクセント「そやね」と夏がちかづいている

このまちが逆さにうつる残り水その向こう側に居るはずなのに

あ ....
 電気をつけると暗いねえ / ええ? 明れよう電気は

  / 電気をつけると夜んなったねえ

      / ああ / 夜んなったねえ

/ 外は

                 ....
薄曇の中途半端な昼下がりです


どうにかなるとつぶやいたあなたと
なんとかなると空を仰いだ僕と
いかがお過しでしょう
青混じりの雲は風に流れて
それでも僕等の真上です

少しずつ足 ....
日曜日の午後六時三十分
サザエでございます、で始まる「サザエさん」
に新しいキャラクターが登場した
裏のおじいさんの家に下宿することとなった
私立大学生のスベスベマンジュウガニ
これから、ど ....
遅れます 見なくてもわかる写メなんか送ってくんなら死ぬ気で走れ

重ね着もいいけどブラはしてきてよ乳首かキミか迷う初夏です

立ち並ぶビルに出社のキミよりも 今、声をかけてきたヒトの勝ち
 ....
ワタナベさんのおすすめリスト(936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 望月 ゆ ...自由詩8*04-5-18
おもくるしいきもち- アンテ自由詩8*04-5-17
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地上の天使- かえで散文(批評 ...5*04-5-16
回転式自動ドア- チアーヌ自由詩204-5-16
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勇気- 自由詩504-5-16
岬へ- 霜天自由詩904-5-16
ふふ- 砂木自由詩11*04-5-16
でぇっきれーだ- HEDWIG自由詩4*04-5-16
恋の回想- 湾鶴未詩・独白6*04-5-15
21時- 船田 仰自由詩904-5-15
センチメンタルがやってくる- nm6自由詩8*04-5-15
不在- 快晴自由詩11*04-5-15
サラダ- サダアイ ...自由詩2604-5-15
きぐるみ- サダアイ ...自由詩2804-5-15
ことわり- 月音自由詩1404-5-14
I_wish_you_kept...- Lily of the ...未詩・独白4*04-5-14
孤立ドールシャウエッセン- カンチェ ...散文(批評 ...3*04-5-14
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White_Christmas- よし♪自由詩1*04-5-13
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ユーリさん作「私に名前を授けてください」に寄せる雑文- 石原大介未詩・独白6*04-5-13
曇のち晴の世界- 霜天自由詩1204-5-13
スベスベマンジュウガニ饅頭- たもつ自由詩13*04-5-13
駅前広場五月吉日- yozo短歌404-5-13

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