小さなピンクのつむじ風は梅雨前線をくすぐり
日本海に柔らかな雨を降らせた
灰色のおおきな背中を撫でられて
海はじっと沖を見ている

昼前にここ数年の病歴を書き込んだ診断書を
提出すると ....
口に押し込んで手でふさぐまま
そんなむちゃも呑み込んでみた
のどにかたく詰まったグルテン
を流し込むのはみどりのボトル
氷にたらす焼け石の水にライム
をふりかけた無敵の溶液ばかり
 ....
 小学五年生だった息子が、いじめを苦に自殺した。私たち夫婦は互いに責め合った。離婚して五年。気持ちの整理がついたころ、佳奈と出会った。彼女も離婚をしていて、前の夫の連れ子を育てていた。高校一年生だそう .... 帰る場所はないくせに帰るわって私は言った
引き寄せてもらえるのを待っているのに
引き寄せられると急にイヤイヤ

ひとりでいるとふたりでいたい
ふたりでいるとひとりにもどる
ひとりでいると気 ....
痙攣している右手で
聞いたこともない山々や
見たこともない街並みを描く君
僕はくだらない登山家として描かれ
どんな街並みなのか見ることもなく
いつまでも登り続けている
だけど君の手が震えて ....
できることなら

明るいトコに取り出して

この想い 見て欲しい



言葉では

綴りきれない

曖昧な色あいを



できることなら

あなたの心で

解説 ....
世界は
もっと不思議なままでよかったのに
虹の七色
逃げ水
姿見
知ってしまった全てが
恨めしい




君よ
その背中を覆う漆黒は
僕の夜だ
初めに与えたのは君のほう ....
砂漠のニコニコ
僕の肩を叩く

右手にレモンを握って
僕の瞳を覗き込んだ


砂漠のニコニコ
ポーンと高くレモンを
空に放り投げた

レモンは太陽にぶつかって
数えきれないほど ....
人間というのは

誰も不幸を背負って生きている

そのなかで前向きに良い未来が来ること願って

自分なりに一生懸命生きていけば

きっときっと幸せと思える日が来ると思うから
 ....
彼氏がいるのに
何で僕に構うの?
君がいたから僕はここまで苦しんでるんだよ?
君が僕の苦しみを癒してくれるわけじゃないでしょ?
何で僕に構うの?
構わないで
 僕の夜に
 胸のコップをなみなみと満たす
 コカコーラ

 みみをすます
 「ココニイル。」
 泡ぶいている
 「ヒトリダ、ヒトリダ、」


 コカコーラ・Listen
 胸を ....
いつまでも
と誓いをたてるにはあまりに幼すぎたのだ
姉は朝食の後片付けをしながら
思い出し笑いをする
覚えてもいない妹は
今年初めて夏服に袖をとおした
 雨をよけて駅の構内で
 ジッポを売る君

 駅構内でのセールスはいけないけど
 雨に濡れてひもじそうにしていては
 誰も買ってはくれない と
 合理主義者の君の哲学はいつも正しい
 ....
どうにもやるせない自転車です。雨水の玉つぶてなサドルの革を「そうでもなく茶色だ」と言って、拭き取ればままよ、と走りました。光、スロウ、アウェイ。そして溶解するするりとした残像を肴に、ウィスキーに言い訳 .... すすけた茜のカーテンにつつまれてゆく君は
自分の瞳の裏側を見るように わたしをみつけ
やる気のないそぶりで わらう
足踏みを繰り返すが去っていかないところに
したしみ 
早口でしゃべる 西風 ....
僕たちの乗った観覧車が
一番高いところまで来た時
急にガクンと音がなって止まってしまった

故障したらしいが
彼女は焦る様子もなく
微笑んで風景を眺めてる

透き通った空は青く
行き ....
あぁ..

書くのが すきなんだなぁ..

「ちぇっ..」 

うまいなぁ..

みんな

きっと

読むほうも 貪欲なんだろうなぁ..

「ちぇっ..」

みんな 
 ....
自動ドア
が開いた途端もうなにも聞こえなくなるくらい饒舌の坩堝なのだった
新参者が特等席でハバをきかせている
いたるところで人が出逢い
魅了され きつく絡み合い 約束を交わし 駆け引きをし 嫉 ....
くっきりとあなた
顔 も良く分かり
なめらかで豊かな曲線 も
温かくやわらかな感触 も
鮮やか
昂り も
息遣い も
鮮明に
ただ 熱心に セックス
透明な セックスをすると
夢精 ....
高いところが
好きな君は
毎晩 空に向かって梯子に昇る
朝になれば
帰って来るが
その都度いつも
変な宇宙人を連れてくるから
僕は英語の勉強に集中できない
赤坂や六本木のある街だと思い込んで
温かい田舎から
運河の走る場所に出て来たのは
いつの事
     だったっけ


見える景色はいつも同じ

ときおりジェットの音が
す ....
そらいろの
きれいなびんをひろったので
ていねいにあらって
ひるのあいだ
えんがわにおいてみた
ゆうがたには
とうめいなみずがいっぱいたまって
びんのそらいろが
ゆるゆるととけだし ....
嗚呼無常 絶体絶命 起死回生 一網打尽 意気揚々 稲妻が 夜の闇を切り裂くように見えるのは
上空に溜まった 汚染物質を
宇宙の穴に 吐き出しているからなのだ
と 夢の中で創造主らしき者の声が
頭の中を 低く駆け巡った

それから私は 雷の ....
な〜んにも
かざるものをもたずに
うまれたままでわらっている。
眸がわらっている。

ふれれば
こわれそうなひかりが
とことことことこあるいている。
眸があるいている。

ちいさく ....
―動物園のライオンが言った
この間 サバンナとかいう所の夢を見たんだ
ワシはここで生まれ育ったから
どんなところかは 実際知らないのだがね
それでも何だか心地好くて
高い空と草の匂いが 
 ....
包帯の白い左手{ルビ空=くう}を切る もいちど翔んでみせようか? そら 吉岡君
電車の中で思わず声をかけそうになった

よく考えてみれば
こんな時間、こんな場所に
吉岡君がいるはずもないというのに
あの日と同じ顔
学生服のままで

そんな僕はまだ
 ....
空くはず無いと思っていたのに空いた場所に
キミが寝る前に羽織るパサッりした服

部屋を見ればドコで何したか全部わかるのに
本体が消えちゃった今、そんなもの残されてもなぁ

一つ一つの形跡か ....
今から
向かいます。



彼方からの発信を受けて
待ちきれずに
窓枠から
片目をのぞかせる


目の中に飛び込んできたのは
方向音痴の雨粒だけだった


そういえば
 ....
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