言葉を重ねれば重ねるほど
  伝えたいことが遠ざかるような気がしたんだ

  だから今日はもう何も言わない

  沈黙の中でこの感情は満たされるだろう
  目を閉じていても そ ....
ゆっくり、透明に近づいてゆく。
ぼくらはそうやって生きてきたが、
それは多くの聖職者にとっても
共通の宿命だったのかも知れない。
ぼくらにとって神々しい《何か》が
ぼくらの感覚を奪ってゆく。 ....
雨、降ってきたかと
てるてるぼうず

雨、降ってきたよと
へのへのもへじ

雨、降ったやろと
黄色い傘

雨、降ったんかと
お地蔵さん

雨宿りの軒先を探しながら
帰り道 ....
夜中、目がさめて階下に降りると
君が僕を積み上げていた

たどたどしい手つきで慎重に積み上げ
途中で崩れると
ふうとため息をついてまたやり直す
時々どこか気に入らないようで
何か ....
職場の同僚と{ルビ口喧嘩=くちげんか}して
{ルビ凹=へこ}んでいたハートに{ルビ靄=もや}がかかっていた夜
やり場のない気持を抱えたまま、散歩に出かけた

家を出て、ひとつ目の角を曲がると ....
{引用=春のうららの ふあら ふわら

雪 かしら?
どこかしら 届く ぬくもり

ふあら ふわら

おひさまに 気づかれないように
かくれんぼ してた のに

みつかっちゃっ た ....
きょうは
のみこむという漢字の
  書き順を わすれてしまった 
教室のまど《白い》雪のつらなり
(宿題をわすれたので)
   水に浮くような影を
  指でなぞってゆく

あしたは  ....
あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺されあいながら
あけましておめでとう
生き ....
ふるさとはとても寒くて、ちょっと雪だって積もっていて、吐く息がとても遠くまで届くのでマウスケアってやっぱ大事だよねって気付かせてくれるそんな場所。

山はすっかり削られて白っぽいコンクリートの幾何 ....
ぼくらはうまれた。

りゆうをもとめることなんかしない。

それはすでにぼくのなかにいきづいているから。

きみにあうためにうまれたんだ。

それだけをしんじてるよ。




 ....
ライブレッドの重さについて

http://poenique.jp/cgi-bin/fhs/cbbs.cgi?mode=one&namber=865




何かを届ける ....
ラジオで青森トリビアというのが流れていた。
それによると、恐山には26歳のイタコがいるという。
ちなみに口寄せ(死んだ人間と話が出来る)は思ったよりも安く
3000円であった。

ぜひとも彼 ....
窓、
つぶらにびく、びくして


隅っこで圧し倒す布際に覗くよ。午後2時はびゅんとした狭さが、がらんどうだ。この部屋のここに堆積しているもの、蹴散らすほどのことでもないので。潜ってゆく広がりを ....
                    128時 @ハト通信

しとしと
あめがふってきました
ちゃんとかさをもってきたので
へいきです
へいきだよって
つぶやきました
ほんとは
 ....
                    147時 @ハト通信

ここはさむくて
とても
ふゆをこせそうにありません
ひざをかかえたまま
うごけないのは
もう
ぼくのからだが
こお ....
ひとが愛した草花の名前を手帖に書き留めて、日記にしましょう

ああ、憐憫というものは

秋の日の袖口に風があたり空がやたらに高く仰ぎひとがいつまでも遠くにいてぼんやりとした輪郭をにじませている ....
庭の木にセミの抜け殻があった
手にとって握りつぶすと
ぬちゃ
それはセミの抜け殻ではなく
抜け殻のようなセミ
もて余した僕はこっそり
ぬか床に隠してしまった
夕食の時
今日のぬ ....
グレープフルーツを半分に
ぱっさり、と
切ってごらん
まんなかにはいつも
記号



ぎゅう、

しぼったら
記号のしずくが
溜まるから
飲んでごらん
沈殿するのは
 ....
たとえば「赤」という色を、すべての他者が、自分の感じる「赤」
と同一の「赤」として認識しているのだろうか。感じる「赤」が異
なっていても、赤という「言葉」でそれが統一・集約されている限
り、その ....
夜が白々と明けると通勤が俺を捲くし立て俺は走り
俺は走るが走っているのは通勤快速だ
くそっ!通勤だ
くそっ!快速だ
身動き取れないそれでも走ろうとする俺の背中にボインちゃんのボインが
ポ ....
 涙を流しました

 それは雨のせいでもなく

 バスの乗客のせいでもなく




 流れるものに気がついたのは

 口へと水の感触がしたからです

 し ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
 
だれも起きていないリビング
ガラス戸の光
外の空気
となりの墓地から
鉦の音が聞こえてきます


いぬがしんで
しずかです


百科事典をひらきます


わたしもいつ ....
いま私は激烈に機嫌が悪いのだが、これはパキシル切れのせいだと思われる。薬を切らしたのは私の責任であって、他の誰のせいでもない、などと書いてる場合ではなく、書くべきものはきっちり書かねばならんのだ。うう .... 使えないものがある
持っていないのではなくて
使えない
使い方を知らないのではなくて
使えない
使える状態に保存してあるけれど
使えない
使わないのではなくて
使えない

相当に苛 ....
朝の白い光 昼の強い光
目にはちょっと強すぎる


好きなのは
やわらかくなった午後4時からの光
暮れ空色の空からはやわらか粒子が


自分の分身はどんどん伸びて
勝手に離れて遊び ....
最近、英詩で二連作。どちらも内容は
「I hate you」的ものである。

何が嫌いか、と言われれば、俺はまずこう言うだろうよ。
「やたらに英単語を使う馬鹿」
俺、こーいった奴が凄く嫌い。 ....
ポイントは要らぬ

自分が詩を書きたいが為
「あ、これいいかも」云々等
惰性 又 極少興味本位
中途半端に惰性で入れるのならば
今すぐ取り消し給え
 
ポイントは要らぬ

評価され ....
あなたは正しいことが好きですか

わたしは
キスの向こうにある風景をぼんやり知っている
それはやわらかで 
さみしい

わたしはいつも探している
わたしは時々メールを打つ
返事がくれ ....
夜のレモン。
堤防の上で君と、レモンと

夜のレモン。
夜のレモンを齧る、少し寒くなってきた。

夜のレモン、なぜこんなにも、ごつごつと、緑色で、
死体のまぶたのような、ぶ厚い皮でおおわ ....
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