★ 生徒のみなさんにお聞きします。
1.あなたの親は
普段は社会問題に対する関心が低く
何か卑近なテーマで問題が起こると急にいななくタチですか?
はい
いいえ
2.あなたの親は ....
不意に、息子がおれの手を握った。
思い返すと、おれが父の手に触れたのは、三回、その時を、今でも鮮明に覚えている。
はじめて父に、釣りに連れて行ってもらった時、土を掘って、ミミズ ....
このぼくのこころは
このぼくの鼓動は
このぼくの興奮は
このぼくの足跡は
衝動は
焦燥は
終焉は
再生は
あたらしい言葉を
燃やせば
古い皮質が ....
小学生の頃のいきつけの内科医院は いつも
消毒薬と漢方薬の匂いがしていた
医者の奥さんが受付の奥で薬を調合していて そこでもらう薬はとても粉っぽくて
飲むと必ずむせた
待合室から小さな裏庭 ....
生
「どれもすべてたったひとつの生」というhorouさんの散文を読んだ。この人の書き方は、散文と詩の差が非常に少ないように僕には感じられる。その意味では僕は詩として読ませて頂いたと言ってもいいかも ....
パウルス・ポッター
四百年の向こうから牛がしばらく自分を見つめていた
牧草が広がり、緑色から水色に薄い空気が融けていく低い彼方の地平線に建物の塔が棘のように刺さっている
遠く平地から此処まで ....
110826
山本さんの奥様は
それはそれは奥ゆかしくて可愛くて声が良く
無口な山本さんの奥様にしておくのは惜しいと
陰口叩く人も居て
可愛い子と3 ....
案山子になりたい
畑の真ん中に
片足で立ってみる
結構いい感じで
鳥たちと仲良くなる
農家の人は優しく
話を聞いてくれて
夜は立ったまま眠り
五年は帰らない
口語自由詩の世界を構築するために過去の詩人たちの苦悶格闘に関しては詩をよく勉強されているらしい人たちには言わずもがな なので勉強不足の私からあえて論ずる必要もない と思います。
ところで、TS ....
こんにちは。ちょっと前に現代ホラー50選なるものを独断と偏見で選んだんですけど、このたび土屋 怜さんから「この夏を乗り切る、ホラー10選とか、載せて下さったら、非常に嬉しいのですが…」というリクエスト ....
港町を
女の子と歩いていた
正直、
まったく楽しくない
第一、話がまったく噛み合わない
彼女は体育大学出の
ばりばりの体育会系で
本などほとんど読んだことがないという
その点、俺ときた ....
雨の
花
上空に
咲いた、咲いた
巨きく
透明な手、
地へ向け
咲いた、咲いた
此の雨を
辿りゆきたい
....
詩の批評らしき散文は、現代詩フォーラムは当然のこととして、あらゆる詩の投稿サイトでは当然のこととして、返信という形や独立の散文という形で投稿されております。
詩の批評的なものはほんの一言の感想か ....
ヘビが嫌いよ ニョロニョロするから
花が咲いたら祈ろかな
梯子が燃えます 2分の一のあみだくじで
サッカーの脚が蹴りマス パスと芝フと四角いボール
....
無呼吸性の暗示が
一番脳に近い毛穴で
不快な韻律の
歌を刻むころ
次々と実を落とす
植物は塗り潰された
路上で乾いた
失血死の痕跡を思わせる色に
落ちた実を齧るとどんな
....
原発に嫌気がさしちゃった諸君
原発を無くしたいかい?
そりゃ本当かい?
本気で原発を無くしたかったら
金出しな
デモに参加も結構だ
しかしこれまでデモで政策が
変わったことなど見たこ ....
もう生きるのも飽いた
そんな言葉が
マジシャンの剣のように
おれという人間の
人生の箱の外から
何度か差し込まれる
不思議なほどに
致命傷は避けて
まるで生身の ....
棚が倒れて割れた窓ガラスや試験管
フラスコやビーカーが床に散乱している
海水に浸された真綿が入るシャーレが傾いて静まっている
実験室の椅子にすわるかれの顔をおぼえていない
....
ほら横なぐりの
ぼたん雪のなかを
回送バスがはしってゆく
窓を曇らせ
満員にひしめいた乗客の気配だけを乗せて
がらんと無人の灯りを点して
回送バスがはしってゆ ....
101220
お金と引き替えに
ようがすと
鷹揚になんでも引き受ける気で居たが
昔話の男のようには太っ腹でなく
今朝も寝過ごした
アーァと口から漏れるターザン ....
すれちがったトラックには
零れるほどのいのちが
ひしめいていた
通勤車両ではこばれる
ひとみたいに
いっせいに体をゆらしていた
くろい体毛
くろい顔
....
遠いちいさな丘のうえで
初夏の梢が水草みたいに揺れていた
命あるもので揺れていないものは無かった
揺れながら皆まっすぐ天を指していた
ひとつとして同じ形の枝は無かった
ところどころ折れて歪ん ....
100927
いやらしいことを言ってはいけません
するなんてもってのほかです
くだらないことが大好きなB介くん
自分のことを言っているのだ ....
新しい芸術とは、本来、違和感が伴うものだ、なぜなら、私たちが、見慣れている既成のものから、逸脱している部分が作品上、多分に見られるからだ。それを言葉にすれば、欠損および不足、過剰、単調、複雑、奇妙な美 ....
私は釣り竿もエサも持っていない
なんとなくぼんやりと うつろな今日も 私自身は
何かを考えているようだった けれど 今日も何も釣れなかった
ああ そんなことはどうでもいい
ああ きっと ....
あの塔の頂に立って
私は何を、視るだろう。
遠方の高見から眺めれば
近過ぎると醜い人の世も
小さい蟻の人々も
昨日喧嘩した家族の憎い顔さえ
愛しく思え
見渡す街の霞 ....
役場に呼ばれて俺は行った
お前が確定申告をしなかったがために
県民税・市民税の徴収に差し支えが出ている
ついては指定の日時に必ず出頭するように
そんな葉書が送られてきて困るのは
俺には確定申 ....
燃えたあとには
かわいた灰だけがのこる
開いた森に
自らに似たものが
点々と横たわり
その足跡のようなくぼみの
ひとつ、ひとつ、に
降りつもるものがある
それらがどのように
....
前田屋というそば屋で
四人でそばを食べた
あれが最後だったと思う
ほんとうは
生まれたばかりの息子と
奥さんのそばに
いなければならなかったのに
遠いところから
会 ....
室外機、の
吐き出す蒸気
粘っこい舌で
べろりとやられる
そんなウンザリに
似てる
八月の終わりのこと
ブッとんだヴァイブが欲しくて
歓迎されない扉をくぐる ....
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