くたびれた足を引きずって
いつもの夜道を帰ってきたら
祖母の部屋の窓はまっ暗で
もう明かりの灯らぬことに
今更ながら気がついた
玄関のドアを開いて
階段を上がり入った部屋の ....
きのうから十時間と四十五秒起きてる。
{引用=「どこ見ても黒い縁どりが邪魔をして、どうしたのわたしたち!」}
{引用=「まるで景色の輪郭がさえざえして、とてもとても抱えきれない」} ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく
わたしの
肯定を知りたい
たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
昨夜の「ぽえとりー劇場」のオープニング
では昨日の朝、現代詩フォーラムでみつけた
nonyaさんという詩人の「鳥瞰図」と「三寒
四温」を朗読しました。
「鳥瞰図」という詩から僕は、 ....
ひとの気配に気付き上体を起こしてみると
逆光に髪の長いおんなの姿を認めた
それがあのひとの妻美佐子さんとの最初の出逢いだった
彼女について何かとあのひとから聞かされていたのと
私に用事があ ....
どんなふうに始末をつければいいのか判らないからただそこに投げ出してあるだけだ、よしとしなくても構わないから関わらずに放っておいてくれ、生きるために投げ出しているものに調和を ....
家から少し歩くと公園がある
公園と言っても小さな広場にベンチがあるだけで
駅の側だし隣はパチンコ屋だし
おまけに向かいはコンビニがあってネオンがまぶしく
つまりは大変に騒々しい
気持 ....
鰈を煮る
味を染みこませるため
クッキングペーパーを被せると
白い肌や
薄黒い鰭や
卵の赤い色が透けて見える
顔に布を被せられた
祖父の顔にも
同じ色が透けて見えていた
....
蟻が十匹でアリがトウ
そうお伝えください
冬は好きですか
そうお伝えください
口元にご飯粒ついてますよ
そうお伝えくだ ....
あたしは、たくさんの人に支えられていた。
それだけは今言えます、
Eさんの卒業証書が渡されなかったのが、ものすごく寂しかった、
たぶんEさんは、ちゃんとやっていくだろうね。
進路が決定し ....
誰かが誰かに語りかけている。これは、詩だ。詩的表現という言葉が僕はあまり好きではないことのお話。はじまりはじまり。
大体において、詩的というからには固体、単体として「詩」って奴があって欲しい ....
保つ?
波は平行
沖の・淡い・暈し
取り舵
様になって
狭間まで行って
飛んで
回って
波の上
薄めのサングラス
遠い目にはバラライカ
ジャマイカでは近いか
矢張りバラライカ
....
今ここにある危機を
止める術はないのか
久しぶりに仙台の娘の家を
夫婦で尋ねる
美しい顔が教育する母になって
娘の顔は冷たく尖っている
三十年前に
娘が生まれたころ
妻は働いて ....
どうか私に惚れないで下さい
あなたとは結ばれることは決してないのですから
どんなに想いは通じていても住む世界が違うのです
それは許されないことなのです
どうか私に惚れないで下さい
....
卒業しました。
卒業式にみんなで感動したことがあったり、
しみじみした、
たくさんの人に支えられていたと確認させられた。
高三は勉強するしかない。
思い出作りにみんなは力をいれるなか、 ....
090302
新しい親戚がやって来て
遠くの景色が良く見えるから
うちの新築のベランダに
登ってみませんかと
自慢をしたいのか
それとも人見知り ....
秋葉原電気街
2008年11月02日
風邪気味だったが、気が急いて並四ラジオの部品を求めに秋葉原電気街口を降りて、総武線ガード下にあるラジオストアの2階の ....
夫がいる週末は楽しいから
なんにもない平日を
早送りする
だけど、今夜は
夫が
携帯電話と間違えて
リモコンを持って行ってしまった
夕飯を食べる時間に
夫がいないので
....
現地時間13:06
日本時間26:06
エセイサ空港を後に
呼んでいたジープを飛ばす
スカっとした青空
UVカットのブラックで見れないけど判るぐらい
久々に触れるギア ....
お前の独りよがりな情熱が俺の精神に水を差したので
俺はお前の存在を心から消し去ることに決めたんだ
くるぶしのあたりの身に覚えのない引っかき傷みたいに
いつの間にか消え ....
青い
青い空 輝いて
こんなに綺麗な空は
もう一生 見られないかも知れない
機関車は弛く曲がって
白い煙りを高く吐く
葉っぱ達が緑に眩しかった。
僕は右手にやかん左手に枕 ....
朝 魚だったものが
夕方には生花に変わった
明朝には昭和を生き延びた築堤も
すっかり掘り崩されているだろう
燃え落ちる前々日に新線開通
潮で潤すことができなかったいきもの
忘れた積りはなか ....
{引用=――続・The Poetic Stigma}
こんにちは。
こんにちは。
僕たちは呼びかける。呼びつづける。誰に向かってなのか、何に向かってなのか、僕たちにもわからない ....
もちろん全ての詩についての論と同じようにこれは、私にとっての詩の書き方に違いありません。全ての詩についての論と同じようにイデオロギーであることは否定できませんし、多分違う書き方もあるでしょう。
....
宮尾節子さんの『ドストエフスキーの青空』は、生きることへの肯定が前に押し出されている詩集です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877143394 ....
あたしの町は線路の東
昔は深い森だった
ママが子供の頃だって
森が消されてしまったの
今は わずかに細長い
防風林か残るだけ…
夏休みまで あと少し
たいくつ過ぎる昼下がり
ぶらぶ ....
夜道に浮かぶ洋燈は
硝子の裡から暗闇を
今夜も仄かに照らし
人の胸にぽうと灯る
たましいの面影です
今月の「ぽえとりー劇場」のオープニングでは、
一年前に世を去った詩友の快晴君に
生前Ben’sCafeで会った時にもらった
ホチキスで束ねた詩集から二篇の詩を朗読しました。
....
自分だけが不仕合せだとカン違いしてる人にこれ以上合わせてられないと
ストロベリーチョコレートがスクリーンに横たわる
まるで何時か俺がぶっ放した弾丸みたいに
あなたの弾丸は眼球を突き抜けて
....
2008年10月24日
12Aという真空管は、パワーは小さいけれど素直な良い音ですと、写真の手ほどきを受けた大先輩からなんども聞かされていたので、いつか ....
北村 守通さんのおすすめリスト
(954)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
遺影のまなざし_ー四十九日前夜ー_
-
服部 剛
自由詩
20
09-3-10
スクールガールファンタジーとエトセトラ
-
aidanico
自由詩
4
09-3-10
黒潮鉄道
-
伊月りさ
自由詩
35*
09-3-9
僕等の日々は三寒四温_〜nonyaさんの暖かい詩情について〜 ...
-
服部 剛
散文(批評 ...
3
09-3-9
修羅のひと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
25*
09-3-8
死人(しびと・Emによるテンポ・ルバート)
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
09-3-8
公園で
-
あ。
自由詩
8*
09-3-8
鰈
-
小川 葉
自由詩
4
09-3-7
そうお伝えください
-
ヨルノテ ...
自由詩
5*
09-3-7
_ゼロ
-
つぐこ
散文(批評 ...
4
09-3-6
誰かが喋っている
-
竜門勇気
散文(批評 ...
3*
09-3-6
バラライカ
-
aidanico
自由詩
3
09-3-5
今ここにある危機
-
殿岡秀秋
自由詩
3
09-3-3
【ゆきおんな】
-
つむじま ...
自由詩
6*
09-3-3
__解毒剤
-
つぐこ
散文(批評 ...
4
09-3-2
とおい水
-
あおば
自由詩
8*
09-3-2
並四日記_その4_秋葉原電気街
-
あおば
散文(批評 ...
5*
09-3-2
リモコン
-
小原あき
自由詩
33+*
09-3-2
「笑」
-
長谷川智 ...
自由詩
4*
09-3-2
シェリフ、嘘っぱちの銃を
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
09-3-2
霞
-
柊 恵
散文(批評 ...
3*
09-3-1
創書日和【塩】_黒い石
-
大村 浩 ...
自由詩
10*
09-2-28
非在のかたち
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
4
09-2-28
3時間で詩集の感想を書く方法
-
イダヅカ ...
散文(批評 ...
7+*
09-2-27
生きることを肯定してくれる詩集_『ドストエフスキーの青空』
-
イダヅカ ...
散文(批評 ...
4*
09-2-27
あたしの町へ
-
柊 恵
散文(批評 ...
1*
09-2-26
夜道の灯_
-
服部 剛
自由詩
3
09-2-26
風になった友からの伝言_
-
服部 剛
散文(批評 ...
5
09-2-26
そこには大きな幸福も災いも無いだろうから
-
虹村 凌
自由詩
1*
09-2-26
並四日記_その3_12A型真空管
-
あおば
散文(批評 ...
6*
09-2-26
1
2
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6
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