のべつ幕なしぶちまけられる脳下垂体のジャミングに幻覚と幻聴のオンパレードだ、グラついた壁の下敷きになった二人の子供の話をだれかが耳元でずっと囁き続けている、それがどんなに酷く損傷していたか ....          151204
もう少し頑張って
細石になりましょう
そして奨学金を貰い
学問を究め
巌となりましょう
それが我が小国民の
生きる道です
チョコレートなんぞに
目を向 ....
小さな駅を飛ばしながら
快速急行新宿行きは進んで行く
目の前の住宅街も飲み屋街も
ガラス張りのマンション群も
焦点がしっかり合わないまま
鮮やかな線の束になって消える

不思議なこと ....
土中を這い回る魚にように
生への違和を拭えずに
代替の作法は理由も示さず月と太陽の間を追い巡る
成就することこそが必要だとは言われぬが
影法師のような慈悲が
朧げな輪郭を保って半身の羅針盤を ....
緻密な計算が 苦手だったから
ソロバンは スケボー代わりにした

奥まで覗き込む眼鏡で
見定めたくない存在まで
認めなくてはならぬ未来を
連想したくはなかったから

ガラガラと ....
小さな町は大きな街に憧れて 
いつも大きな街の姿をテレビで見ていた

小さな町は大きな街が大好きだったけど
大きな街に行くと自分がいかに 
小さな町であるか知ってしまうことを恐れて  ....
魚を釣りに行きましょうと
手を引かれて行く
氷のように冷たい手である
連れてこられた川辺には
沢山の人がすでに釣りを始めていて
思い思いに竿を上げ下げしている
自分もどこからか
骨のよう ....
国会前の反戦デモの様子を
ネットで眺めていて薄ら寒くなっている
彼らは何をしているのだろう?
彼らは戦っているのだ

戦うためには結束しなければならない
結束するには敵を明確にしなければな ....
           150709
小河内地貯水池なんて済ましてやがって
てめえ昔はダムと言われていたんだろう
ダムよ
返事が無いのはどういうわけだ

蜘蛛の糸を伝わって降りてきたのは
 ....
            150707

メロンを皮が薄くなるまでガジガジカジル
安物の悲哀だけど、メロンの味がする
甘さが足りないのだと見えない星空にも
同意を求めるのだけど、我が星には
 ....
名も無い瓦礫の路は
昔話をしたがっているように見えた
激しい雨のあとの
過呼吸のような陽射し
喉元を滑り落ちる汗を
呪いながら歩を進める
息すらかすれている
午後は容赦が ....
一度目
道に迷う
二度目は
短縮展示のため時間外
三度目、
祝日の関係で振替休み
四度目
ふてくされて向かわず

そして五度目

有楽町の美術館は
中に入れはしても
常設展 ....
隣の病棟から切手のない
自分宛ての手紙が
一通だけ病室の枕元に
精神科医から届いている
ふくらんだ封筒には
誰が入れたのか
さくらんぼが
ひと房入れてあって
何とか父を救いたいと云う手 ....
わたしの知っているかもしかは緑色だ。松脂がびっしりと体について光っている。つやつやした毛並み、つぶらな瞳、五メートルほど前に立っていたかもしかは「誰?」と小首をかしげてみせた。

一歩前に出れば向 ....
衝突の挙句こぼれたガソリンに火がついて、薄汚れた街角はあちこちでウンザリするような昼間、警官や消防隊員たちの怒号と野次馬どもの罵声が下手なモブシーンみたいに飛び交って絡み合って、真夜中は破 .... ルーティンワークのように
絶叫し続ける脳髄は
血肉のような調子を欲しがる
ほら、もっと
ほら、もっと
よだれを垂らしながら…


浮浪者の死体を齧っ ....
日常の中空にぽっかりと空いた
それはそれはおぞましい
真っ白い穴を眺め
メタル・マシーン・ミュージック、のような
冷笑的なノイズ
俺は
やがて窓に突撃して死 ....
 朝、

 無精卵を焼いたものを
 レタスの羽でgoogle巻きにして閉じ込め
 「 始まり 」と呟いてから、口に放り込み
 「 人 」から貰った思い出の
 You know meを片手に ....
ムダイと読む
ムにアクセントをいれ、ダイは平たく流す
もちろん鯛の仲間ではないから泳ぎだすことはないが
イメージとしては泳ぎだしてしまうかもしれない
そのときは腹筋に力を入れ深呼吸して連れ戻す ....
                     140321

本末転倒のお話しなんですが・・・、と
怖ず怖ずと切り出した男の眼が今にも飛び出しそうにけいれんするように震えている
そんなに怖い眼に会 ....
娘の家が
我が家の居間に出来た
中国製のコート段ボールの切妻の家
白い壁にはクレヨンで好きな絵を描いた
飾りだが煙突もある
塞がっているから狼は入れない
ひょうたんライトを灯せば中は別世界 ....
これは…
今年の六月のある日
高知県高知市の中央部にある
一件の古い住宅の中で
起こった出来事である…


「軽い気持ちだったんですよ。」
その家の住人、O氏(匿名 ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(8)

(7)で述べたように、僕の部活ではこのように曲を作っていく。他の合唱団はどのような
取り組みで曲を作っていくのかは全然知らないのだが、家の部活ではこの ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(7)


僕の部では合唱曲を一から作り上げて行くとき、必ずと言っていいほど、最初の一週間は
絶対に苦労する。その曲が難しければ難しい程。

なぜなら ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(4)

「現代詩は存続の危機にある」

これは様々な詩投稿サイトや詩誌でここ十数年くらい前から騒がれていることだ。

例えば文学極道のコラムやその理念を ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(3)


(1)(2)は僕がこの文章を書こうと思うようになった動機について書いた。

そして、今回からいよいよ「関係」の部分について言及していこうと思う。 ....
                   120818




最近は、お米が余るのか
カロリー換算だとジャガイモよりも安い感じだなと思ったら
輸入米だった
海の彼方から運ばれてきたのに
 ....
                  120816


降る雪を抱えて祈るダンゴムシ
ニトログリセリンを抱えている君は
まるで凍えてるみたいだと思うが
祈ることもせずに後ろを気にしながらそっ ....
まだこれからも
咲いてゆくのだと思って
種を蒔く人がいる
空がこときれたように
雨がとつぜんやみ
後には思い出のように風が流れていた
大地もしっかりと
流れていて 古い
しきたりの中で ....
もうこれからは
咲かなくてもいいと思って
道を掃く人がいる
枯葉やら 紙吹雪
あるいは花びらと 花そのもの
それらで埋まった道を
木の箒で掃いていると
うっすらとにじんでゆくような
心 ....
北村 守通さんのおすすめリスト(954)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まともな話をするやつは正面からやってくる- ホロウ・ ...自由詩1*16-1-10
もういちど砂になって- あおば自由詩6*15-12-4
快速急行新宿行き- 自由詩2*15-12-4
回帰- 由木名緒 ...自由詩13*15-12-4
解像度- 藤鈴呼自由詩1*15-12-3
狼煙- 為平 澪自由詩11*15-11-30
夜釣り- 春日線香自由詩815-10-1
戦争と平和- 紀ノ川つ ...自由詩3*15-9-19
ダム- あおば自由詩8*15-7-9
星合- あおば自由詩7+*15-7-7
イノセントのありかた- ホロウ・ ...自由詩5+*15-7-7
にゃんと。- フユナ自由詩5*15-7-7
さくらんぼ泥棒- りゅうの ...自由詩5*15-7-5
かもしか、君が好きだよ。- チアーヌ自由詩1315-7-2
いまのところは- ホロウ・ ...散文(批評 ...1*15-2-6
ホット・スタッフ- ホロウ・ ...自由詩2*14-6-13
まるで閉じられた目蓋が開いただけとでもいうように- ホロウ・ ...自由詩3*14-5-16
『_夢セイRunの着床_』- 狩心自由詩2*14-5-13
無題- あおば自由詩8*14-5-3
ひまつぶし- あおば自由詩5*14-3-21
仮宿- 大村 浩 ...自由詩714-2-5
地獄の闇ナーベン!!_の巻- ホロウ・ ...散文(批評 ...2*13-6-21
僕が思う現代詩と合唱の関係について(8)- 赤青黄散文(批評 ...3*13-2-27
僕が思う現代詩と合唱の関係について(7)- 赤青黄散文(批評 ...4*13-2-16
僕が思う現代詩と合唱の関係について(4)- 赤青黄散文(批評 ...3*13-2-14
僕が思う現代詩と合唱の関係について(3)- 赤青黄散文(批評 ...6*13-2-11
過剰- あおば自由詩8*12-8-18
べたな- あおば自由詩5*12-8-16
種を蒔く人- 岡部淳太 ...自由詩1212-8-16
道を掃く人- 岡部淳太 ...自由詩812-8-16

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