傷み過ぎる眠りに夢を忘れた、翳りながら覆される朦朧とした光、俺の脳内には
目覚めと共に忘れてしまう残像だけがまたたいた―残像(現象の幽霊たち)
部屋の隅に転がるとぐろを巻いたストッ ....
金もないのに朝から酒飲みパーちゃいまんねんPoooOOOOORでんねん。

ほろろほろ酔い気分でテレビのオバマに言うたる「よっ!大統領!!。」

コンビニの自動 ....
くちばしのみだらな小鳥を二羽絞殺する黄砂にまみれた二月の昼下がり、人差指にまとわりついた赤インクのような小さなドット、嘘みたいな薄情な赤、だけど寸前の生命の確かな終り…なめて綺麗に .... 『インサート』

Hitoshiがうちに遊びに来た。暇。
そしたら、Hitoshiがコンピュータを叩いている。
「なんで、おまえ、こんぷーたー、叩いてるの。」
「いま、休みもらってるけど、急 ....
彼女は背が高い。
その所為か、いつも薄べったいデッキシューズを履いている。
ラバーソールを履いた俺よりも、少し大きい。

彼女はサバサバしている。
誰とでも分け隔て無く喋るし、よく笑 ....
こたつの中で寝息を立てるあなたを今夜蜜柑のように剥いて。

口移しに食べる蜜柑あたたかいあなたの体温を味わう。


乱暴に蜜柑のへそ突き破るあなたの指じっと見 ....
 小学生の太陽は何故明るいのか
 赤ちゃんの記憶は
 何処?
 僕たちの創作物が悪霊や怨念を
 改心させることはあるのか
 ちっぽけな思いつきは何処からやってきたの?
 海の水 ....
          090205




祐乗、光乗、宗乗、三作の三所物
カラマンダーのかけ声に
驚いた振りをすると
乾いた金明竹が笑いかけるので
知らない振りをして
姿勢を正す
 ....
 
素数って
なんだろう

素麺みたいなものだろうか

こどもの頃
母は休日になると
素麺をつくってくれた

ぼくは
いつもわりきれない気持ちで
それを食べていた

世の中 ....
回転する車輪。

スピード。

スポークは隣のスポークに溶けスピードを醸成する。

ちびくろさんぼのタイガーがバターを醸成するように。

スピードを有している僕は

その構造を知る ....
俺が恋したあの人は
町の外れに住んでいて
暗い部屋から俺を呼ぶ

「坊や、ちょいと町までおつかいに行ってはくれないかい?」
「悪いけどさ……俺、坊やなんて呼ばれる年じゃねぇぜ」

闇から ....
魂の裾野を幻覚が越えてくる火曜日、虚ろな目をしたテレビ・タレントが掌だけで盛り上げるような調子、いじけた雨粒が果てしもなく降り続き書こうとしていた言葉のことを忘れる…軋む椅子に .... ひとつの瞬きの中の
帷の綻びから深遠を見つめる少年の
そのはるかな頭上を


商隊が騾馬に荷車を牽かせて
かぽかぽと銀河のほとりを迂回してゆく
どこか遠くの ずっと若くて活気のある星団へ ....
壷坂輝代『探り箸』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4903393321.html


壷坂輝代さんの詩集『探り箸』を読むと、この国に住みながら歳をとる ....
               090202



正直者の人間宣言
錯覚から生じた擬態
みたらし団子に群がる
蟻を見つめながら
不覚の覚悟を自覚する家の崩壊に伴う不確実な意識
覚醒 ....
 みんな自分の事しか考えていないんでしょう。
他人を考える余裕なんてないんでしょう、
傍観しかできないんでしょう、
傍観って文字がトンボの羽みたいに見えてきて気持ち悪い。

ゴリラにバスケの ....
懺悔をしたいのです
普段は書く事もない漢字ですね
ペン一本で世界を変えてきた私の
言うことですから信じないで下さい
けれどもこれまで嘘をついて来たことを
皆さんに懺悔したいのです

ほん ....
 マクドナルドの隅で自慰をして
 汚い安食堂のうどんで身体を温める
 指の指紋が剥がれるくらい
 心が痩せて
 今日も化粧のノリが悪過ぎるわ

 明日が春で
 あさっては春
 ....
とても
とても高い所から
落とされて ばらまかれたみたいに
路上には大勢の人々が
ざわめいていて
それぞれがひとつずつ
何かしらの凶器を隠し持っている
とても
とてもありふれた所から
 ....
お前が汚れていくのなら
俺はお前の石鹸になってやる
お前のためにどんどん身を削ってやる
消えてしまいたいなんて言うな 俺が代わりに消えてやる
お前にとって俺は泡のような存在でもかまわないけど
 ....
              2001/02/02




宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題の五月は逆さまに
三月は四角にされて
二月の雪を隠し ....
 彼女のお鼻がお空を見てる

 雲と雲しかないのに

 眠りのあとさき、夜の雫を瞳に囲って

 彼女のお鼻はお空を見てる

 何分の一でも想う胸の音を聞かせておくれ

 雲 ....
上皮が裂けた左手の指にいつか巻きつけた絆創膏の糊の痕、冷たい、冷たい気持は午後を滑落しながらやがて来る夜の暗闇の中へ俺を誘う、そんな景色は何度も見た、そんな景色は…まるで形 .... 「 いってきます 」 

顔を覆う白い布を手に取り 
もう瞳を開くことのない 
祖母のきれいな顔に 
一言を告げてから 
玄関のドアを開き
七里ヶ浜へと続く 
散歩日和の道を歩く 
 ....
今、ラスベガスのネオンを浴びている亀と話している。
その亀は、世界を旅した経験があるって自慢した、
近くのカジノで勝った、気前のいいおじさんは、イタリア語でお裾分けだと言い、自慢話をしている亀に ....
インフルエンザが流行っています。
ファッションでも、ギャグでも流行に乗るのはあまりよくないですね、
あたしは流行そっちのけです、
七十年代は美しい時代だった、ヴィヴィアンウエストウッド、ピスト ....
 よい朗読は魔術。
 アンソロジーを目で読むだけでは分からないダイヤモンドのような立体感。
 よい朗読は詩人の感覚中心まで案内し、こっちの魂が揺さぶられる。

 十一月一日から二日、日本国内初 ....
くだらないこと考えてないでアタシのここにくちづけしなさい、いっときだけなら愛よりも素晴らしい夢を見ることが出来るわよ
アンタみたいな迷える子羊を戒律からラクにしてあげるのがアタシの役目
今 ....
               090120


雪の中に埋めたのは
t.t@edssとICチップ
1939年に生まれた人が
初めて聞いた音楽は
電電太鼓に笙の笛
それとも
並四ラ ....
 
雪のひとたちが
亡くなってしまった
雪のひとの魂を
雪の中に埋めました

雪のこどもは
なぜそうするのか
雪のお母さんに聞きました

雪の中に埋めたのは
またいつか
雪に魂 ....
北村 守通さんのおすすめリスト(953)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
嚥下- ホロウ・ ...自由詩2*09-2-9
「_ぷあーでんねん。_」- PULL.短歌3*09-2-9
殺しに到る感情のラインβ- ホロウ・ ...自由詩2*09-2-8
『インサート』- m.qyi散文(批評 ...209-2-8
シャノン・ハガーについて。- 虹村 凌自由詩4*09-2-7
「_でも蜜柑を包む手はいつだって五つに裂ける。_」- PULL.短歌6*09-2-6
宿題- ヨルノテ ...自由詩5*09-2-6
葉女- あおば自由詩7*09-2-5
素数- 小川 葉自由詩409-2-5
スピードとスポーク- Anonymous自由詩209-2-4
物の怪くずれ- 瀬戸内海自由詩2*09-2-4
風船- ホロウ・ ...自由詩2*09-2-3
星宙間をゆくキャラバンの宴- 相馬四弦自由詩2*09-2-3
歳ととることについて考えさせてくれる詩集_壷坂輝代『探り箸』- イダヅカ ...散文(批評 ...309-2-3
透明宣言- あおば自由詩7*09-2-2
__他人を考える- つぐこ散文(批評 ...309-2-1
創書日和【嘘】_告白- 大村 浩 ...自由詩9*09-2-1
若い女- ヨルノテ ...自由詩14*09-1-30
冷たい磔刑- 岡部淳太 ...自由詩2*09-1-28
石鹸- 新守山ダ ...自由詩1209-1-27
如月_- あおば自由詩8*09-1-26
- ヨルノテ ...自由詩209-1-26
宵闇、半端な色味の懐かしい影と紛れ込んだゴブリンの鋭利な指先- ホロウ・ ...自由詩2*09-1-25
海に還った祖母に捧ぐ_- 服部 剛自由詩3509-1-24
__ネオンと亀- つぐこ自由詩8+09-1-22
__鬱るんです- つぐこ散文(批評 ...209-1-22
よい朗読は魔術- 里欣散文(批評 ...209-1-22
薄汚れた、だけど素敵な- ホロウ・ ...自由詩4*09-1-22
雪の中に埋めたのは- あおば自由詩4*09-1-20
雪の中に埋めたのは- 小川 葉自由詩4*09-1-19

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