すべてのおすすめ
11月の今頃になって
ハムスターが死にかけている
妻が巣箱の入り口に芋を置いても
出てくる様子がない
ペットショップで買って1年半
秋から急に痩せてきて
数日前から餌を食べなくなった
廻 ....
元日に歌番組見て笑った男が
2月発症して傷害で拘束
3月には物言わぬ骸に
嬉しげに報じる記者と
嘲り溜飲を下げる視聴者らが
彼に支払う対価は幾らだ


2月節分の豆を撒き
3月雛祭り ....
娘の家が
我が家の居間に出来た
中国製のコート段ボールの切妻の家
白い壁にはクレヨンで好きな絵を描いた
飾りだが煙突もある
塞がっているから狼は入れない
ひょうたんライトを灯せば中は別世界 ....
遠いちいさな丘のうえで
初夏の梢が水草みたいに揺れていた
命あるもので揺れていないものは無かった
揺れながら皆まっすぐ天を指していた
ひとつとして同じ形の枝は無かった
ところどころ折れて歪ん ....
脳軟化症の徳三爺さんは
丸めた古新聞で家のTVを叩く
偉そうな人が映る度に
ウーウー言いながら
丸めた古新聞でTVを叩く
以前は政党とか見分けをつけて叩いていたのだが
近頃はマイクの束や街 ....
 ヒトはなんである種のコトについて、自分で失敗するまで学ばないのであろ
うか。他人の失敗は笑うクセに。
 大した事ではない。蛇口のことである。

 小学校の頃。今は亡き親父が、風呂釜のガス管を ....
日々のひび割れ
 −石川敬大『ある晩秋の週末のすごし方が女のおねだりで決まる』評−


 石川敬大さんは、現フォでは練達の詩人と言ってよい。
 彼の近作に、私にとって妙に気になる作品があった ....
雪虫が渡ってとまる
制御盤のなかで
秘かに育つ樹がある


ひとの思いはよそごと
基板のうえに銀の枝を広げ
青い火花を散らす


雑音に紛れて吐息
ことばは自生される
透視図を ....
二ヶ領水の川辺のゆうぐれ
木の花が赤く咲いていた
その花の名前を思い出せない     *1
妻に名を訊ねたが
覚えてくれないからと
怒って教えてくれない
それでもなお訊ねるとようやく
百 ....
戦争を捉える方法
 −奥主 榮詩集『日本はいま戦争をしている』−

 戦争を詩の題材にすることは難しい。昨年秋の神戸の現代詩ゼミでも、瀬尾
育生が以前に佐々木幹郎から「なんで戦争詩になんか行っ ....
アルモー海はその人のそばに
夕暮れから夜にかけて忽然と現れる
長辺 9.4km 短辺 5.7km 最大水深 5.5km
全周は高い崖に囲まれ
その海が突然 彼の玄関先に現れる


水温は ....
生温かい風が
宵闇のまちなかを吹き渡る
昼間の炎熱で地表はほてったまま
真夜中の太陽はいま
足元で褐色に光っている


サンパウロはいま南中を迎えた
足元の地層の遠い裏側を
真昼の太 ....
夏がとうとう力尽きた日
あおぞら渦巻いてぐるぐる
しおれた向日葵うずくまる
落とした蜜に蟻がたかる
タイのお面をつけてみる
ストレンジ・デイ、今日はストレンジ・デイ
七ツ頭のハイドラも今日 ....
少年のような朝ばかり
描かなくたって良いだろう
逃走の夢から不意に放り出され
いい気味と薄笑いを浮かべる
覚めている筈の脚がもつれる
5月の太陽はとうに高くて暑い


南方のビジネスホ ....
消防学校の倉庫に
翼を外したタイガー・モス機が
あったね
あれで飛ぼうよ
元どおりに組み立てて
ジプシー・エンジン廻して
最高のお天気の朝に


最大視程のはじまりに立って
グラン ....
 グダグダ言いたくないので、とりあえず簡潔に言いたいコトのみ書く。
 イシダユーリと今村知晃のユニット「後ろ回し蹴り」の先日の朗読パフォーマ
ンスに関して、意味不明の批判がくり返されている。
  ....
朝 魚だったものが
夕方には生花に変わった
明朝には昭和を生き延びた築堤も
すっかり掘り崩されているだろう
燃え落ちる前々日に新線開通
潮で潤すことができなかったいきもの
忘れた積りはなか ....
口語の時代はさむいがその寒さの中に               ※2
自分の裸をさらすほかない時代
ひとつの恐ろしい美が生まれた                  ※3
三角さん、錯覚しなければ ....
懺悔をしたいのです
普段は書く事もない漢字ですね
ペン一本で世界を変えてきた私の
言うことですから信じないで下さい
けれどもこれまで嘘をついて来たことを
皆さんに懺悔したいのです

ほん ....
見知らぬ男が映っている
頬杖をついて
眉を動かせばそれを真似る


雨が真横に流れていく
薄暗い壁紙の町
今は車内の方が明るい
どちらにせよ寒い


短慮な決着をつけてきた
悪 ....
廃村の外れで
垂れ下がった電線が風に吹かれている。
壁や窓を叩いている。



置き去られたカラーボックスに
アニメのシールがでたらめに貼りつけてある。
清掃車のオルゴールが近づいてく ....
書いて逆らうことを止め
暫く闇に流されてみる
空白は私を包んで
静かに冷える


蓄光時計は
カウントする
ゼロ−ワン、
光や熱の胎内で
確かに私たちは始まったが


彼 ....
稲妻が光って轟きが来る
光った時もうその下では絶命してるんだ
じゃあ向こうから聞こえてくるのはいったい何なんだ
死んだ後に聞こえてくる音はどこから


電気の光が織り成す出来あいの世界で
 ....
 2008年7月5日、小説家の古井由吉さん主催の朗読会に行ってきた。実を言う
とゲストの平出隆さんを一目見るために。3串の現代詩コミュで情報を偶然見
かけて、それで出掛ける一大決心をしたのだった。 ....
チリチリ、
チリチリ、
私ヲ通ッテイッタモノ、


出掛ケニ魔除ケノ鈴ヲツケ、
帰レバオ清メノ塩ヲ撒キ、
ソンナ日々ガしばらくハ
続イテ


チリチリ、
チリチリ、
遠ザカル ....
現実は
想像力を超える
メタリックな都市に
CATSのあしあと
岩盤浴を楽しもう
この碗はわたし
ひんやりとした手触り
入っていたのはひと綴りのことば
自分に深い意味はない
ここまで来て
この次に至る中継点であっただけ
どうなるか分からない はいいろの海に
漕ぎ出し辿 ....
その川の子供の神様が
いつからそこに居たのかは
神様自身にも分かりません
気づいた時にはもうそこに居て
そのほかの子供の神様や
村の子供たちと楽しく遊んで暮していました
村の子供たちが夕方 ....
「腹が減っては女も犯せん」

三度三度の食事が何よりも大切な
実験艦シュレスヴィヒ・ホルスタインではこの度
今次航海の慢性的(万世にあらず)生鮮食料品の不足を解消するため
クランケ艦長のポ ....
どぎついサンセットで終わった一日
夜のはじまりに静まり返る東シナ海
水平線の果て光り輝く香港の淫売宿を目指して
我等が実験艦シュレスヴィッヒ・ホルスタインがひた走る
ふらふら揺れながら傾きなが ....
北村 守通さんの大村 浩一さんおすすめリスト(33)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
立会- 大村 浩 ...自由詩13*20-11-28
Exchange- 大村 浩 ...自由詩620-3-25
仮宿- 大村 浩 ...自由詩714-2-5
創書日和【揺】樹の記憶- 大村 浩 ...自由詩14*10-10-31
映らないんデス- 大村 浩 ...自由詩8*10-5-28
どどどどどど- 大村 浩 ...散文(批評 ...9*10-3-12
【批評祭参加作品】日々のひび割れ_−石川敬大『ある晩秋の週末 ...- 大村 浩 ...散文(批評 ...810-1-10
創書日和【樹】WILD- 大村 浩 ...自由詩4*09-12-30
創書日和【紅】百日紅- 大村 浩 ...自由詩3*09-9-30
戦争を捉える方法_−奥主_榮詩集『日本はいま戦争をしている』 ...- 大村 浩 ...散文(批評 ...5*09-9-6
創書日和【海】アルモー海- 大村 浩 ...自由詩6*09-8-31
創書日和【陽】ミッドナイト・サン- 大村 浩 ...自由詩3*09-7-29
ストレンジ・デイ- 大村 浩 ...自由詩6*09-5-31
創書日和【朝】Bitter_Sweet_Morning- 大村 浩 ...自由詩4*09-5-31
創書日和【透】_スカイ・キッド- 大村 浩 ...自由詩8*09-3-31
むしろ現代のはらわたとして- 大村 浩 ...散文(批評 ...10*09-3-20
創書日和【塩】_黒い石- 大村 浩 ...自由詩10*09-2-28
満足厳禁- 大村 浩 ...自由詩28*09-2-16
創書日和【嘘】_告白- 大村 浩 ...自由詩9*09-2-1
創書日和【鏡】雨の窓- 大村 浩 ...自由詩5*08-12-31
創書日和【声】_声が聞こえる- 大村 浩 ...自由詩22*08-10-30
創書日和【夜】夜に向かって- 大村 浩 ...自由詩18*08-9-25
創書日和【音】_ラウド、ラウド、ラウド- 大村 浩 ...自由詩12*08-7-31
ポエム的初恋のひと、平出さんの朗読会に- 大村 浩 ...散文(批評 ...6*08-7-6
創書日和【扉】sound- 大村 浩 ...自由詩15*08-6-30
荏原エリオット- 大村 浩 ...携帯写真+ ...2*08-6-24
創書日和【器】SHIP- 大村 浩 ...自由詩12*08-5-31
創書日和【神】__川の子供の神様- 大村 浩 ...自由詩7*08-4-30
冷凍船を拿捕する実験艦シュレスヴィヒ・ホルスタイン- 大村 浩 ...自由詩4*07-7-7
夜に向かう実験艦シュレスヴィッヒ・ホルスタイン- 大村 浩 ...自由詩15+*06-5-9

Home 次へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する