わたしのことを もっと あ—して揺れて
ヨルノテガム










 ヘビが嫌いよ ニョロニョロするから
 花が咲いたら祈ろかな
 梯子が燃えます 2分の一のあみだくじで
 サッカーの脚が蹴りマス パスと芝フと四角いボール
 お寺の門をくぐるとキーパーが座禅を組んでおりました
 オウンゴールを見失う


  かたちあるもの全てが
  まやかしをまとい


 ヘビが好きよ ニョロニョロするから
 花が咲いたら手折ろか祈ろか
 梯子を登って 梯子は落ちた
 脚の蹴りマスがサッカーです
 空中ブランコからシュートすると命が1点奪われて
 しまいました そんな幽霊のような気持ち


  かたちあるもの全てが
  まやかしをまとい
  消えゆく姿を


 ヘビだと思ってたらウナギだったの ニュルニュルするから
 花はしおれて 祈るように頭を垂れた
 梯子と線路は異父母兄弟であった
 人類の足を伸ばす 目的という名のゴールの
 枠を越え 身勝手なルールの届かない殺伐の荒野の
 ピエロ一匹 ピエロ二匹 ピエロ三匹
 ピエロ四匹 ピエロ五匹 ピエロ六匹
 ピエロ七匹 ピエロ八匹 ピエロ九匹
 ピエロ十匹 ピエロ十一匹
 彼ら大量が溢れ 遊びふざけ倒す森の中へ
 大蛇の口の門をくぐろうと オイデオイデ呼びかけてくる
 秘密ダ内緒ダ コノ先、魔法で
 パチンと煙は燃える


  かたちあるもの全て
  まやかしをまとい
  汚れ消えゆく姿を
  確かめている


 わたしのことをもっとあ―して
 こ―してやろう ああ い―気持ち
 星の無数が青明るく光輝き 幾重もの清廉を帯び
 海深くへ溶けてゆく  そのあいだのことを
 あなたもきっと あ― としている















自由詩 わたしのことを もっと あ—して揺れて Copyright ヨルノテガム 2011-04-30 03:40:49
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