真上からの太陽には
 からから と かわいた愛想をうかべて

 通りすぎる季節に いつも 忘れ物
 どこかにそっと届いているんだろうけど

 高性能な人がうらやましい
 ぼくは 羽 ....
三日の休みの間
子どもじゃないから
会えなくても平気
平気な理由を
いくらでも創れるのが
大人
欲しいものが手に届く所にないと
怒ったり泣いたりするのが
惨めなだけ
君も
そうな ....
黄金に実った麦畑は
刈られるのをまっていて
私は
ずっとこのまま
黄金でいてほしいと思っていた

時は止まらない
緩やかにすることはできても
そう信じたい
その術を想い描いても
急 ....
流れ往く雲に

人を見て
自分を見て



気がつくと

薄い天幕を破って透過する粒子が

浅い深呼吸を促す




何てことのない
モールの吹き抜け




何てことのない
ありふれた日常
 ....
ループする太陽の軌道

五月に向かう風の匂い


確かな休日の矯声



時間の緩やかに流れる昼下がりは

過去へ
或いは、未来へ



どこかからか
パレードのやって来そうな不思議さを備えて

 ....
むくわれない想いに
身を震わせて


とまどう心に
もてあます春風


真っすぐにそそがれる
あなたの視線さえ


拒む理由を
淡い紫の吐息にかえて




ひとり、うつむいて ....
窓辺に

憂いて、待ちほうけ


きらめく川面に舞い散る
記憶の花弁



流れ、流れて
彼の國までと



届けておくれ

恋慕情
 くだらない思い込みが
 メロディーに変わる
 歌になる
 そして
 想いに熱がこもる

 どんなに素晴らしい理屈も
 熱のないものは
 パズルみたいなものだ
 ドアを開けて出た道端 ....
 許されることのない光を
 追いかけていた
 
 誰かを踏み台にして息をすることが
 器用に生きることだとは
 信じたくなかった
 胸が気持ち悪くなった

 いつまでも流れる雲を
  ....
いまは
白線の上にいて
アスファルトのはずのあの灰色は
落ちたら
池みたいに
わたしを吸い込んでしまうんだろう
あるいは
どこまでも底のない空の上の
飛行機雲
突然途切れて
飛び込 ....
行きたい場所はあるけど

帰りたい所はないの

わたしの場所はここだから


あんたみたいなおんなはきらい

わがままだから


38円じゃ

子供を病院に連れてけない
君の知らない私は私の知らない君に映る君の瞳の奥はどうなってるの知らないほうがいいって待っていたって空が青いだけおいてきぼりのこいのぼり 本当に


私は馬鹿だなあ


たった一言のために


どんだけ苦労してんだか
最初の紋白蝶は
どこから来るんだろう

それを
君に尋ねてみたいけれど

妄想自動車
走る雨の街

たぶん君は
できるだけ丁寧に答えてくれるんだろう

損な性格
わたしの感覚 ....
 心を撫でる光景

 美しいものばかりじゃない

 思いのほか 裁判官が多いので

 不器用なコメントには要注意

 
 怪我してみて 初めて分かる痛み

 経験してみて 初 ....
真夏が来る前の灰色の空
遠い国で大きな被害があったとか
あの雲くらいの場所に行けば
世間も恋しくなるだろうに
今は過去が結んだ果て

近頃といえば
だれもわかっていないと
感じることく ....
雨が降っているので
君を思うのはやめよう

天気がよくても
君を思うのはやめよう

勉強しよう
爪を尖らせよう
図々しくなろう

どうせ私に
大金は入ってこない
なら
君も同 ....
あの花を立ち止まって
よく見てみたいの

そう言えばよかったと思う

そういう
わがままをしなければ
何一つ希望が叶わない
このまま終わってしまうような気がする

もうあの花も
 ....
隣で何度もあくびをしては
「ねむたいの?」という
わたしの言葉をまっている
君の期待は
気づいても
気づかないふりしたから
さびしくなっていじけた
夜は長いから
携帯を鳴らすんでしょう ....
夜のドレープに裂け目が入る
夜明けが裾にそっとくちづけると
私はすべてを脱ぎ捨て
一羽の鷹になって飛んでゆく
まとわりつく冷気を翼で切りながら
あなたを求めて飛んでゆく


   私は ....
 悩むことは苦しい
 出来たらいつも美味しいもの食べて
 美しい衣装纏って仲間と愉快に
 愛情に囲まれている方がいいに決まってる

 あえて悩むことなんかない
 悩む力を持っている人は ....
 ニンニンが餌をねだる
 初夏には寒い夕暮れ
 上の部屋からカップルが団欒を囲みながらこぼれる笑い声
 散かった部屋
 灯りが白々しい
 ニンニンが餌をねだる
 初夏には寒い夕暮れ
 ....
ポケットのビスケットが
粉々に砕けて割れた
壁にじっと押しつけていたせいで
鳥が飛び立つのを見たかった
小さなクロツグミが羽を広げるのを
僕はしくじった
ビスケットは無残に割れてしまった
 ....
 午前3時のオルゴール
 
 ぜんまい仕掛け

 午前3時のオルゴール

 涙で濡れた

 

 午前3時のオルゴール

 ぜんまい仕掛け

 午前3時のオルゴール

 ....
 右肩を叩く理想は音符
 左肩に寄りかかってくる現実は数字
 ベッドの下には欲望の雑誌
 頭に被るは理性の帽子
 風が靡くだけで揺れる心よ咲け咲け
 
 大志を抱えて出たはずの旅路
 強 ....
 baseballは楽しくやらなきゃ
 お レフトスタンドに素敵なlady
 僕のloveをプレゼントしよう
 カモン ピッチャー
 気楽に行こうぜ
 take it easy
 お  ....
光は満ちてゆく
花のような小舟を浮かべて
ふたたびの光は寄せてゆく
まだ浅い夏の水際に


片足を浸して眺めるだけだ
ドアを細めに開けて
そっと知られぬように
飛び立つ小鳥を慈しむよ ....
山のあなたの空遠く
はっきりはっきり目が覚める
布団を押し上げて
燃えてしまっている
あなたが幸いではなく
きがかりだ
何の関係もなくきがかりだ
そう
そういうこと
きがかりだ
み ....
 赤紫の記憶は消せないみたい
 でも時は流れていて
 曇り空が晴れて今日神聖な今日晴れていて
 
 囲いから出たなら
 監視が怒るのは無理もない
 望みを絶つ言葉を塗りかえる言葉
  ....
窓辺に香る黒いグラジオラス
いつか見た記憶のようだった
車のライトがフラッシュバックのように
無言の部屋を通り過ぎてゆく


雨夜の帰り道
突然君にくちづけた
あのあたたかい
湿った ....
すぬかんながぐつ。 さんのおすすめリスト(649)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
高性能- 山崎 風 ...自由詩209-6-8
みじんこ- 蒼木りん自由詩309-6-5
麦畑- 蒼木りん自由詩509-5-29
天窓のため息- オリーヴ携帯写真+ ...1109-4-24
Blue_Back- オリーヴ携帯写真+ ...1309-4-22
佇みの午後- オリーヴ携帯写真+ ...809-4-15
女ひとひら恋慕情- オリーヴ携帯写真+ ...609-4-12
気が多い- 山崎 風 ...自由詩308-11-14
探し物- 山崎 風 ...自由詩208-11-14
白線の上- 蒼木りん自由詩508-7-10
38円- 蒼木りん自由詩308-7-4
こいのぼり- 蒼木りん自由詩408-7-4
告白- cass自由詩2*08-6-21
妄想自動車- 蒼木りん自由詩208-6-11
僕には分からない- 山崎 風 ...自由詩408-6-11
雨粒の味- 蒼木りん自由詩208-6-6
君を思うのはやめよう- 蒼木りん自由詩308-5-30
わがまま- 蒼木りん自由詩108-5-30
ひろ君- 蒼木りん自由詩308-5-20
五月の鷹- 石瀬琳々自由詩16*08-5-20
ほっとする時- 山崎 風 ...自由詩2+*08-5-19
- 山崎 風 ...自由詩4*08-5-14
温室- 石瀬琳々自由詩7*08-5-14
午前3時のオルゴール- 山崎 風 ...自由詩4*08-5-13
タンポポ- 山崎 風 ...自由詩308-5-10
ラミレス- 山崎 風 ...自由詩2+08-5-8
水際、まだ浅い夏の- 石瀬琳々自由詩9*08-5-6
マテリアル- 石川和広自由詩8*08-5-3
今日晴れていて- 山崎 風 ...自由詩708-5-1
くちづけ- 石瀬琳々自由詩7*08-4-25

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