コンクリートの塀の上に
鳥みたいにとまって
下を見たら崖で
気づいたらもう
落ちている夢を
いや
妄想をよく見て
神経は
そんな私の頭の中に不安という
ゴミが散らかっていると警告する ....
少女服脱ぎ捨て君は駆けぬける
    街角、インクの乾かない朝


追いかけて非常口ドア雨上がり
    無邪気な青にだまされてゆく


水にうつる言葉も意味もないグラス
    残 ....
 思い違いで吐いたせりふに
 独りの夜が寝られない
 震える心は何故なのか
 
 人が恐い 人の悪意が恐ろしい

 人を信じることを諦めた時
 生きてることは痛々しい
 人の心は季節の ....
 優雅な衣装を纏ったうそが世界中を行進してる
 人々は笑ってりゃいいとうそが振舞う酒を呑んで酔うしかない

 教会ではカップルが神父のもと今日も華やかにうそを誓う
 街角では選挙カーに乗っ ....
 やすりで刻まれる心をあの手この手であやす日々
 救いを求めてちっぽけな独り旅
 白い視線はいつものこと
 無邪気な少女達と柔らかな風
 目の前にひとひらの桜の花びらが舞い落ちる
 
 ....
 彼女の左腕には無数の傷跡がある
 彼女はノースリーブを着れない夏が嫌いだ

 些細なことだった
 18の時に親友と祇園祭りに出かけた
 祭りの熱気が冷めない河原町を深夜ふざけて歩いていた
 ....
かみさま、
ぼくの手はどうしてこんなにも
醜いのですか
骨を辿る指先も
愛するための掌も
確認する手首すらも
きもちわるい
のに

桜が散ってしまって
ごめんね、ビーグル

 ....
 精神を病んで手がつけられなくなった男達が
 運ばれる精神科閉鎖第一病棟

 初めに医師の診察が体を鍛えた看護師2人の監視のもと施される
 それから逆らう意思を麻痺させる注射を打たれ
 無力 ....
 胸に染み込む言葉は
 とても暖かで
 いつも頭でかっちの僕の脳を
 愛撫するようです

 特に好きな詩人がいるわけでもなく
 こうして詩を書くような柄でもないのですが
 ただ
  ....
 人はみな苦しみの旅路を楽に行きたがる

 美しさの罠
 心地よい誘惑

 誰も彼もが主人公の物語などありはしなないのに
 皆そればかりを求めて
 
 行き場を失う視線は
 自分をプ ....
しずかな時間に光がうまれた
わたしの心に映り形作られるもの
それは木もれ陽 それはうた
あたたかな陽だまりの中で
わたしを見つめるあなたの瞳
どこか遠いその瞳


あなたの眼差しに海が ....
わたしの頭にもやがかかってゆく
わたしの目に霞がかかってゆく


何も考えられず何も見えず
わたしはまはだかで歩こうとする
草がからみつき肌を切り裂くのもかまわずに
風になぶられる髪がど ....
かつて

私は詩人と呼ばれたが

いまはまったく書いていない

詩をつくらなくても

平気だ

いつまでつくらなくても

この先も平気だろう

なぜなら

いま私を詩人 ....
ホリデイ
青空にはためく白い洗濯物
私は音の出ない口笛を吹きながら
遠くに走る車のきらめきを見ていた
いつか見た潮騒のようだとふと思う
あなたはまだ帰って来ない
風が気持ちいいわ 春のよう ....
かつて私の心はまだ白く何も描かれず
風のような手触りがした
誰も知らず 一枚の草の葉のように
静かにそよいで穏やかだった


ふとあやまって落としたインクのように
すべてがいつか変わって ....
ああ
真に面倒くさい世の中じゃ

わしゃ
眠いんじゃ


ああ
実に面倒な世の中ですね

私は
とても眠いのです
太陽がのぼると
鳩がえさをついばみ
{ルビ教会=イグレシア}の鐘が鳴り響く
レタマ・ブランカの花が
今日も甘い香りを漂わせている
もうひとつの町にも
ここと同じ朝がはじまる


   ....
 蒼い地球
 まだまだ知らないことだらけ
 限られた時間の中で
 出会い 別れ
 笑い 泣き

 誰だって光りに包まれていた時代がある
 それを忘れて
 それを懐かしんで
 それ ....
 山のように
 積みあがった吸殻
 明かりが落ちた
 暗い寒い部屋
 
 安コーヒーを口に運ぶ

 今日も恋人に会えなかった
 来たのは酒に酔って調子のいいオッサン
 
 キラリ
 ....
たとえばいつか
時計の針が十五時を指したら
南向きの窓辺に腰をおろし
熱いミントティーを飲む
白壁とコバルトブルーのきらめく
シティ・ブ・サイドのカフェにいるように
乾いた風が吹いたら
 ....
 さりげなく皺くちゃになった心を
 冬の冷気で冷やしてみる
 
 過去にすがってみても
 手にはいるのは わずかな傷み

 届かなかった想いは
 カラス鳴く墓場に始末して
 新たな一歩 ....
 小さな詩を書こうと思う
 微生物のように
 ゾウリムシのように
 ミジンコのように
 誰にも目につかないような小さな詩は
 きっと誰の胸にも届かないだろう
 この大きな世界に
 小さな ....
さようなら

つづきはないのです

たぶん

このつぎに遭うときには

それはまた

あたらしい出会いになるのでしょう


さようなら

わたしのことを

なにも知ら ....
星月を見たいときには

その場所までいける 

そのことの

幸せ

美しく染まる水色の朝に

生まれた紅の光に見惚れることのできる日々の

その

幸せ


しか ....
ねえ
人なんか頼っちゃいけない
たぶん
あの人もこの人も
朝になればすり抜けていく
猫みたいなものなんだから

雨みたいに降っている
落葉をいつまでも見ていたよ
いつになったら止むの ....
雪のなかに立ちつくし
あとからあとから降り続く雪片を待つ
そうして私を埋める白いせつなさよ
ぼんやりかすんだ空を見上げ何を待つのか
あとからあとから降り続く雪片を待つ
夕影がひたひた伸びて心ぼそい
    手の鳴るほうへ手の鳴る{ルビ方=かた}へ


最後まで残るこわさに二人して
    遊びなかばで遁げるたそがれ


終わらない遊戯にも似る夕暮は
 ....
あなたのこころが欲しいけど
あなたのこころはヒラリひるがえって
簡単にはこころをくれないので
わたしは毎日悩んでは諦めている
たやすい幸福は
わたしのあるべき場所にあるわけで
夢に見るまだ ....
桔梗の匂いです
ほんのりぼかした地平線は
花のうねりが続いています
その上をすべる
乳白色 あおい月
輪郭はまだうすい


   夜はさらさら
   風はさやさや


月は花の ....
彼岸花が倒されていたのは覚えている
あれはどこだっけ
あれはわたしだっけ

晩飯のおかずを考える
家には
年寄りが居るから

エプロンをして料理をする
パジャマを着て寝る
そんなこ ....
すぬかんながぐつ。 さんのおすすめリスト(649)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
散る桜- 蒼木りん自由詩308-4-18
永遠中毒- 石瀬琳々短歌6*08-4-18
あなたの中に咲く光- 山崎 風 ...自由詩308-4-15
パレード- 山崎 風 ...自由詩208-4-13
桜散りゆく- 山崎 風 ...自由詩408-4-12
ノースリーブ- 山崎 風 ...自由詩408-4-12
ビーグル- 士狼(銀)自由詩11*08-4-9
精神科第一病棟- 山崎 風 ...自由詩2*08-4-8
バレリーナ- 山崎 風 ...自由詩108-4-7
絶望の歌- 山崎 風 ...自由詩408-4-7
しずかな時間- 石瀬琳々自由詩9*08-4-3
とらわれの春- 石瀬琳々自由詩10*08-3-27
草々- 蒼木りん自由詩508-3-19
ホリデイ- 石瀬琳々自由詩16*08-3-12
赤い花- 石瀬琳々自由詩8*08-2-13
真実- 蒼木りん自由詩4*08-2-10
双子の町- 石瀬琳々自由詩10*08-2-7
さだめ- 山崎 風 ...自由詩2*08-2-2
光る目- 山崎 風 ...自由詩308-2-2
たとえばいつか- 石瀬琳々自由詩7*08-1-29
大丈夫- 山崎 風 ...自由詩108-1-28
小さな詩- 山崎 風 ...自由詩7*08-1-18
さようなら- 蒼木りん自由詩208-1-9
- 蒼木りん自由詩408-1-9
八日- 蒼木りん自由詩407-12-28
空を見上げて- 石瀬琳々自由詩9*07-12-27
たそがれ- 石瀬琳々短歌13*07-11-22
あなたのこころ- 蒼木りん自由詩207-10-27
月は花の海を漕ぎながら- 石瀬琳々自由詩25*07-10-16
- 蒼木りん自由詩607-10-7

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