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電車の中で
立ち上がる女の人
意識は遅れて到着する
駅を降りるんだ
立っているわたし
気付かず
立ち上がる女の
すいません
という

肩が押し上げられる
そして気付く
女 ....
君に何が起こったのか
あれこれ詮索しても
真実は君の心内にあるのだから
僕には到底知り得ない事だし
余計な気遣いはして欲しく無いこと
良く理解しているつもりだよ


だから僕には君の旅 ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
鉛管が転がっている
描ききれなかった僕らは
ゆっくり鉛筆を折ると
液体のように広がり
縁石を満たした
炎天下
エピローグばかりが続く
絵本の中で
軋む
一歩ごと
軋む
心ごと

逃げ込んだ森は
甘美な瀞が満ち
わたしは愛しい景色を
凍る爪先で犯してゆく


痛む
一言ごと
傷む
一夜ごと

明日を司る月が
昨日 ....
追いかけている背中は
とても遠いもので
積み木を崩されるだけが
この街のすべてじゃない

あなたを追いかけているようで
僕に追いつきかけている
手をのばせば繋いでいるようで
もっと違う ....
前へ どこまでも進むのが
希望の原理です
その道は きみ自身の
背中の扉まで つづいているから
いまは ふりかえるな
愛する事は容易いけれど
愛される事は難しい
肩触れ合うほど僕が君の傍にいても
うなじの後れ毛に見とれていても
僕の愛に君は気づかない


たとえばそれは硝子越しの口吸い
感じるはずの柔 ....
今日も遠い北のはずれでは
北風がつくられている


私は妹の手をとって歩きながら
「ごらん、あれが北風だよ」と
すり切れそうな雲の端を指さして言う

すると雲は
少しずつ形を変えなが ....
暗いはずでした
起き上がっても

見えるわけがないと
思い込んでいました

ふすまを開けて
階段を 見下ろすと

一段 一段
角も はっきり
見えるのでした

外に 降り ....
何もない空から雨が
そんなふうに

あなたの存在が
私のこころを濡らすから

見上げても
どこにもいない
雲の
かけらも

だけど

私にだけ感じる声で
 ....
フレーズをいっぱい
書き留めてた日記帳をね
手に持っていたら
私のところへヤギが来て

それうまそうだ

って言ったと思ったら
全部食べられちゃった

悲しくなって
泣いちゃって ....
猫のミーが
窓から初雪を見ている
たんぽぽの綿毛よりも
静かで美しいそれは
いつか別れた母親の
しっぽの色だった


ミー
君の耳も
同じ色をしているよ
俺の為に余命三ヶ月になってくれないか?
そして或る日突然に
そう突然に死んでくれないか?

嘘だ

戦争や争い事なんて少ない方がいい
無くなりはしない事はわかっている
家族や友人を ....
底のない鏡に向かい、
自戒を込めて。




近しい人に、
わかる言葉だけで、
書きはじめると。

あなたは途端に、
「うた」を喪います。

声 ....
plain damageをなんて訳そうかと思い悩みながら師走の
群衆のなか歩いていた
とおもっていたとき

からっかぜが吹きすぎたプルトニウムのからっかぜが
あそこから60キロ半径にあるすべ ....
夢の無い画面の端に
流星群が見られると記されていた

濃紺に澄んだ空は
白い あるいは銀や朱に
闇を切り取られている


湿り気の残る髪が凍え
湯上りの匂いが後ずさりする
夜着 ....
青と橙の間に

黄色と緑を捜した

まだ3時なのに

焼ける空
わたしは蠍
孤独な蠍
心に浮かぶあなたの姿
思い出は心の痛み
耐える事しか
わたしは知らない



わたしは蠍
虚しい蠍
流れる砂はあなたの幻
ひとり見つめて
逢いたさ募る
 ....
此処は昔風でそれでいて未来的な
実験城砦
此処に居て僕のすることは
純粋であり続けること
その純粋を自ら頑なに
裁き続けること

此処には僕の他誰も居ない
そして僕はほとんどの時を
 ....
空は啼いているのだろう
風は狂いはじめている

雪の華はその美形を
とどめることも叶わずに
ただ白い塊と成り果てる

清き水の流れさえも
怒涛に変えて


白鳥は真白の吹雪に ....
満水の夜に
感覚をとぎすませながら
無数の魚が泳いでいる
距離と、位置と、
上昇する体温と、
そういうものを
止めてしまわないように


蛇口に口をつけて
あふれ出すカルキを吸うと ....
青く澄んだ大空から
光の翼を持った天使が
優しく笑いかける

飛び方を知らない僕は
彼女の姿をずっと下から眺めている

夜が来ると体がうずく

獲物を追いつめ いたぶり
遂には屈服 ....
雪ばかり融けずにいる
針が突き刺したような
星夜の暗闇が恐ろしいのです

あまたを溶かすはずの暗闇が
かすかな影のいいわけを
裏切るのです

ひどく凍らせる結晶に
張り付いた切り絵を ....
公園へと続く夜道の街灯に照らされて
{ルビ百日紅=さるすべり}の木は裸で独り立っていた

枝々に咲かせた無数の桃色の花びらを
過ぎ去った夏に{ルビ葬=ほうむ}り
樹皮を磨く北風に じっと口を ....
隣の白蛇が、
皮を脱ぐ。

彼は失恋すると、
いつも絶食して、
いつも脱皮する。

センチメンタルなのだ。

脱皮する少し前から、
蛇の目は白濁しはじめる。 ....
ボクは外側がボクである
ヘヤは内側がボクである

それがボクとヘヤとの
相違点
 
 紫色の空がなめらかに

 この地上を染め出せば

 深い森の中で

 梟がゆっくりと目を覚まし

 豊かな知恵を含んだ鳴き声で

 街に向かってささやく

 ビールで染まる街 ....
寂しがりやに 性は重く
身体に深く響く 哀しみ

 融合に胸を躍らせ
 光を崇めながら
 闇に駆けていく
 美しいあの人


空しく延びた手
受けとめる胸は
塞がれてお ....
芽、夏の始まる頃
なだらかに繁茂し
雨戸のような
古い匂いのする部屋
少年は水棲生物の絵を描き
鉛筆の芯はそのために
おられ続けている
逝くもののために祈り
生まれるもののために祈る
 ....
士狼(銀)さんの自由詩おすすめリスト(1707)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしは通路- 石川和広自由詩5*05-12-19
親愛なる僕の心の友へ- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-12-19
遠くにいる- ふるる自由詩37*05-12-18
- たもつ自由詩505-12-18
ホワイトアウト- 銀猫自由詩24*05-12-18
東京群青- 霜天自由詩805-12-18
そろもん(はなむけの話)- みつべえ自由詩805-12-17
愛しいひと- 恋月 ぴ ...自由詩14*05-12-16
北風の工場- ベンジャ ...自由詩14*05-12-16
雪明り- 砂木自由詩13*05-12-15
何もない空から雨を- umineko自由詩8*05-12-15
詩が書けない- 自由詩9+*05-12-15
「白雪」_冬の童話より- 茶釜自由詩11*05-12-15
嘘吐き詩の人- 虹村 凌自由詩5*05-12-14
「_底のない鏡。_」- PULL.自由詩6*05-12-14
ゴン太くんとふたあり- 佐々宝砂自由詩12*05-12-13
流星群の日に- 銀猫自由詩14+*05-12-13
ぐらでーしょん- 大城 小 ...自由詩305-12-13
蠍の刺青- 恋月 ぴ ...自由詩9*05-12-13
実験城砦- 塔野夏子自由詩10*05-12-11
凍れる河- 落合朱美自由詩15*05-12-11
夜明けの水位- 望月 ゆ ...自由詩57*05-12-10
ジキルとハイド- 和泉 誠自由詩3*05-12-9
雪・星影- たりぽん ...自由詩905-12-8
宇宙ノ声- 服部 剛自由詩11*05-12-8
「_皮を脱ぐ。_」- PULL.自由詩16*05-12-8
部屋- たかぼ自由詩705-12-7
手のひらの月- 炭本 樹 ...自由詩6*05-12-7
冬の樹- まどろむ ...自由詩6*05-12-6
芽、蘇生- たもつ自由詩1205-12-6

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