すべてのおすすめ
雨の日の花
川のなかに泣く
さくら色の虹
白と黒の道


遠去かる銀を畏れ
目をつむる距離をのばしてゆく
道はどこまでも速く
道はどこまでも高い


見えない炎のか ....
宣告を受けた日
私たちは意外なほど冷静だった
それはおそらく
屈強な父の姿には癌という病名が
あまりにも似つかわしくなかったからで

父はいつもの如く寡黙だったし
私 ....
あなたの燃える手で
わたしをだきしめて

それはとんでもない
誤訳だったらしい

でもわたしはこころをうたれた
たとえひとごろしのうたでも
たとえぬすびとのうたでも
たとえうらぎりも ....
ガラン ゴロン
缶入りドロップをふると
そんな音がする


家を飛び出したはずの僕が
すっかりぼろぼろの身体になって
そんなふうにまた転がり込んできたとき
せっかく作ってくれた料理を
 ....
もう一度、始まるのです
そう言って眠り落ちる人
危なくはないですか
休みたくは、ないですか
瞼の裏側の静かな暗闇で
一人で旅に出るそうです
朝までには戻るから、と
その人は


積 ....
周りに影響されたくない
自分は自分でいたい
好きなバンドが歌ってる
僕は今
それに影響されている

考えても矛盾しか生まれない
結局 最後に勝つのは
「なすがままに」なんだろうか

 ....
何かの種のように見える豆
豆は自分の力以上の力を使い
風をおこした
拇指を失い飛べなくなった
盲目の親鳥は豆の作る風で
幻のもう一つの尾で風をさいて
いたころを思い出す
朝のやかん
なぞって
もう一度寝る
エビの夢を
見ながら

+

階段
すべてが
階段
そんな
建物

+

夕刊の
「帰」という字を
黄色く
塗っていく ....
 詩は 眠れないときに書けばいい

 詩は 暇なときに書けばいい

 詩は 落ち込んでるときに書けばいい

 詩は 寂しいときに書けばいい

 詩は 怒っているときに書けばいい

 ....
玄関の隅に
白い蝶が 逝っている

ちりとりに さらい
外へ

いつもと 変わらぬ
朝が はじまる

仏前へ 供えるご飯
今日一日の無事を祈り
自分も 食して

 ....
ふかみどり
ふかみどり
言葉を手わたし
笑むみどり


腕の輪まるく
伝うしずく
胸をすぎる
こがねの尾


風のなかをふり向けば
たくさんの声が消えてゆく
 ....
ドビュッシーを聴く
なんとなくの気分で
なんとなくの夜
泳いでいると ちくり
ふいに

音楽が死んだらきっとかなしい
なんておもってしまって 私

父が
美意識の問題だね
といっ ....
空に唸るは誰かの口笛
いづれの日にか朽ち果てる
転がる銀杏のお誘い文句
「さぁ選び取れ!幼子よ!」
静かに身を横たえて
排水溝が今宵のお相手
疾走する虚無たちよ
口笛なんぞは助けてくれな ....
抜き打ちに
昼が訪れて
僕は
誰にともなく
やあどうもというが
答えは空っぽの家に
自転車のブレーキの音が
キュウキー響くだけで
僕はためいきをひとつついた

昼はおとなしくしてい ....
あの日も汗を見ていたのは

水色のユニフォームと白い靴
時の詰まったタイムカードに
行儀よく刻まれた青紫色の印字


晴れた夏にタオルを投げ捨て
雪の日も半袖は変わらず
(腰に装備し ....
竹の林の向こうから
銀の鈴の音 
リン シャラリン


夜露は
月の輪郭を
ゆるりとその身に吸い込んだ



川霧晴れて すすきが並ぶ



トン カラリン
{ルビ独楽 ....
明日よ
おまえのことがわからなくて
今夜も僕は眠ることができない

現実を消化するのが僕の仕事だ
逃げ出さずに立ち向かうのが僕の務めだ

明日よ
なのにおまえは夢や希望だとか
しがみ ....
点数は気にするな
評価は気にするな
順位は気にするな
周りと比べるな

大事なのは自分自身
向上心だけを失うな


言ってくるひとがたまにいる
いやけっこういる

でも
そ ....
 取り締まることのできない光の減少が
 駅のホームに加算されていき
 歩みと停止を繰り返す人影を貶める
 遠近法を失い胸まで迫ってくる欠落に喘ぐのだ
 やがて満たされる黒の描写の内 ....
29歳の僕と53歳の N さんが
向き合うテーブルの上に離れて置かれた
2つのコップ

減り具合もそれぞれに
薄い道の途中で{ルビ佇=たたず}むように
遠い未来の方から
おぼろにやって来 ....
わたしが詩を書かなくなったとき
どんな空が
わたしを迎えてくれるだろう

わたしが詩を書かなくなったとき
すべてのことばは
わたしを許してくれるだろうか

わたしが
終 ....
「涙の色は何色?」

と君が突然訊いたから

「透明なアオかな」

と僕は答えたけれど

「きっと濁ってる」

と言って君は俯いた


あの時

手を伸ばし遅れて

 ....
にぼしの縁取り花壇には
かつおぶしの花が咲いていて
毛糸玉の飛び石の先に
またたび組み木の灯篭が
猫じゃらしがゆらゆら揺れて
お池の中には真っ赤な金魚

猫が時折見つめる虚空には
そん ....
砂時計が流すことのない一粒の砂
悲しみを知るか

桜を手折る時、残された枝の揺らぎ
寂しさを知るか

発電と称して進むことのないプロペラの空回り
孤独を知るか

鍛えられていく鉄塊の ....
光と水と二酸化炭素から
酸素と糖をつくりだす

ずっと前に教わった

植物は
自分が呼吸するための酸素と
成長するためのエネルギーを
自分でつくることができる

僕にもできるかな
 ....
ポチが走ってくる

ポチが尻尾を振りながら走ってくる

ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチが乳母車を弾き飛 ....
電線の上
羽を休める鳥の位置を
五線譜代わりの
英語ノートに記す

小さなスズメは八分音符
食い意地張ったハトは全音符
真っ黒なカラスは黒鍵のシャープ

車幅の狭い道路では
毎日二 ....
 重い体をひきずって
 約束どおり
 旅にでよう

 穏やかな風がふき
 暖かな日差しを浴びて
 一人で旅にでよう

 しがらみを全部
 ごみ箱に捨てて
 遠くまで飛べる翼をつ ....
意識されない曲線の内側で
永久機関の少女性が調弾する。

その輪郭は振動し
奥深く鳴りつつ最果ての嘘を静める。

お先に失礼
直線的で清音の科白が膨張する空のもと
つきぬける(或いは私 ....
もし僕がDJだったら
もっとカオルのことを愛せたのに

整理していた父の荷物の中に
見慣れた筆跡で
そう書かれた紙切れを見つけた

母は屈み込んで
机の下にある二箱目のダンボー ....
士狼(銀)さんの自由詩おすすめリスト(1707)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午後のむすめ- 木立 悟自由詩505-10-1
宣告- 落合朱美自由詩20*05-10-1
誤訳- ZUZU自由詩1305-10-1
缶入りドロップ- ベンジャ ...自由詩8*05-10-1
午前一時の人- 霜天自由詩1305-10-1
信じられる言葉- 自由詩3*05-10-1
使命確定- Dann・v・S ...自由詩4*05-9-30
小詩集「書置き」(一〜十)- たもつ自由詩1705-9-30
詩はね- 炭本 樹 ...自由詩3*05-9-30
連鎖の羽- 砂木自由詩9*05-9-30
金と緑- 木立 悟自由詩1205-9-30
父の美意識- 簑田伶子自由詩14*05-9-30
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昼のあいさつ- 石川和広自由詩8*05-9-30
そうして明日を選んだ- 銀猫自由詩12*05-9-30
百鬼夜行- 千波 一 ...自由詩15*05-9-30
明日に捧げるポエム- ベンジャ ...自由詩8*05-9-30
相対評価- 自由詩7*05-9-30
実刑- カンチェ ...自由詩1405-9-30
2つのコップ- 服部 剛自由詩9*05-9-30
わたしが詩を書かなくなったとき- umineko自由詩8*05-9-29
消えない涙痕- 自由詩3*05-9-29
空中庭園- 椎名乃逢自由詩2*05-9-29
片糸でんわ- たりぽん ...自由詩11*05-9-29
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ポチが- 大覚アキ ...自由詩2505-9-29
卒業式の歌- kw自由詩6*05-9-29
夢ごこちの昼下がり- 炭本 樹 ...自由詩605-9-29
説話- こしごえ自由詩8*05-9-29
姿勢- たもつ自由詩1005-9-29

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