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かあさんは裏庭にチガヤを植えなかった。
壁を緑に塗らなかった。
とうさんは健康的に山を登り、
かあさんは家で本を読み、
かあさんはおもての庭に紫陽花を植え、
家の壁は地味な灰色に塗られた。
 ....
シェルターの中は安全なのよ と
おかあさんはいう
外に出たらみんな死んでしまうんだ と
おとうさんはいう

てんじょうによじのぼって
あけちゃいけない外も見えないまどに
そっとほおをあて ....
夜風に杉の葉が揺れる
誰かの約束が
ほろり
足先に落ちてころがる

さあ 準備はOK? わたし

夜露でつめたいブルーシートに
さかなたちの影が泳ぎくる
さらりひらり木の葉よりかるく ....
我輩は狛犬である。
うん。

口元はきりりと締まっているのである。
うん。
だらしなく口あけた相棒とは違うのである。
うん。
だが百年に一度くらい口あけて吠えたいのである。
うん。
 ....
初夏の夜、首が痛くなるほどに
高い空を見上げて、
あれがかんむり座だよと、
いつかそう教えたのに、

あなたは忘れてしまった。
七つの星でできた王冠を、
あっさりと投げて捨て ....
チョコレートの頬に人なつこい笑みを浮かべて
バルタザールは僕に訊く
贈り物は何がいいだろうね
それとも私はただ礼拝すればよいのだろうか

右を見ても左を見てもビルで僕は息苦しく
黒い指には ....
メタンガスもフロンガスも
もうどうでもよくなってきたけれど
おれは戦うしかないらしい

最後まで いや
最期まで
おれは抵抗すると誓ったのだから

ポケットに手を突っ込む
最後のパイ ....
1)
ねじりんぼの花が咲いてる
あれはねじれていてこそ正常なので
まっすぐに伸ばそうとすれば折れてしまう

  <惑ひつつ天を目指せしねぢりんぼ>



2)
梅雨どき ....
ええと、俳句結社に入っていたり、俳句について勉強していたりする人は読まなくていいです。あくまで初心者向き、老婆心のお節介的文章。あのねそこのひと、ベテランは読まなくていいんですってば!

(ここよ ....
そういえば最近見てないと気づくと
逢いたくてたまらなくなる
相手が人間なら電話できるが
これが実は虫の話で

面妖な臭いを発散する
コナダニつきの標本ならば
僕の抽出にあるけれど
これ ....
状況はあまりに切実で
せっぱ詰まっていて

監督は時計を持って外で時間を計っている
ぐずぐずしていると怒られる
怒られるだけならいいけど殴られる
殴られるだけならまだましで
もしかしたら ....
ヤギさんの佐々宝砂さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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Shaman's_Lullaby- 佐々宝砂自由詩305-6-13
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4×5_俳句篇- 佐々宝砂俳句504-4-19
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