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遠くから
常に
私の後ろを雷鳴がついてくる
ただ稲光りは私の身に起きているのであった
青い月が遠くから見ている
私たちを
真昼間の
ふとした瞬間
あらゆる雲がなくなって
夏にはニッコウキスゲが咲く
あの稜線があらわになって
その雪肌を見下ろすように青い月が
遠くの空の上 ....
さくらが満開になる
午後
雨になる
重力は終焉の暗喩として
天気は
午後
雨になる

君の湿った指が
きっと僕を選択して
僕に伝える文字
操作
メールとして僕の手元に来る

 ....
僕の足元には陸地がある
足の裏からじりじりと広がってゆくこの陸地は明らかに僕のものだ
陸地は遥か彼方から何かしらの交点をいつしか引き連れてくる
それは君の陸地であり彼の陸地であり、誰かの陸地であ ....
私は夏雲のあるこの空に
人差し指を差し込んで
この青空の
その底にある
人肌の群青に触れようとする
そのぬくもりは昔日の
小さなおまえのぬくもりに似て
あわあわと崩れそうにゆれる
いつ ....
蝶々蝶々蝶々蝶々
あの街へまっすぐに続くこの道から
次々と黒揚羽が湧き立ってくる

蝶々蝶々蝶々蝶々
抜けるような今日の空から
次々と大水青が舞い降りてくる

午後二時
陽が自らの重 ....
塔野夏子さんの黒田康之さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雷鳴- 黒田康之自由詩221-2-2
新年詩二〇〇七- 黒田康之自由詩907-1-2
さくらのはなと指と雨と- 黒田康之自由詩306-4-10
陸地- 黒田康之自由詩306-3-25
今日生まれし者へ- 黒田康之自由詩1405-7-30
夏__午後2時- 黒田康之自由詩405-5-13

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