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さみしいことを言わないで
抱きしめて
撫で撫でしてあげたくなるから
あまり甘えないで
おっぱいの間に抱き込んで
すりすり頬ずりしたくなるから
どうせいつか足蹴にして
行ってしまうくせに
知らないうちに夜になって
知らないうちに朝になって
毎日毎日
ずっとずっと
泣いたり泣きやんだり
ちょきんちょきんちょきん
たくさんの鋏が
わたしを取り囲んで
刺して頂戴
切って頂戴 ....
とても疲れて
寂しい帰り道
歩きながら
車の中から
電車の窓から
わたしは夜空を見上げる
お月さまはいつも
わたしを追いかけて来る
どこまでも
どこまでも
逃げたくとも
逃げられ ....
火の色は白い
激しく高らかに燃える
わたしは
燃え尽きて
白い灰になりたかった
あなたにもう会えなくなること
悲しいと言えない
伝えられない
わたしは笑う
元気でね
がんばってね
いつもそう
言う
女王様は、悩んでいました。
そろそろ結婚してくださいと、家臣たちから言われていたからです。
女王様だって、結婚したくないわけではありません。けれど、女王様が好きになる男性は女王様を相手にしてくれず ....
恋をして
寂しいうさぎは
死ぬだろう
ごはんがいらなくなって
起き上がれなくなって
垂れ流しになって
汚物にまみれて
死ぬだろう
お花見
桜の下は
ゴミだらけ
ゲロだらけ
夜になると
涼しい風が吹き
山のようなゴミが
散乱していくよ
積み上がっていくよ
その上で
知らぬ顔をして
優しい顔をして
聖なる花は ....
なぞる
ことしかできないんじゃないかな
あなたの窪みに合わせて
指先でゆっくりと
なぞる
あなたの言葉の輪郭を
胸の中の悲しみを
胃の腑を
なぞる
すると
何かが
うつってくる
....
あなたが求めている
融合を
与えてあげたいけど
それはムリなの
外側があるから
ねえほんとは
そんなものはないとしても
現実には
溶け合えないでしょ
夜の片隅で
小さな小さな二人だ ....
笑いながら
人と別れて
生垣に吐いた
犬みたいに土を
被せようとしたけど
そのとき夜が落っこちてきて
フォマルハウトさんのチアーヌさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
さみしいのは
-
チアーヌ
自由詩
8
05-8-18
明け方に
-
チアーヌ
自由詩
6
05-7-25
お月さま
-
チアーヌ
自由詩
7
05-7-20
白い火
-
チアーヌ
自由詩
5
05-5-24
もう会えなくなること
-
チアーヌ
自由詩
3
05-5-10
女王の結婚
-
チアーヌ
散文(批評 ...
6
05-4-19
恋をしたうさぎ
-
チアーヌ
自由詩
5
05-4-10
お花見
-
チアーヌ
自由詩
3
05-4-10
なぞる
-
チアーヌ
自由詩
6
05-4-3
朝五時のゴミ捨て場
-
チアーヌ
自由詩
7
05-3-31
落下
-
チアーヌ
自由詩
7
05-3-17
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