何十億年の星霜が経ったであらうか。
時に激変を繰り返しながらも
森羅万象は存在としてあり続け
さうして今は一見安定期にあるやうに見えるが
よくよく見ると森羅万象は皆顫動してゐる。
それはまる ....
夜はカゲロウの翅
昼の光は油絵の中に塗り込められるよう

闇は真中から暈される
四肢はつながりを断たれ
各々結露しながら息をひそめた

瞳の内側に湧いてくる
けむりの肢体
遠い昔のも ....
そのお伽話は
あまりにも語られすぎて
すっかりすり切れてしまった
意味さえもこわれて
こぼれ落ちてしまった
君がかりそめの眠りを
くりかえしてきたその日々の間に

此処には誰も来ない
 ....
咲いてました

満開に

取り立てて
感動はありません

櫻は咲くよりも
散る時が美しい

それは当たり前の
感動なのかも知れません

死ぬのは
人並みに怖いです

 ....
これは短歌じゃねぇか、と云われれば言葉もありませんが、
これは詩なのですと、云い切らせてください。
夜中の3時台に起きて書いた愚かな労力に免じて、ハハ。




  荒野に吹く風 桜に吹 ....
しぼ虫はしぼんでしぼんでしぼみつくして
しょんぼり虫とであえたころには四月の宵
単四電池にまきついてだきついてころがり
ベッドの下にまで旅にでたらわすれられて
からっぽのリモコンの席にほこりが ....
今年彼女は桜をみることはない

大学病院のICUに閉じ込められ
チューブや配線にグルグルと巻かれ
モニターの画面に規則正しい波形が映る

何が悪かったのか誰にもわからない
本当のことは
 ....
駅前の通りのはずれの自販機の横のゴミ箱に書かれたMessiah 船の窓から宇宙を眺めると中性になる
雲は薄っぺらな模様になって
海の青のところどころに
赤茶色と緑とに塗られた陸地が
安物のTシャツのプリントになっている


そのプリントの上で
生ま ....
自分を
いったん
壊す そして
再構築しよう
生(せい)を進めるために



足るを知る
というのも
出来るだけしか
出来ないな
でも十分だろ



どの道
進む ....
あやうい花のいのちも誇らしげに
青に浮かぶ梢の淡い紅の清らかさよ
そよぐ風に花は揺蕩い、
霞に煙る吉野を見渡せば、一目千本
賑やかに咲き、忽ちに散る花の錦、
散る道の風情はいつしか夢へとつづ ....
私の頭の中のかわいい小虫

私の水たまりにぬれた太陽で游ぐ小虫

固い脳の幹がこんなにも目を詰んでは

住めなくなると申し訳なさそうな小虫たち

雷に撃たれた電信柱の記録

なんと ....
ほどよく温んだ風が
みみたぶを掠めたら
あなたの好きな
「は」で始まる季節

生垣の横の
赤い自転車が
見当たらない

2ブロック先の十字路が
ふんわりとしたら
あなたの好き ....
ご神体は山だった
うさぎは皆に撫でられて
頭と耳がぴかぴか光っている
カレル橋のヤンネポの犬もそうだった
ウイルスが沁みこんでいる
だだっ広い草原に意味不明な巨石
群がる観光客を羊だと思っ ....
  

曇天の裂け目に
完成された神聖があることを
知っているひとは
僕と
あと
だれだろうか
切れ長の目を
その裂け目に向けている
あなたには
あの神聖が
みえている ....
静かに
狂う私の
闇を聴くと
小鬼の無邪気な
笑い声
うちの
わんこに
ほっこりだ
いのちの
かわいらしさ



雪国の
残雪は
すこしずつ解けるので、
すこしずつ春になっていく
すこしずつ命が芽吹きます
欲しいもの、恋人、家族、生きること、美味しい食事、あと三年



最初から好きなフリしていただけと血より真っ赤な大嘘をつく



星の下、オアシスで寝るラクダの目、 ....
磯野波平に良く似た教授は
ステテコにラクダの腹巻姿
団扇をパタパタと仰いで

トリスタンの加速器に行ってみるかい?

はい 是非とも!

では
このカウンターを胸に付けて放射能を測定 ....
祝砲さ!涙鼻水まき散らせ!春が来たんだ!ティッシュの山さ!

春が来てしまった俺の嫌な春きみのいないつまらない春が



新学期新入職に新人と「新」と「祝」とで疎ましき春

咲き誇る桜 ....
  

秋波とか
あなたの目をみて吹く風が
どうかあなたの目に届けよと



奪われた
あなたに明るい微笑みを
だからこれからわたしを守って


揺れている
意志がさみ ....
つばめさんたちがもう
町には来ている
次の季節に
私も
移ろう



雪解け水で
激流に変わった川
その音が
私のこころの奥では
しんとしている光



指に
み ....
 シュルレアリスムを隠れ蓑にして、詩を書くのはやめたんだ。僕は現実を見つめて、自分の弱さと対峙して、肉と骨と血の滴る生々しい詩を書くんだ。シュルレアリスムなんて格好付けているだけだ。DADAの仮面を外 .... 師匠が言ったことを思い出す

若いということはバカなこと だと…

何故ぼくはこの歳になってもバカなのか

大切な珠玉をアスファルトに叩きつけ

深い傷を負わせた

それは自分を傷 ....
春は、旅へといざなう季節、
小鹿のようにそわそわして、
居ても立っても居られなくなる季節、
かつて春の日に落としてしまったなにかを、
取り戻すため、
どこかへと無性にお出かけしたくなる、
 ....
おまえとビバークしたい
花粉の舞いとぶビルの屋上で
段ボールを敷いて、
テントなんか張らずに
星空を仰いで夜を過ごしたい

ポケットにはウイスキーもある
柿の種とかっぱえびせんだってある ....
生きるっていいねえー!
桜の花がまた咲いた
生きるっていいねえー!
友が遠方より来た
生きるっていいねえー!
また明日がある
若いっていいねえー!
彼氏連れて
若いっていいねえー
ミ ....
ぼんやりとどこかを
歩く街で
川の光を知っている
遠くの車を見つめている
言葉を そして 聞いている


この体に知っているのだ
今日も何かを
思う 景色に
心から
誰かを好きになって

心から誰かを愛する迄の過程には

ひらひら
ひらひら
蝶々が
飛来して

わたしは
身体の蜜を吸われたりする

自分を支配するのは
自分

 ....
赤煉瓦の港町は
後ろ暗い汚物が一掃され
うわべだけは瀟洒な衣装を着ている
遠い国からの荷物に潜んだ
赤い蜘蛛にとっては新天地だ
交響曲が聞こえてくる


泥とあぶらが染みついた服で
 ....
ヒロセマコトさんのおすすめリスト(984)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
森羅万象、顫動するも- 積 緋露 ...自由詩324-4-7
夜に添う- ただのみ ...自由詩6*24-4-7
お伽話- 塔野夏子自由詩6*24-4-7
- 原田たけ ...自由詩424-4-7
荒野に吹く風_桜に吹く風- 秋葉竹自由詩424-4-7
しぼ虫- 菊西 夕 ...自由詩7*24-4-6
花曇り- レタス自由詩6*24-4-6
駅前の通りのはずれの自販機の横のゴミ箱に書かれたMessia ...- 奥畑 梨 ...短歌324-4-6
ヤー・チャイカ- 藤原絵理 ...自由詩1124-4-6
※五行歌_三首「生(せい)を進めるために」- こしごえ自由詩6*24-4-6
サクラ- atsuchan69自由詩9*24-4-6
わたしの小むし- soft_machine自由詩8*24-4-5
「__」- 夏井椋也自由詩6*24-4-4
ぎんなん- 藤原絵理 ...自由詩324-4-4
完成された神聖- 秋葉竹自由詩424-4-4
※五行歌「小鬼の無邪気な_笑い声」- こしごえ自由詩8*24-4-4
※五行歌_二首「いのちの_かわいらしさ」- こしごえ自由詩3*24-4-4
バカにしないで- 秋葉竹短歌124-4-3
高エネルギー物理学研究所- レタス自由詩7*24-4-3
春爛漫- 六九郎短歌124-4-3
どうかあなたの目に届けよと- 秋葉竹短歌224-4-2
※五行歌_三首_「しんとしている光」- こしごえ自由詩6*24-4-2
孤独な口づけ- 鳥星自由詩3*24-4-2
珠割り- レタス自由詩5*24-4-1
春は、- 本田憲嵩自由詩824-4-1
星空のビバーク- atsuchan69自由詩7*24-4-1
生きるっていいねえー!- ホカチャ ...自由詩2*24-4-1
Something- 番田 自由詩224-4-1
心から- 原田たけ ...自由詩424-3-31
悲しい酒- 藤原絵理 ...自由詩924-3-31

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