時間屋という屋台が最近この街にも見られるようになった
もう少し生きたいという人や
あの時間に戻してくれというような人
未来の時を希望する人
今をもっと濃い時間にして欲しい人
二十四時間を三十 ....
丸い皿は丸く 四角い皿は四角く洗えと言われた
白い皿は白く
深緑の皿は深く深く果てしなく緑に洗えとも言われた

少しも汚れていない水盤のような皿たちに
水流をあてると
どの皿も垂直にしか洗 ....
しじまという名の少女がいた
「しじまです」という自己紹介の後の沈黙に慣れている顔だった
この名は代々受け継がれていると言った
姓ではなく名の力を継ぐのだと

数年後 
高名な画家が彼女をモ ....
一日一度静かに燃える家があり
今まさに燃えさかっている
そしてその近くの電線に
数羽の小鳥が舞い降りた
いつぞやのにぎやかさはどこへやら
今日の電線の音符は歯が抜けた様相
それでも音符たち ....
情熱はもう涸れてしまった。

一行目では誰もが世界一の詩人になれる。

二行目、三行目からは篩にかけられたように、

詩人だったものはただの凡人に成り下がる。

バレてはいけないよ、夕 ....
みんな 考えることが
おっくうに なったので
頭を はずして
かわりに 肩の上に
鳥籠をのっけて 歩いてた
鞄を抱えた 背広姿の人も
バス停でバスを待つ 女の人も
みんな 肩から上は ....
ヒロセマコトさんのおすすめリスト(1037)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
屋台- 山人自由詩5*24-3-19
丸い皿は丸く- ふるる自由詩6*24-3-19
しじま- ふるる自由詩3*24-3-19
閑古鳥の楽譜- そらの珊 ...自由詩10*24-3-18
死に損ないの詩- 鳥星自由詩5*24-3-18
鳥籠。- 田中宏輔自由詩15*24-3-17

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