焦燥感に苛まれ
坂本瞳子
背中の掻き傷が疼くのは
蒼白い月が輝く夜
足音を立てずに風のごとく
走り去って身を潜め
雄叫びを必死に抑えて
爪を立てて歯軋りを堪え
零れる涙を拭いもせずに
朝日が昇るのを恋い焦がれ
闇の中を彷徨い続ける
茨の道はまだ続く
自由詩
焦燥感に苛まれ
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坂本瞳子
2018-04-12 23:21:47