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嵐の予感が心をざわつかせるから

淹れかけたコーヒーはそのままにして
字面を追うだけの本も閉じて
蝋燭に火を灯して動かずにいよう

気持ちを巡らせて翼を広げ
黒ずんだ雲が早く流れ行く空へ ....
ふたりが離れてゆくときは
理由はなにも言わなくていい

ただ一冊の青い本を
ふたりの間に置けばいい

ページをめくれば顔を出すだろう
散歩していた黒猫や
わずかな値段で売られたスズメ
 ....
勉強が原因なら
勉強を捨てなさい
友だちが原因なら
友だちを捨てなさい
勝ち負けが原因なら
勝ち負けを捨てなさい
「死ぬよりも捨てるほうを
選びなさい」

仕事が原因なら
仕事を捨 ....
僕は、シンプルになりたかった。ひらがなになりたかった。
ひらがなになれたら、悩むことはないだろう。苦しむこともないだろう。
悩みはなやみに、苦しみはくるしみになって、隣の文字たちと混ざり合って ....
理事に選出された
ボーデンはアイスばかり食べて
何もやらない
集いに誘っても
フレーフレーとチアガールの真似ばかりで
ドウ(お菓子)に成って仕舞った

その時リベリアンガールが
駆け寄 ....
逆さまになって
ぶっ倒れ
気付くと
天を仰いでいた


濃密な青
漆黒の宇宙空間に
そのまま接続していく
濃密な青

標高三千メートルのアイスバーン
アイゼンの爪先が食い込ん ....
花がしづかに揺れてゐる。

その横に小さな言葉がおちてゐる。

姉さんがそれをひろつて、お皿にのせた。


子供たちは外であそんでゐる。

まぶしいほど白いお皿に ....
うちの猫はもうすぐ十二歳になる
この二、三年 もう駄目だと思う時が
何度もあったので
いつ死んでも不思議ではないだろう
祖母は施設にいるが、もう九十五歳で
いつ知らせが来てもおかしくない
 ....
一直線に伸びた微粒子の放出
光りは彼方へと繋がり
藍色の権力は力強さと共に形を残す

過ぎ去る景色
そこには風がなく
過ぎ去る感情
そこには母の優しさが無い

やがて果実は実を開く
 ....
会社で、総合職の若い人たちが、
僕なんかもちろんはるか後ろに置いて、
出世してゆく
それはそれで良い
会社の姿勢だ
だけど僕は僕で生活しなければならない

僕も若い頃は、
というより多 ....
影かすめ
   ふり返り  だれも


――夏よ
荒ぶる生の飽食に晒された{ルビ石女=うまずめ}よ
あの高く流れる河を渡る前に
刺せ わたしを
最後に残った一片の閃光をいま
仰向けに ....
近頃ワイフがテレビの天気予報を見ながら
ファッションの話をするようになった
今日の天気予報士のファッション変わっているねえ!
僕は天気予報はファッションは関係ないから
いつも聞き流しているが
 ....
独身最後の八月のその終わりに
痛みに耐えかねてわたしは
あなたの部屋の
あなたの冷蔵庫を開ける未明

みつけられずに
カニカマを消極的に選んだ
食べ終えて そして胃薬とバファリンとを
 ....
偽善で覆いつくされたこの世界はいつも
優しい言葉を待っているのか待っていないのか
閑寂の中に一抹の寂しさを覚えるのは
大人に慣れてしまったのか
人は簡単に人を裏切る いつもだよな

偽善で ....
光りが照らされる白い葉に
運命の蒼い一筋の水が滴る
鼓動は動きを忘却し
風が南に向かって吹き始める

私は沈む
私は沈みゆく
底に溜まった感情は
肉を膠着させ
出口を求めて彷徨う
 ....
おやすなさい

きっと見ようね。
ずっと居ようね。

夢に堕ちても
あなたをみよう

夢の中2人きり。


降り積もった
ましろのケサランパサラン
ふわっと、
さらっと。
 ....
闇夜に響く
鴉の鳴き声
鳥目では
なにも見えないくせに
不吉を呼び寄せ
撒き散らすよに
不気味な声を轟かす
翼までをも羽ためかせ
空気までをもざわつかせ
風に乗せて
遠くまでも
 ....
県道沿いに転がる店の死骸
人影のなごりも蠢かず
静寂が壁を黒ずませている

MIDIの安音源で
存在しない人の歌を歌おう
忘れられた空間に
テレビ画面だけが浮かんでいる
僕は息を潜め
 ....
総合病院からの帰り道
うねる熱気を
振り払い
見据えると
真っ青な空と
混じり気のない雲
数えきれないほど
見てきた光景は
なぜか
少しだけ
生気に溢れて
眼前に現れた
見つめ ....
白い人が立っていた
水辺の道に立っていた
水面に浮かび立っていた

(青と白の絡まり合い
  ゆっくりと渦を巻き
   奥へ奥へと繋がる水流)

白い人が立っていた
水辺と水面、
 ....
なにかことばが書けるとしたら
私はここになにを書こうかたと
えば当たり前かもしれないけれ
ど詩人は嘘つきでその嘘は多分
真実と嘘の合の子でどこからど
こまでが本当でどこからどこま
でが嘘な ....
種をまくと
芽🌱が出る
こんなに不思議な現象はない
そして芽が出たら
日に日に大きくなる
こんなに楽しみなことはない
今日は
大根や人参の種を
いっぱいまこう
ガラスのように光るその蛇は
青草の影を躰に映し
すべらかに移動していた
怖くはなかった
わたしを無視して
まっすぐ母屋に向かっていくので
なんとか向きを変えさせようと
木の枝で
行く手 ....
まだ強い日差しを俯く花のように
白い帽子で受けながら
歩道の向こう
小柄な婦人が歩いている
ゆれるバッグの中で
小さな鈴が歌っている
{引用=――しゃらん しゃららん}
たったひとりの{ ....
共に過ごし
波のように
恋のごとく
ゆらいだ歳月の不確かさ
と確かさの、

月が半月で
表裏のよう
相反するおもいの
春めいた
花びらが落ちる、より
忙しく接吻し

 ....
二時です
虹です
やぁこんにちは!

夢の中で
トイレを流す音を
聞いたけれど
雨が降ったんだね

五時です
誤字です
まだ眠いでしょう?

日が落ちる頃に
書いたノートは ....
 夏の日差しが音を立てて崩れてゆく。
 音楽は鳴り続けていた。
 誰かの後ろに隠れているのは誰?
 曇天は私の心模様に似ている。

 誰かの奏でる音楽に耳を澄ませていた。
 時折見せる ....
白が基調の部屋に閉じ込められる

イタリアオペラのアリアが聞こえる

パバロッティだ

食事の時間がくると階段にまで列が延びる

みんなおんなじ服とクツを履いている

お腹が減るの ....
草はらを
踏み締め夜を歩き進む

裸足で草いきれに包まれて
むんむんと さらさらと
皮膚と鼻腔を刺激され
生き生き息吸い吐き出し又

広がる意識に己を感じ
深く 分け入る夜の闇、
 ....
夜は窓を踏み
窓は夜に座す
がたがたと
風のふりをする亡者


記憶は波の上に居る
はばたきとくちづけをまちがえる
羽のような蜘蛛の巣があり
風を抄い 揺れつづけ ....
星丘涙さんの自由詩おすすめリスト(1233)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
気の向くままに- 坂本瞳子自由詩2*17-9-2
青い本- やまうち ...自由詩6*17-9-2
捨てなさい- zenyama太 ...自由詩217-9-2
平仮名- 水宮うみ自由詩10*17-9-1
スト- 間村長自由詩617-8-31
滑落- ひだかた ...自由詩8*17-8-31
草色- 石村自由詩19*17-8-31
終わり、そして始まり- 忍野水香自由詩1117-8-31
権力への意志- 鷲田自由詩617-8-30
もう僕らの時代ではない- はだいろ自由詩417-8-30
夏石女- ただのみ ...自由詩13*17-8-30
ファッション天気予報- zenyama太 ...自由詩2*17-8-30
骨折- もっぷ自由詩517-8-30
少年はギターを抱いて眠る- 岸かの子 ...自由詩2*17-8-30
終焉- 鷲田自由詩517-8-29
ましろ。きっと、ずっと。- 水戸 う ...自由詩11*17-8-29
鴉の鳴き声は夜に響く- 坂本瞳子自由詩1*17-8-28
つぶれたカラオケボックス- 渡辺八畳 ...自由詩117-8-28
青空- 寒雪自由詩317-8-27
白い人_- ひだかた ...自由詩5*17-8-27
カメレオン- あおい満 ...自由詩317-8-27
- zenyama太 ...自由詩3*17-8-27
優しい人- Lucy自由詩18*17-8-26
小さな鈴- ただのみ ...自由詩12*17-8-26
ゆらぎ- かんな自由詩4*17-8-26
不眠症の詩- ミナト ...自由詩9*17-8-26
夏の日差しが- ヒヤシン ...自由詩5*17-8-26
みんなおんなじ- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-25
夜散歩(改訂)- ひだかた ...自由詩317-8-25
しずく_ふるえ- 木立 悟自由詩617-8-25

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