すべてのおすすめ
暗闇のなか
玉ねぎを炒める香が
道向こうの団地から
風に乗ってやって来る
瞬間、
懐かしい顔顔顔 浮かんで
自然と涙が溢れ流れる
〈温ったかいな温ったかいな〉
僕は公園のベンチに座りな ....
白い蝶 光の眩暈
追って追われて
追われて逃げて
見えない糸が絡んだように
もつれてはなれ
はなれてもつれ
火照った空気に乗っかって
この夏の向こうへ


恋と憎しみは良く似ている ....
相手を愛するということは
自分の気持ちや考えを押し付けることじゃなく
相手の気持ちや考えを
最大限尊重することである
取れたてのトマトを氷水で洗い
大きな口でかぶりつく。

暑くなり始めた水場の前で麦わら帽子を被り
冷たい水で顔と手を洗う父と私は
虫や暑さと格闘しつつ
畑仕事に精を出す。

太いきゅう ....
日々闘う孤独者よ
あなたは誇り高き戦士
あなたは孤独者を忌み嫌う幾多の聴衆の黒い嘲笑と闘い
あなたを堕落させ狂乱の傀儡にせんとする生煮えの蠱惑に耐える

あなたは元より孤独を友とし静寂を伴侶 ....
私は見知らぬ街へ行く
部屋に 一人でこもりきっていたのだ
意味はあるのだろう そこに しかし 部屋の中で
窓は いつの間にか 暮れてしまっていた


そして 資格のための勉強をしていた
 ....
規則正しく朝を打つ雨のリズムが
美しい響きで私を安心の片隅に追いやる

私をしっちゃかめっちゃかに
掻きまわす世間の流れ
目まぐるしく置いていかれるようで
さみしくなんかないって嘘をついて ....
掌に乗せた
十円玉の寺院の中に、小さな僕がいる

小さな僕が、院内の
大きな阿弥陀如来像を、仰げば

周囲を
十三体の仏に囲まれながら
薄い目を開いている

その頭上で
小さな仏 ....
頭を垂れて

なにもする気が起きない
そんな日もある

足の甲を伸ばして
床になすりつけて
おかしな音を立てて
耳心地の良さを覚えて
時間を過ごす

雨の音を掻き消して

今 ....
{引用=*名を呼ぶ}
名を呼ぶ
ここにいないあなたの
井戸へ放った小石のように
真中深く 微かに響き
瞑っても
抱き寄せることはできず 
こみ上げる揺らめきの 
糖衣はすぐに消えて
 ....
しろく燃える膚のぬくみに
なぐさめられる
ほどこしようのない夜も
あかつきには埋もれて
身体で濾過をする
そむいたところから
咲いてゆく
花のにおいは
もう
饐えている
 ....
不均衡の渦 巻き
 ひたすら待つ
平静を保ち
 選び取らず

 (眩む陽射しに
        呑み込まれ
  倒れたまま
       途方に暮れ)

黄白く青に 染まる己

 ....
こころころころ石っころ
石っころにはこころはあるか
せめても言葉をしってくれ
さびしいかなしい聴いてくれ

こころころころ石っころ
石っころひとつポケットに
せめても少しぬくくなれ
う ....
ちいさな日々がつみかさなってもやはりちいさな日々に
蓄積や安定はたいせつなものだが固定されたくないともおもう

前進とは終焉にむかうことなのかもしれないけれど
ビージーズも人生はレースではない ....
 黄昏時に降る蝉しぐれ。
 巡る思いは故郷に焼かれ、
 砕ける波には顔が現われ、
 存在すらも消えてゆく。

 幼子の手を引いて寺の参道をゆく。
 夢かうつつか幻か。
 奥手に望む海 ....
ひらひらと横切ってゆく蝶々
つかまえようとして
伸ばされた小さな手
初めての夏という季節の光
街路樹の葉が落とす濃い影
見えない風の気配
蝉のなきごえ

お母さんの胸に抱かれた
その ....
夜半の馨を残して
朝焼けは落ちてゆく

頬に残らなかった
昔日の跡を眺める

三面鏡の奥で波紋が広がる
優雅な尾鰭が翻る

昼下がりの葉の翳り
白昼夢に耽溺し
蝸牛が休んでいる
 ....
反旗を翻すと
狼にごみが付く
子連れ狼は去って行くが
最近眼鏡の洗浄液を
けちって居て
少し汚れた視界に映る
子連れ狼も反旗を翻す
子連れ狼の
二回の轟音
カラオケで少し目が潤んでい ....
背中を左右に開いて
川の水が溢れ出した

(孤独な独白が掘り起こされる)

胸骨の狭間を裂いて
海の水が零れ出した

(虚言を齎す陽が差し込む)

真白い骨が尖ってゆく
鏡の中で ....
炎天下
  暗転する

極めて正直な
光の圧に屈服

発汗 溶解した エロチシズム

レイバンをかけたロダン
    考えない人たち

        薬指に カラスアゲハ
  ....
結びつけること

束縛であろうとちいさなゆびきりであろうと
いつもばらばらになろうとしているものを
とどめようとするきもちがすきなのだ

水引って結んであるでしょ
封印でもありたんなる飾 ....
蚊取り線香の匂いが好きだと
誰かが言った

すごく落ち着くんだって
わかる気がした

猫を抱いて
庭先で蚊取り線香を焚く
とても静かな夜

長い間忘れていたその匂いを
思い出そう ....
熱中症「厳重警戒」の下
地域のシルバーたちは
朝早くにグランドゴルフ大会へ
出かけた
近所に住む90代の伯母さんも
元気に出かけた
彼らは
粗食に耐え
夏の暑さにも
冬の寒さにも
 ....
 吹く風に捕らわれた身は山を駆ける。
 幾たびも過ぎていった時を頼りに。
 先人達の漲る力に生を覚えて、
 村はずれの舗道にただ立ち尽くす。

 吹く風に捕らわれた身は川を渡る。
 輪 ....
夏の夜の終わりに
妖精の輪に足を踏み入れた

短針を飲み込んで
長針を吐き出した
秒針の枯渇が凍結してゆく
三針の傷痕が開いてゆく

真白いシーツの奥で蠢く
化生に成りつつある獣
 ....
いつか完成するだろうか
あばらの中のいくつかの空洞は
満たされて、微笑んで眠るだろうか

脂肪に埋もれる柔和な女になれるだろうか
昔は違ったのよ
と笑って言うことができるだろうか

抱 ....
さざめいている
ざわめいている
どよめいている

私の頭のなかで
  何かが、

輝いている
光っている 
凍っている

巨大な明滅凝視、、

近づいている
波打っている
 ....
入院したら
猫が心配だというおじいちゃんがいた
また、今回奇跡的に助かったのは
猫のおかげだと言っていた
何匹いるんですか、と尋ねたら
八匹いる、全部野良猫だったやつだ
と言っていた
動 ....
 明日への旅路の始まりはどうしようもないほどに、ここ、なんだ。
 僕は驚くほど体力を消耗している。
 朝を恐れていくら夜にしがみつこうとしても煙草の灰が増えるだけ。
 人は自分に自信を持てと ....
    頬を濡らすものを拭うこともせず
    ただ手放しであなたは泣く
    抱きしめても嗚咽はやむことなく
    わたしの肩が湿り気を帯びる
    体温の熱さが伝えてくるもの ....
星丘涙さんの自由詩おすすめリスト(1234)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なみだ- ひだかた ...自由詩7*17-8-2
去来蝶- ただのみ ...自由詩13*17-8-2
愛する- ホカチャ ...自由詩117-8-2
きれいなもの- 梓ゆい自由詩317-8-1
孤独者の歌(詩+イラスト)- ふるる自由詩5*17-7-31
7月のたそがれ- 番田 自由詩217-7-30
朝のうた- 日々野い ...自由詩117-7-30
十円玉の中に―平等院鳳凰堂にてー- 服部 剛自由詩217-7-30
- 坂本瞳子自由詩1*17-7-29
おかし詰め合わせ- ただのみ ...自由詩18*17-7-29
みずうみ- むぎのよ ...自由詩517-7-29
転倒真夏(改訂)- ひだかた ...自由詩417-7-29
こころころころ- もっぷ自由詩417-7-29
とっても小さな日々- 梅昆布茶自由詩1117-7-29
黄昏時- ヒヤシン ...自由詩4*17-7-29
青信号に変わるまでの時間に- そらの珊 ...自由詩18*17-7-28
御使い- 黒崎 水 ...自由詩517-7-28
子連れ狼- 間村長自由詩12*17-7-27
朝昼夜)顔のない花- 黒崎 水 ...自由詩5*17-7-26
この夏へ捧げる- ただのみ ...自由詩9*17-7-26
水引- 梅昆布茶自由詩12*17-7-26
花火- ガト自由詩10*17-7-26
熱中症- ホカチャ ...自由詩117-7-25
吹く風に- ヒヤシン ...自由詩4*17-7-25
曲線の声色- 黒崎 水 ...自由詩3*17-7-25
女のすてきなあばら骨- 田中修子自由詩16*17-7-25
耳鳴り〇いじょう- ひだかた ...自由詩317-7-23
猫のおかげ- ホカチャ ...自由詩217-7-22
夜の独り言- ヒヤシン ...自由詩2*17-7-22
夏の陰- 石田とわ自由詩14*17-7-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42