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解放の日、森に朝霧流れ、緑の木々が薄青に沁みている。
貴方の透き通った声が森に響き、鳥たちは讃美歌を歌っている。
まったく突然に新しき日々が訪れた。
それは過去を失った人々にも同じ事 ....
さざなみが産まれるところ
透きとおりながら
かすかに揺れる城が
月明りを映している
{引用=とうめいであることは
ない、ことではないよ
ないことにするには
醒める必要がある
} ....
象
高速道路
リンゴ
ちいさな動物の腱は弱い
生き物じたい弱い
いのちは脆い
噂や暴力やつまずきに弱い
そんなことも知らずに
ずいぶんたくさんの過ちを犯してきたよ
だから
励ま ....
玄関わきの花壇に水をやる
薔薇よりも
下生えの葉ものに注意深く水をやる
ちいさな蟻が流される
ちいさなカマキリが身構える
ちいさな全体のために
命を犠牲にする生き物 ....
齢
椎茸
まほろば
良くないことが起こらないように祈るのではない
苦難が訪れようと乗り越えられるように祈るのだ
悪いことを良いことに変えていく
そのためには回避ではなく乗り越えるために祈るしか方法はない ....
自己紹介して!!
雑すぎて
ひくよね
私の声
ひくよね
ひかない?
こんな声で
....
心を一つ地球に残し
宙には星が二つ増えた
わたしにしかみえない
星が、宙に、二つ
四季の銀河へ夢の旅
片道切符で行ったのに
目覚めればいつもの部屋
いつもの部屋 いつもの部屋
....
子どものころ
友人の家に遊びに行ったときのことだ
リビングでTVゲームなどして遊んでいると
友人は思い出したように
家での仕事を忘れていたから
ちょっと地下室へ行ってくる、と言う
地下室と ....
毎朝コーヒーを淹れる
住む場所が変わっても
毎朝コーヒーを淹れる
目覚めが良くても 悪くても
くやしくても
久しぶりに上等な豆を買った
ふたり分
ふっと息を止めて ていねいに ....
郵便ぽすとが
陽だまりに
一本足で、立っている
今まで、どれほど人の思いを受け入れたろう
これから、どれほどの言葉を届けるだろう
今日も手紙を持つ人がすうっと闇に手を入れる
....
街は揺れているだろう
茜色の飛沫と共に
ひとつ両手で掬ってみれば
紫陽花のように
移ろいでゆく陽炎
瞳に映る乱舞に
惑わされ
それでも飛び散る
飛沫は
明日を運んでくる
....
風が体を通り抜けていく
ポロシャツの細かい穴は
体の細かい穴となり
細胞一つ一つが風に洗われていく
風景に溶け込むために
最も適した衣服
私はもはや人間の意識を捨て
自然と同じく ....
わびしい 町はずれでも
僅かばかりの音がする
野鳥の羽ばたきもきこえる
太い音は佇んいる
細い声は蹲っている
青い風は歩いて ....
その美の真中に隠された荒野に
どうか 花ひとつ
植えるだけの土地を譲ってくれませんか
血の滲んだ足を隠して走り続ける旅路のどこか
ほんの一歩か二歩
見守る場所を許してほしいのです
....
マスターに会った
仕事帰りの立ち寄った100円ショップ
たまたま見かけて追っ掛けてきてくれたようだ
グリーンのパジェロミニ
助手席にはkさん
マスターと一緒に
お店を切り盛りしてきた
....
不意の山火事のように
惨事が痛々しく広がっていく
私に着せられたこの罪の衣
ここから滴る毒液に冒されて
途端に周りが敵だらけに見える
計略が動いている
私を陥れる巧妙な罠が至る所に ....
波の苦しみに喘いでいると
右耳の周囲にごみの磁場が形成されて
私は間も無くて
ひとたまりもなくテーブルに前歯をぶつけて
少し?かけてしまう(自慰ではないよ)
位相空間がシルクロードに出来てい ....
雨が降る
紫陽花濡らし
雨が降る
時は刻々と移り進み
季節は淡々と入れ代わり
命は生まれ育ち輝き枯れて
人は何かに導かれつつ自らを更新し
雨が降る
紫陽花青々と
雨が降る
みてみろ
穴だらけな真っ赤な顔してさ
今日は犬みたいに吠えてやがるよ
普段は青白い顔して
冷たくクールぶってるくせにさ
遠吠えも届かないふりして
俺らの上で兎はべらして
満ちたり欠けたり ....
静けさという音が
降ってきて
{引用=それは
大人に盛られた
眠り薬}
影という影が
今という現実の
いたづらな写し絵になる
いつまでも暮れてゆかない夜があった
小さな公 ....
愛は見えないもの
見えないから
ふと不安になる
見えないから
騙される
欲望は見えるが
愛は見えない
必要は見えるが
愛は見えない
憎しみは見えるが
愛は見えない
愛は見えないが ....
夕日が地平に没しても
なお 街々の西の空が
かすかに明るみをおびている
足を止めて
やや赤みがかった
仄白いものを
見ていると
無性に泣きたくなっ ....
昔から奇跡は実在していて
いまも目の前に当たり前のように続いている
だからここにいると
奇跡は懐かしい顔をして在る
私は慌てて感じとる
それを真剣白刃でかき集める
....
すべてを話せるのなら
詩なんて書かなかった
人の間に立ち
場に即した言葉を選んでいるうち
いつしか僕らは機械のように
必要最小限しか話さなくなった
これを話せば秘密が漏れる
これ ....
僕は
スイカのような心を
持ちたい
包丁でぱっと割ったときに
みずみずしい赤い果肉が
ぎっしり詰まっているような
心を持ちたい
父ちゃんからは 叱られる
母ちゃんからは 諭される
兄ちゃんからは 無視される
弟からは 小馬鹿にされる
姉さんからは 笑われる
妹からも からかわれる
いじけた おらは 押 ....
{引用=どうかあなたという揺るぎない現実に対して
絵空事のような恋情を描くわたしを許して下さい
これらの時代錯誤で大げさな言い回しは
詩人気取りの馬鹿な田舎者がそれでも言葉だけ
精一杯めかし込 ....
遅く目が覚めた日曜日
いつもの朝は光を帯びて
眩しく光る幸せ
君の笑顔が元気をくれる
目を擦りながら動き始める
テレビを見ても
相変わらずつまらない
日曜日を表している
昼 ....
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