ベテルギウス
itukamitaniji

ベテルギウス

遠く遠くある物は 遠くにあるだけに過ぎず
遠くが近く感じるのは 心が距離を飛び越えるから
長く長く旅をしてきた 随分と時間がかかって
その光は とても小さくなってしまったんだ

ようやく届いたのに 誰かが言うよ

いつの日か 消えてしまうと
決め付けられて 涙を流した
どんなに強く 輝いても
やっぱり僕はひとりぼっち


僕には誰かが勝手につけた 名前があって
それももちろん 素敵だとは思うけど
君が好きな名前で 僕を呼んでくれるなら
それがでたらめだって 僕は嬉しくて笑う

残念ながら 願い事は叶えれそうにないけど

いつの日か 消えてしまうと
教えられて 不安になるけれど
消えてしまうまでは 一緒にいれるなら
そっちの方が ずっと大切だと思う


生まれてきた意味を 君が付けてくれたから

いつの日か 死んでしまうと
教えられて 不安になるけど
死ぬまでは 僕は生きているのだから
そっちの方が ずっと大切だと思う

それが嬉しくて 僕は笑う


自由詩 ベテルギウス Copyright itukamitaniji 2010-09-17 23:57:20縦
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