セイナルヨル
蒼木りん

気のせい
今夜通る車はみんな
君の車の音にきこえて
今度いつ遇えるのかなんて
手帳を見たりする
そんなことしてる自分が
嫌になる
世の中には
もっと私をしあわせにすることが
いっぱいあるのに
君につまずいてるなんて

むかし言われた
境界の釘を刺すひと言
忘れないから
いつか泣かしてやりたい

月のない夜は
君のいない日に似て
愛することについてと
愛されることについて
途切れ途切れ
考えてみる
してあげたいことも
してもらいたいことも
よくわからない
目的も課題もない
セイナルヨル



自由詩 セイナルヨル Copyright 蒼木りん 2008-12-27 22:39:35
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