人に思い残すこともなく
疲れた
連ねる文字もなく
僕は 鉛筆を 握っていた


やがて時間が流れ
明日から逃げだした 体は
死んだ
白い灰に変わった
今日僕は何をしていたのかを考える
多分 青山の暗がりのどこかをさまよっていたのだろう
人と笑いあえるひと時を探し
煉瓦の壁を見つめ 考えた


だけど僕の思う理想が叶えられるわけでもな ....
故郷を思い浮かべ
ここがどこなのかを忘れる
東京の果てに海の広さを描く川で
僕はひとり 遠い国にいきたいと叫ぶ
水上バスが波を立てていく
橋の下にいる人々を思う
きっと色々な 多くの言葉が
頭の中から 消されていくとき 僕の体から
その言葉は つまらないものだと 多分認識された しかし
僕は見ている心の中の目を閉じた 眠りへと


そうすること ....
今日も歌舞伎町へ続く道が
どこまでも暗くひしめき合っている
ここ 東京で手に入らないものなど何も無いのだと
人に語りかけるかのように


だけど もう そんなことなど
どうでもいい  ....
一人で思う言葉も忘れて
黙って旅に出るのが一番なのだと気づく
遠い国へ飛び立つ飛行機なんていらないんだ
ホテル代だけは高くつくけれど
健康な心と体が僕らにはまだあるから


いつもの ....
部屋を出て
日差しの鋭いこの街を
歩く 僕のことを
誰も何も知らない 
僕は 人とすれ違い
歩いていく そして 
それは正しいのだと言い聞かせる


繰り返される日々
僕は仕事 ....
失業者として歩く街は
頭をもたげるようだった
そんな僕を さげすむことなく抱きしめてくれる人を
探していた 池袋の あの子に
おにぎりをもらおうとして ビンタされ 新宿のあの子に
包んで ....
西新宿の飲み屋で
この街のビジネスについて 僕は話す
だけど そんな無意味な言葉が
必要なのだろうか
女は 通りに出れば
今日も高飛車な格好で歩いている 
男の視線を誘うように
男の ....
月に向かってサオを振る
眠ろうとした 僕
友達は 死んでいた
戦地へ送られた
だけど僕は帰ってきた
人並みにまぎれながら
どこに行くのだろう 今日も 流れていた
駅の構内の黒い頭の渦の中で
全員がそれぞれの方角へ あてもなく
迷い立ち止まることもなく
AVコーナーの中に並んだパッケージを見つめていた
フランスかカンヌで見かけたことがあったのは アメリカ製だった 僕は
淫らなものがこんな風に大量に生産されるのは異常だと思った
そうだ 見る方も作 ....
地下鉄を何度も乗り継いでいた
会うというわけでもなく 誰かへと
僕たちは 流れていくんだね
きこえてきたのは 君の好きな 音楽だ
色々な そして 曲がり角を曲がって
半蔵門線から三田線へ ....
ベンチで親知らずを引っこ抜いた
僕はそれを かじっていた
抱えてたのはボロのギター
幾度目かの夜


やっと 給付金をもらったが
全部をパチンコにつぎ込んだ
ボロ負けだったのは僕自 ....
僕は詩を書いた
それを読み返した 僕は
まだ きっと 僕の
できることがあるのかもしれなかった


君は金も得られないまま
行ったり来たりするのは憂鬱だった
だけど そんなふうに  ....
人間たちのざわめきの中で
モスコミュールを一杯頼んだ
モニタの中では 野球試合
ナイター中継
誰もそこには目を向けないのに


白い娘に
お駄賃をあげた
心の中身のことはわからな ....
僕は夢を見ているのかもしれなかった
オーディオの雑誌を ぼんやりとめくり続けながら
自分の持つべきオーディオシステムの構成について思いめぐらす
そうしている 僕自身は 凡人なのだが
理想と ....
渋谷の駅前を
行きかう女子たちの中で
手に入れようとしていた
何もかもがわからなかった この
僕が どんな夜を
叶えようとしているのかが
鮮明ではなかった
それは よく わからなかっ ....
子供の僕が見ていたもの
それは踏切の向こうにゆらめいていた
遠い記憶のように思える
水の中の 何だったのだろう
高速道路の
名前すら忘れてしまった
パーキングエリアのように
ぼんやり ....
江東区は
人であふれていた
広い公園
子供を連れた人たち
悩むことが
ちっぽけに思えた
平らだった
かつて連ドラで見たような
広場が 広がる
あの一場面のような世界
僕には関係 ....
新宿
人ごみの中
白いウサギが
紛れてた


何も無いと
きっと
わかっていた だけど
エサを探した


社会の
海は
深そうに見えて
とても浅い
ドアを開けると 彼女の髪が
ベッドで上下に揺れるのを 見てしまった
ピンクの 薄いシャツを 照らしてた
あの 白い 部屋の めまいのする
真っ白な 日差し


君は タンクトップで  ....
肌寒い日に
肩をすくめる道ですれ違う人々
僕には わからない
そこに死者も含まれているのかどうかは
しかし 歩いていた
通販の方が安くつくけれど
流れる日々のたしなみというか
買うた ....
そうだった
僕の目の前には続いていた
僕の生きていくべき 道が
世界中のどこにも
きっと それは あることだろう


こごえる夜は
僕が あの子と過ごした日
もう二度と帰らない
 ....
住みなれた街で
何をしているのだろう
僕は生きていく目的がわからなかった 
そして コーヒーを買った


そして 疲れた 僕はベンチで
詩を書いては 捨てるのは もう やめた
本を ....
理由をつけてきた
僕も理由をつけては
いつしか 辞めてきた人たちのように
色々な仕事を 辞めてきた



子供を産むのはなぜだろう
僕が 生まれたときは
よくわからないけれど
 ....
無職でいること
そのことだけが 正しいと 信じていた
だけど この街は
少し寂しすぎるようにも思えた
それが 事実ではないのだとしても


疲れが
今日も やってきた
だけど や ....
寂しい歌を聴いていた
それは 流れていた
肌寒い部屋の中を
過去の記憶を呼び起こすかのように
悲しい風景を連れてくるのだった
僕が 昨日
無印で 目星をつけていた
毛皮のコートは売れ ....
何も考えることもなく
歩いていた
通りを



左手には情熱
右手には夢
何の 確信もない


本を読んだ
ページをめくっていたけれど
何も 覚えていない


キ ....
無職の僕は銀色の街の中を
そそり立つ 真冬のビルの間を
静かに歩いていた
右手には 履歴書
左手には 間違った情熱を抱いてた
新宿は暖かな街だったが
今日は少しばかり寒すぎたようだった ....
番田 (2121)
タイトル カテゴリ Point 日付
詩は流れた自由詩113/3/14 0:25
青山を歩いた日自由詩213/3/12 23:49
隅田川の僕自由詩313/3/12 0:00
しゃべり歩く自由詩013/3/11 0:10
パンツを買った日に自由詩013/3/9 0:57
ジャマイカへ自由詩013/3/8 0:16
褐色の日差し自由詩513/3/7 0:32
東京放浪自由詩313/3/6 0:12
ビジネス自由詩013/3/5 0:23
この海の向こうに自由詩113/3/4 0:37
新宿西口の出口から自由詩113/3/2 23:08
ツタヤの中の一角で自由詩213/2/28 23:40
東京メトロ住民自由詩013/2/28 1:07
足立区の公園の中で自由詩013/2/27 0:28
かつての詩自由詩113/2/26 1:25
最後のコイン自由詩113/2/25 0:22
暮れる万世橋の僕自由詩413/2/24 2:07
渋谷の虹自由詩013/2/23 1:20
ストリーム自由詩013/2/21 23:58
履歴書と世界自由詩113/2/21 0:58
草原自由詩413/2/20 0:45
服の選択自由詩113/2/19 2:31
商店街のアーケードから自由詩413/2/18 1:51
一本の道自由詩013/2/17 2:07
公園の中の夕暮れ自由詩213/2/16 1:44
時の詩自由詩013/2/15 1:25
井の頭線のホームから自由詩213/2/14 2:36
リズムのない夜自由詩113/2/13 2:10
ありふれた休日の午後自由詩113/2/12 2:12
ビルの間のバカものよ自由詩013/2/11 2:02

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