僕はゴーヤを育てている
最近 ベランダで だけど 何も無いよりましだろう
僕が育てている ゴーヤは 鑑賞するには
あまり美しい植物ではなかった


そして僕はコーヒーを飲んでいた
ぼ ....
僕は若い頃買った
ギターを売り払った オークションで
弾かなくなったから もう
邪魔だった


それから 売った
スノーボードも
僕は あいつを 思い出した
昔の 素敵な 友達を ....
女たちがまた
向かっていく 風俗街 そして
何も言わずに入っていく ピンク色の壁の中
薄暗い店の中は いつも 寂しい

そんな風にして 出かけていった
寂しい男も夜になると集まってくる ....
誰もいない夜に落ちていく
眠りの中で 目覚める時に
このまま 永遠に 僕は
帰らぬ人となりたい時もある

東京に出てきて
もう 何年だろう 悪いことばかりで
良いことはなかった 振り返れ ....
何も浮かばない時
詩を書いた 僕
何か そうだった

何かが浮かぶと思った
風が 強い日
扉を 部屋へと 開ける

乾いた 手で
中に入り
窓の外を見る

揺れる 草木を
見 ....
誰もいない夜
クレジットカードの請求額を確認していると
代々木駅の 駅前に
並んだ食堂が 頭を掠める
どこに行くというわけでもないけれど
ゲームセンターではない
そんな気がする 記憶が ....
考古学博物館で印象に残ったのは
ペンダントの形の小さな昆虫 だけど
その姿を 近所の空き地で探しても
それはどこにも見つかるはずもなかった

青銅器の鏡を前にして立ち
じっと見つめていると ....
新宿でギター弾きの
寂しい歌を聴いていた僕の
何もうまくはいかなかった 夢が
想像した 瞬間を 見つめる

帰り道はあるだろうか
あるだろうと思うけれど
道に立ち止まるとある それは ....
山手線から埼京線に乗り換えようとしたけれど
でも すでに行ってしまっていたようだった 
風が吹いていた そこで ひとりだった
ひとりだったから不愉快なことは何もない

線路というのは
 ....
生きていると
うれしいのだと
悲しむ 意味を
時計の針に探す

賑やかな日
目が覚めた世界 僕は
開いた本は 捨てて
目を開いたままでいる
誰もいない夜明け
失った 言葉を 
死ぬのかもなと
本を 電車の中で
光にあてがっていた

今日も 部屋のふとんに入って そして
メトロのキオスクで雑誌を手に
きっと売り子と約束の ....
誰もいない海に立ちつくしている時
去年の思い出を思い出している僕は
誰のためだろうということを思い描いていて
何のためなのかと腕を組んで考えていた

昔ここには来たことがあるとテトラを横 ....
粉のような人間になって
自分を粉砕していたい
そう思えるようなときがある
実際は体が疲れているだけなのだが

防波堤に立ちつくしていると
冷たい風が 体を突き刺すから 何もない心のまま ....
街角で
色々な人間とすれ違う
陽気の中を
何か忘れて
そして短い詩を書くだろう
靴を履いて
静まった街に出て行く
誰かと会いに
行くのだろう

行くだろう
わからないが きっ ....
朝は 誰も知らない ミカンだった
街の中を 歩く 遠い 朝は
朝のミカン一個で 家の扉を押した
あまり よいことは 朝はなかった

山手線に乗り込むと 新宿駅で
人の渦に 巻かれ 池袋 ....
公園の中
牛乳パックにストローを通す
遠くに緑色のタイヤ館の看板
今がただあまりにも寂しすぎた

思い出は 遠い
近くには
でも 書くことも 見あたらない
ありふれたものばかりが転がっ ....
誰もいない日に
私は寂しい目を閉ざした
眠りにつく 二月
外はとても 寒かった

プライドは 持っていたい けれど
東京の 冷たい 風が 私の体を突き刺していた
迷いながら 新宿の路地を ....
何もない日に
眠りに落ちる
思い出が何も見あたらないのに
なぜだろう

さすらいのソロキャンパーだった 僕は
昔泳いだことのある 記憶にうかぶ
テトラのつみ重なった 灰色の向こうを見つめ ....
明日への鍵を探して
歩いた
道の上を歩いた
どこにも 何もなかったが

それは本当に昔のこと
庭で 寝ていた 昔のこと
白い靴を洗って
日を体に浴びていた頃のこと

誰もが自分 ....
ろくに誰とも話もせずに
行きたいと思う場所を
思い出の中に見つめたけれど
すでにそこには何もない

色々な自分を思い出した
アマゾンの商品や 僕の  
軽音楽で 響かせる 頭を
寂 ....
家に帰りたいと
思う僕は道に
部屋すらも見えなかった
部屋で 立ち止まった時に 道の
山の中を流れる世界に
心の中で 指を 触れながら
歩き続けたその掌で

色々なことを考えながら ....
僕は何もない
道の縁を歩く
そこには何があるのだろうかと
コンクリートの中に存在するものを見ていた
僕は考えていた
子供の頃に見ていた夕暮れだとか
人間は死ぬのだということだとかを
 ....
誰もいなかった
自分がいるときに伸びる影を
見ていない路地で
動物のそばにはいるけれど

遠くに沈んだ船のある風景
鉄はそこにさび付いた色を残して
カモメの集まる空に
次の季節を知 ....
誰もいない夜
あるべき言葉を失った
そこで誰もが手にした
物事への自分の疲れと
その ぼやけた 思い

忘れた自分だけが
うまくいけばいいのにと思っている
何かを思うのは忘れるから ....
誰と会うことのなかった日
知らない間に眠りに落ちた僕は
音楽を聴いていた 僕は そうだった
よだれを 一滴 枕に垂れ流していた
きっと誰もが唇の中から落としている
同じ道を歩いている 誰 ....
とても疲れていた
何も見えないから少しだけ
何もかもが 見えない 他人のようで
言葉数も少ない影の中にいた


そして 家に帰っていた
金の残りもわずかな自分がいて
使える体力も残 ....
いつも他人だから いない
いつも 眠かった 自分の
眠くない 電車で帰宅 今 僕は歩いている
今の僕の 足を讃えられるような残業代も稼げずに
地球が回している昔の時計の姿を見ている
空間 ....
誰もが消えた 街は
夕暮れ 誰もいない言葉 例えば 誰もが
心に留めた言葉は聞こえているのだろうかと思う 誰もが
誰も皆心に 綺麗な声を思っているけれど


詩は今世紀で途絶えていくの ....
目覚めたばかりの目から
不意に落とされた 心は
静かに立っている 床の上にある 僕は 
ぼんやりと思いのままに立たされている
そして僕は立っている そこに
海の 波が光った そこにいるこ ....
かつて出会ったことのある
街で 見ていた 人の流れ
その 誰もいない 部屋に沈む夕暮れ 
そのとても赤い風景


今日も自分の心の中で
帰っていく人の顔の冷たさの中にいる
隣の人は ....
番田 (2083)
タイトル カテゴリ Point 日付
街の喫茶店で自由詩214/8/11 1:16
8月のベランダ自由詩114/8/4 0:25
今日歌舞伎町で自由詩214/4/22 1:49
五反田の夜の光自由詩214/4/21 0:16
コンビニのない街から自由詩214/4/15 0:53
アパートから窓を開いて自由詩414/4/12 2:17
土に目を細めて自由詩514/4/10 1:52
新宿西口のドトールで、今日は自由詩014/4/7 1:37
蘇我からの風自由詩314/4/2 0:27
アゲハで見た光自由詩814/3/31 1:31
懸賞の発表まで一月自由詩014/3/25 2:08
友達とカラオケで歌っていた頃自由詩214/3/24 1:01
駅前の松屋から自由詩014/3/20 1:25
怖い人たち自由詩214/3/17 1:13
黄色いミカンとアスファルト自由詩114/3/13 0:57
たこ焼き屋の前を通過して自由詩114/3/12 0:52
西新宿へ向かう朝自由詩114/3/6 0:59
二郎ラーメンの列の中で自由詩114/3/5 0:51
人は心を失って自由詩114/3/4 1:57
忘れた話自由詩2+14/3/3 1:49
ふいに思う日自由詩114/2/25 1:19
名前のない僕自由詩014/2/24 1:38
関西の縁にある街自由詩114/2/21 1:32
おじさんの心で自由詩114/2/20 1:30
近所のネコに贈った詩自由詩014/2/19 0:55
日曜日からの月曜日自由詩414/2/18 1:19
詩のノートの言葉自由詩014/2/15 2:30
詩の終わりについて自由詩314/2/14 0:38
埼京線の中で書いた詩自由詩014/2/13 0:56
ハチ公前に見えたもの自由詩114/2/12 0:50

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