朝の机
オレンジペコを飲む 静かな 朝
朝の口の中に広がる大地の香り
東京の狭い部屋で 私は 朝
朝の中から出かける どこか遠くに
いつもと違う 服を着て
いつもと同じ街に 服を着て 出る
服を着た 私は いつもと変わらない天気の中を
私だけが 違う 服を着た 思いで
どこに服を着たまま行くのだろう
そんなことを考えて ....
地下鉄で知らない場所へ
私は向かう スイカを取り出し
今日も 電車に乗って 私は
何をするのか 今日は 覚えていない
この寒い日の道のりを越えて
友達は来るのだろうか 私の中で
そ ....
憧れかわして恵比寿の電車
私じゃない不倫効果でゲス一位
もう会うことのない友人から
私の元に毎年来る年賀状
この世のどこかにいる二人目の子供の笑顔
私は 別に 知らなくても良かった
異世界の事実を知らせるために
かつてできたことのなかった 恋人
そんな友人が 婚活でできた 女の子
二人は手をつないで 夜の街へ
とても恥ずかしがり屋だった二人の手のひら
今 春を生きるかつての手のひら
息の白い朝 マックでコーヒーをたのみ
それを持ち 二階で 温かい それを
手に 椅子に腰掛けていた
毎朝いる二人のおじさん ぼんやりと
無職の私たちは体を寄せ合うようにして
人身事故で 私は 今日も
止まっている電車の中
私の目を伏せてつぶやくフレーズ
失われた 読んだ 本の 言葉
失われた それは 死を 忘れさせる
誰一人隣に立たないホームで
北風に吹かれていた 骨の体
私は屍 どんなときでも
死の言葉が不意に口をついた
私の誰も隣には座らない
私は電車の中で
私は私のスマホをいじっている
私は そして 誰かのことを知る
動かなくなった電車
赤羽のマックでコーヒーを飲んだ 私
寒空の下を歩く女子高生 今日も 赤羽の
窓の向こうで 素足を 跳ね上げて
雪が降る
誰も止まらぬ 雪の
雪であることの一つの流れが
現れる それは 雪
買ったばかりのブーツで
街を歩いた私
しかし 街で 誰に会うわけでもなく
私はこのまま生きていけるわけでもなかった
この先 ひとりぼっちでは 不安だ
私は池袋のドンキで
友人と会うその前に 私は
私の好きな日の光を浴びていた
色々な人が座り込んでいた 日の光
行き場を無くしたような 人々
日本人だろうか そんな姿だった
日の光の中でカロ ....
誰もいない道
また 新しい年がはじまった私
だが 誰に会うわけでもなく また
私は そして 私は 歩いた
日の当たる路地 しかし
ネコが鳴いている 日の中で
私はまた冬の道を行く ....
誰もいない
私の目にできることはなにもない 人から
瞼を静かに閉ざされた しかし 私の
多くは 目の瞼を閉ざされることによって 開かれる
私は日が暮れて 多くは 私の中にある
....
街を歩けば
誰も 知り合いなどいない 街
誰も実家に帰省した 誰もいない
そんな街にいた 私
そんな 昔なら ツタヤで
私はよくアダルトビデオを借りていた
そんな 年末 だけど ....
まわりに誰もいない日に
私は少しだけ外に出た
ティッシュペーパーを買うための少しだけの外出
それは なぜだろう 小雨の降るこの寒い日に
本屋で雑誌を立ち読みする私
本も商品も手 ....
散歩をしようと思い
外に出た 私は
北風が来月には吹き荒れていることだろうと思う
もう 暗かった 外は
恋人たちの恋に熱を上げていた
路地を通る 人気のない夏の日の思い出された
今は ....
誰に会うということもなく
桜並木を歩いて行く
そして私はすぐに散ってしまった葉の上だった
私は 寂しい色をした 枯葉の道を踏みしめる
枯葉の散る公園
月を越えていく
誰かが放った ....
秋が深まった休日
ある日私は友人と地下鉄の出口で待ち合わせた
彼に驚かされ 携帯を アスファルトに
私は不意に落としてしまったけれど
倉庫街にある画廊に
私達は向かった しかし すで ....
秋葉原をうろつくようにして
私は 一人 歩いていた
昔手にしたことのある商品の思い出を胸に
日の それは 暮れかけた 午後だった
冬の もう 近づいた寒い日
メイドたちの立つ 足も震 ....
そして今週も誰にも会わなかった
今日も 寂しい夕暮れを見る
誰のことを 思えば 今は
いいのかわからない 自分の中で
誰かにいつもの路地で会えた気のするような
スーパーで すでに ....
私は誰だろう
今日も暗い原宿の道を そして
どこかに向かって 歩いて やがて
たどりついた いつしか この部屋に
水曜日にゲスの極み乙女のライブを見た
私は客層の中で浮いていた
そ ....
多くの人が溢れる街
私が この街に暮らして何年だろう
今 私に帰る場所は だけど 無い
そんな光を見ている 今の 私がいた
ロンバケのやっていた 昔見たことのある場所
隅田川の畔の深 ....
求めている 金を 探して
歩く 邪路道 私の足
こらしている 目
道は 茂みの間を 続く
留まることなく 流している 汗
そこに見えるであろうものがあると信じて ....
二日間寝込んでいた
外の景色もよくわからないまま過ぎていた
私は曇りと雨の日が嫌いだった
美しいと思う風景は
北海道の至る所で見られるものだ
しかしそこにたどりつくまでにいくら金と時 ....
部屋のベランダ
ゴーヤを私は植えていた
毎日 この時期は それを食う
いつも黄色くなるまで待っていた
それを 私はまな板で
細かく切って
炒飯に即席ですることもある
皿に保管 ....
六本木で踊った
光の中で 一人
私は考え事をしていた
BPMを上げていく DJの指先の音
問題を抱えたような 何か疲れた
横顔 若者たちの
光の中にある LEDの
悲しい顔をした ....
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