花が咲いていた
透明な花だった
不安げに 宙を見つめて
静かに淡く咲いていた


その花を殺すために
私は今も生き続けている
毎日を 拾い集めて
私は今も生き続けている


音 ....
去年の12月末、唐突に詩のレコメンド欲が湧いてきた自分は、以下のような文章を書きました。

「もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11のレコメンド」
http://po-m. ....
透明な
冷蔵庫の中で
君が冷やされている
寒くはないのだろうか
君は楽しそうに歌を歌っている
ひんやりとした歌声が
暖房の効いた部屋に広がる

このまま冷やされ続ければ
その歌声も失 ....
見晴らしの良い青い野原に
中身をなくした弁当箱が転がり
子供たちは それぞれに
昆虫採集を続けている
カマキリが
キリギリスが
モンシロチョウが
それぞれのやり方で息をし ....
優しい人の手を拾った
深夜だった
路上の片隅に転がるそれは
少し青白く
何だか寂しげに
落とし主が戻るのを待っていた

ひんやりと冷たく
落とせば砕けそうな手だった
それでいて重たく ....
よく わからない

人が
街が
景色が
過ぎた時が

よく わからない

あの日の嘘が
私の中で 歌い 踊り
そして笑っている
そんな日常も
それ自体 嘘のよ ....
空を目指して 山道をゆく
土を踏みしめ 前を見据えて 
太陽を背に 進みゆく

蹴り飛ばしたのは 昨日の言葉
放り投げたのは 明日の行方
崖下は遠く落ちていく中
あのいつかだけが 消えず ....
2003年4月に今の形の現代詩フォーラムが稼働し始めてから、後3か月ちょっとで11年になります。
自分は2005年頃から参加させてもらっているのですが、
思わず「え?」と声に出してしまいそうになる ....
立ち止まる 私の中に
暮れていく 背中の中に
それは広がる 
そっと広がる
枯れて枯れない樹木のように
許されないあの嘘のように
追いかけてきて
そっと広がる


見上げたのは
 ....
青空が全てを飲み込んで
見渡す限り空っぽになったような そんな日々が続いて
生まれた街を離れられずに
過ぎ去った人達の事ばかり考えている
未だそばにいる誰かの声を
自らの歌声でかき消しな ....
卵を割ろう
明日へ向かって
気持ちよく朝を迎えるために
思いきり 卵を割ろう
大きくても小さくてもいい
それぞれが一つしかない
かけがえのない
そんな卵だ
空を飛ぶためでなく
 ....
あまりにも何もない
それを描く画家もいない
赤く染まっていく電信柱の向こうに
夕暮れが突っ立っている

突っ立っているその背中めがけて
君が思い切りボールを投げつける

力の限りの全力で
見渡す限りの赤空へ
思い切りボールを投げ ....
その花の残り香を
私は憎む
枯れて捨てられた今も尚
微かに 確かに 残るその存在を
私は憎む

その花はとても美しく
それでいて派手さの無い落ち着いた面持ちで
場の暗く重たい空気を少し ....
死に続けている人を
思い出したり忘れたりしながら


生き続けている人を
遠ざけたり近づけたりしながら
進むためでなく 靴を履き

学ぶためでなく 本を読み

守るためでなく 傘を差し

愛するためでなく 言葉を交わして


そうやって 逃げるために 生きてきた
私の目の前には
ま ....
とびたい
という言葉に対して
どういう思いを抱くかで
その人がどんな人物なのか
おおよそのことはわかる

そう言って
おおよそどんな人物なのか
長い付き合いを持ってしても
未 ....
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて

やがて積むものもなくなって  ....
一粒の私を
順番に潰していく

一粒の私は
潰れるたびにまた現れる

一粒の私は
いつまでも一粒の私でいるつもりらしい





あの日
真っ逆さまに落ちていく景色の中で
 ....
海が壊れていた




卵を殺す
そんな思いを込めて
卵を割り 殻を捨て
気味の悪い液体を調理して
美味しそうな料理を生み出す

それが人という生き物だと
テレビの中に並べられ ....
HBの鉛筆が発する甘い匂いに誘われて
細い線が集まり大きな夜を作り始める

ラッピングされた携帯電話から漏れ出しているのは
長い長い休み時間の喧騒
大人と子供と
そのどちらでもない者の声が ....
涙が邪魔だから
瞳はもう必要ない
見ることは諦めて
耳をすます
そんな日々が転がり始め
ホワイトシチューの中に溶けていく
しばらくこれだけを食べて過ごそう
鍋をぼんやりと見つめながらそう ....
うつくしい響き
何かが溶けるような
うつくしい響き
風にとばされながら
うたい続けている
うつくしい響き



鳴るよ
君は鳴る
その奥に潜むグロテスクな塊を
うつくしい響 ....
馬鹿が微笑む
それは見事に
芸術品の様に
きらり美しく
馬鹿が微笑む

そんな馬鹿を羨む
微笑むのは苦手だ
いつだって苦手だ
何も感じられない
と言ってはみるが
表に出な ....
 アパートの鍵を失くしてしまって以来、人と会うたびに誰かが部屋を施錠する音が聞こえるようになった。その音はどんな音楽よりも耳に残るものだったが、少し存在感がありすぎるようにも思えた。角部屋の窓は、少し .... 無意味の中で
意味を求めて言葉を書き連ねる男

技巧は太陽の熱にやられてくたばった
ユーモアは強い風に軽々と吹き飛ばされた
そして想いは雨に溶けながら尚も成長を続けている

ペンが走る前 ....
虹の向こうがわのことを考えていた
蜂蜜を舐めながら歩く彼のことを
いぶかしげに眺めている
そんな自分も
周りからみれば奇異な存在なのだろう

滑り台から流れ落ちていく雨
水たまりを作らず ....
言葉
声に出されることはなく
音として空気を震わせることもない
そんな言葉が積み重なって行く
届けたい誰かが
息をしているのはどこか
いくら探しても見当もつかない
空の下でくるくると踊る ....
音楽を聴いている


街灯の下
あたりに歩く人の姿は無い
無表情な乗用車の
遠慮のないヘッドライトの光
と時折すれ違いながら ふらふらと進む


耳をふさいだまま歩くのは
 ....
時がすぎる
ひらり 舞い踊るように
いくつもの掌から巧みにのがれて
はやすぎる
スピードで通りすぎていく


再び口を開いて何事かを囁く
すぎさったはずの君の傷
ゆっくりと
おそす ....
藤永 健(131)
タイトル カテゴリ Point 日付
水やり自由詩520/4/6 0:43
現代詩フォーラム11周年記念 私的レコメンド11選散文(批評 ...10*14/4/1 0:01
冷えた歌声自由詩2*14/2/21 21:01
小さな生き物自由詩3*14/1/30 19:56
優しい人の手自由詩9*14/1/21 23:20
そんな世界で自由詩6*13/12/29 9:12
燃え残る声自由詩313/12/27 17:47
もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11 ...散文(批評 ...11*13/12/22 22:31
侵食する、それ自由詩10*13/12/21 16:59
朝起きると嘘が生まれていた自由詩6*13/12/16 22:36
卵を割ろう自由詩213/12/15 22:22
ない自由詩113/10/5 21:11
夕暮れが突っ立っている自由詩313/9/13 0:40
優しい葬列自由詩413/9/9 22:55
ここにいる自由詩2*13/9/5 21:23
逃げるために自由詩313/9/4 21:17
とびたい自由詩2*13/8/16 23:09
きっとそれは塗ったように青い自由詩4*13/8/15 1:57
一粒の私自由詩5*12/3/14 3:01
食卓自由詩5*12/2/11 5:00
大きすぎる朝自由詩3*11/11/26 1:57
ホワイト自由詩6*11/10/13 3:06
君の鳴る自由詩2*11/7/28 23:57
馬鹿が微笑む自由詩4*11/7/21 23:04
鍵と人自由詩3*11/5/20 22:14
発芽の後で 或いは前で自由詩4*11/5/10 10:40
青くない空の眺め方自由詩3*11/5/8 20:46
どこかの誰かへ自由詩3*11/4/7 22:50
車に轢かれる夢を見ていた自由詩5*11/3/21 2:11
すぎる傷口自由詩3*11/3/3 2:12

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