友人の実家は商店街にある賑やかさとの共存強いられ
地元ではシャッター通り商店街そう呼ぶ人もいて虚しくて
デパート街寂れて見える八丁堀大型スーパー値段も安い
新しいコンビニが出来七カ月 ....
遠くまで来たねと言うが それは嘘
散々愛して 行止まりだよ
初めからやり直せたら戻したい一つ一つ一つの過去の間違い
やめていた酒をふたたび飲んでいる妻の写真が俺を見ている
雨が降る午前5時半3月の春は名のみの不在のくらやみ
そらの色
教会に鳴るしあわせの
鐘に震えて聖域を模す
海面を
盛り上げるように白鯨が
祈りにも似た息吹を吹き出す
街角で
ちいさな悪魔がギター弾 ....
底なしに冷えるからだとしゃぼん玉 愛されながら 高く飛べずに
潮騒の
やまない夜に落ちている
流木よりもウェットな夢
夕闇に
途切れず吸い込まれるような
祈りに終わる恋をした罪
海鳥が
微笑みながら静止する
沈め ....
のっぺらぼう、
みたいな僕の涙声、
聴こえているなら君はくらやみ、
みえるもの。
すべてにおいて悲しみの。
しらべわからずゆらゆら泳ぐの。
あかりだ ....
ながいこと逢えずにいたら君の死が逢えない事のつづきに想えて
かりそめの
恋なんだから忘れるわ
おぼろおぼろの夜雪の中
天国の
ほうに住んでるのか君は
なんだかしばらくみてないサザンカ
はじめての
のっぺらぼうに会っ ....
悲しみがいつまでもまだ降り落ちて
優しいふりをできずに笑った
しあわせがあるから心がもういちど
立とうとすると云いたい週末
曲がらないこころに意味はないからと
云 ....
海開きのその響きが風になる砂浜に住む安全の神
独りきり誰一人いない砂浜で悩みは何処か遠くて近い
空を見て雨の予感が強くなる昨日の雨は強く痛かった
海開き子は大急ぎで波に触れ潮騒を消す ....
政治家は
捜査を受けて
強くなる
立件逃れを
恥じずに誇る
ゆっくりと
川面を流れ海へゆく
ため息みたいな声の寂しさ
逃げるのが
遊びだからと割り切って
正しい恋もできないくせに
よろこびに
震えてみたのは ....
たったたらりら
言ったらば
明日も 日曜日なのだと
思えていたんだ
ジグザグに 歩いていた
でも 遠くなるばかりで
君は もう いなかった
雨上がりのにおいを追う
つ ....
蛍
夏の夜はほたるわたりしたきがはに やがてしぐるるあきの山風
常夏
山ふかみいほのまがきに咲きのこる 風にゆりつるなでしこの花
篝火
かがり火にいざなはるるや 夏虫のあきかぜ ....
どこにでもあると云われて探したが目にはみえない愛とにくしみ
もうこれで最後だからと嘘つかれ知りつつ許した私、ヤサシイ。
手を取って「あれは嘘だよ、嘘だか ....
遅れてる梅雨紫陽花は枯れ続く晴れを待つより雨が恋しい
六月に台風が来る予想外去年の豪雨思い出させる
ジメジメとしつこい梅雨が居座って湿った思考回路ひんやり
雨ばかり予定なくなり家にい ....
外行くと人間がいて、人間は情報量が多くて怖い
機械には心が宿ることはない。そう心から信じた機械
その街で暮らしてるのが自分だけだとは知らずに僕ら過ごした
生と死の
境目あればそのライン
君は踏み越え外に出ていき
爆撃を終えし{ルビ戦闘機=クフィル}の身軽さよ 命いくつもふわり、ふわりと
誰も彼も人殺しゆえ夕焼けは噴き出しやまぬ返り血となる
にくしみの連鎖ならずや 遺されし者ら肉片鷲摑みして ....
(短歌十二首)
満月の
原始の森に木霊する
もののけたちのすき透る声
海峡に
飛べない蝶が無数落ち
波に攫われいずこへ旅立つ
西の空
はるかかな ....
詩が好きで
陰キャ
インドア
内向きで
死にたいわけか
なるほどそうか
あほぬか ....
急ぎつつ
ただ透明なアリの群れ
探しているまに日暮れる寂しさ
虚ろという
遊びにできない悲しみが
甘いと感じる夜ココア飲む
憎しみを
風呂場の鏡のまえ ....
マンションが数棟並び建っているどの方向見ても目に入る
公園の土地の持ち主亡くなったその息子たち土地を返せと
使われていない畑をまた使うその土地を借り野菜育てる
良い土地を手に入れ家が ....
うす赤く 少し伸びたる バラの芽に
ちいさく光る 霧雨の粒
(短歌七首)
爪痕が
握りしめてる掌に
三日月みたいに残る格子戸
きみの声
だれもいないと抱きしめて
ちいさな意味を問いたい雪の日
べにいろの
....
(短歌七首)
ミスすると
百億円の損をする
契約みたいに守る約束
ただ前を
みるだけみたいなメガネの子
レモンの恋をしたげな制服
あなたには
....
ちょっとだけ
疲れた気がする小雨の日
まだ大丈夫だよ笑顔になれるし
騒がしく
生きて来たかな冬の夜
月の吐息に揺れるみずうみ
その笑顔
だけがわたしの苦しみを
癒 ....
(短歌八首)
どくどくと
流れる真っ赤な血の音に
気づく冬日のバス停に立ち
落ち込むと
いうよりすこし反省を
しているだけの雨の日の花
夢を二 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.52sec.