広大な尾瀬の国立公園で命を守る理由をみつけた
余命知り
向き合う強さ
胸に咲く
ひとひらの花
散らぬ願いを
ひまわりの
木漏れ日揺れて
午後の庭
耳を切るほど
夏の静けさ
川沿いで
あの人にまた
見つめられ
狼狽 ....
天災に
期待も悪も
呑まれゆく
ひとつの声が
空に消えたり
好きだった
君の髪一本
筆箱に
そっと隠して
春を閉じたり
旅先で
出逢う少女の
襟足に
夕陽こぼれて
....
通り雨癒えぬる傷に滲みゆき
ひとり自刃を夢に見ており
雷鳴に桜の木下血あざやか
散りゆく花の無垢を汚して
黒髪を手首に絡めさようなら
声も届かぬ夜の淵へと
怨み抱きナイフを隠す ....
時過ぎて
私は人を選べども
何をしたとて
できることなし
ガラス貼りそんな恋なら恋なんてしなくていいと逆ギレしたヤツ
闇夜なら闇に紛れて闇に成りそのまま消えてしまいたくなる
行列やキャンペーンとかポイントを横目で眺めて歩 ....
孤独かなめまぐるしくも変わりゆくメタな世の中眺めがちなり
あまりの変化についていけない自分を外から眺めて感傷に耽って自分に鞭打って生きていると、ふと孤独の影が忍び寄っていることに気づきませんか? ....
『初めての』ひとがなぜだか好きになる
理由は知らないただ好きなだけ
今プール開きに沸いてる甲高い
声の未来よ新しくあれ
痺れ出すこころの少し深いとこ
キライと云われた ....
喜びをはこぶ梔子の白さよ
朽ちていく程濃くなる香り
ダリアダリア気まぐれな愛をねだれば咲かないダリア愛してる
その間際 巻きつく先は甘い束縛
鉄線が咲き、散り、また咲き
紫陽 ....
夜の風
幾つの古墳を吹き荒び
ゆっくり休んで問うか飛鳥を
音もなく
寝ちまう君の静けさが
あいまいだけど好ましいんだ
ゆめなかの
淡い光が純だから
その微 ....
涙だけ
こらえていれば心など
無視してみせる悲しき希い
あまりにも
深いこころにある剣を
ぎゅっと握ってみせる夕闇
繰り返し
いつもと同じ息をして
....
春風の 人混みかき分け 我が身へと 身を撃つほどの 馬場の香りや
花ひらく
春の命の
輝きに
みんな笑顔で
桜も笑顔
くだらねえ
呟くほどに乾いてく
喉よりもっと深いどこかで
覚えては
忘れまた覚えまた忘れ
記憶のラリーはいつまで続く
また一つ
指間に弾け飛ぶピンチ
行 ....
なぜひとが私を好きになるのかが
わからないまま影をみている
点数をつけて喜ぶわけもなく
つけられたらでもほんのり赤らむ
その早いすべての動作に立ち遅れ
一番好き ....
{ルビ掌=てのひら}に
民踊らせる{ルビ政=まつりごと}
銭も誇りも落とすに任せ
日々洪水
あれから何度も間違えて
わたしは今も渇いています
見栄坊の
見栄を重ねて八重桜
散るまで止まぬ枝の肩こり
列を成す
車の息にむせ返り
雲は咳き込み五月雨を吐く
悲しみが
映るまさおで美しい
空を飛べれば凍ってもよい
その夜の
心を凍らすほど貴(たか)い
満月ほどの清さを持ちたい
凍らない
涙は熱く頬つたい
....
気がつけば
三年ぶりに蕾をえ
まだ見ぬ人に
愛を唄った
逆剥ける体の傍に花水木
あなたのことは忘れてあげる
温い土 簡単な嘘 五月雨に
思い出すのはあなたの背中
胸の奥
ざわめく風に煽られて
過ぎるのはただ
彼の面影
蚕豆の鞘を引きつつ夕暮れる
あるかなきかの痛みが煮える
あたらしい皮膚に着替えて金曜日
胸ポケットにきれはしの恋
痛いのは気のせいですよと君が言う
だけどあなたも血だらけですよ
この夢はここでおわりと書いてある
字が読めないから先へ進 ....
俺もそう
俺も
お前が
嫌いだよ
俺はお前が
一番嫌い
宵の夢
夢に穢され添い寝して
カラスに起こされてしまう疾風
触れたくて
触れられなかった悲しみを
あすの予感と呼んでもよいかな
生きている
だけ ....
朝に夜に外す鎖のつめたさに
はっと手をとめてめくれば五月
濡れてなお水を欲しがる忍冬
色を変えれば音もなく散り
愛だけが
愛を裏切る
....
真名もないまま何処にでもいる弱いまま雑草でもない根無し草
令和の顔も定かではない都会人を想って浮かび上がった短歌ですが、
ai(advocater inkweaver)さんはいま ....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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