あの人は、夜になると机に向かう。
昼間は静かで、どこか所在なげに庭を歩いているくせに、夜になると別人のように背を丸め、灯りの下で紙に向かう。私はその背中を、何度も見てきた。
ランプの火が揺れる ....
○「自治会長」
自治会長は
一年365日多忙である
東に
救急車の音を聞けば
行ってみて
誰かを確かめる
西に
訃報あれば
自治会放送で知らせ
通夜と葬儀の受付を行う
南に
台 ....
○「あたりまえの季節」
梅の花が咲き
鶯が鳴き
桜の花が咲く
今年も
あたりまえの季節が
あたりまえにめぐってくる
あたりまえにめぐってくる季節に
感謝!感謝!である
アラガイさん、おはようサントス
今日もお元気そうで何よりですね
Whoareyou?冬に死すですかぁ
木綿と森に住んでいた駅員なら
もともとのエレメントは水かな
だけど死というより今 ....
いま ゆっくり
なぞっている あなた
あなたは
しっている
わたしが
ひらいて
しまうこと
みないで と
いっているのは
どちら
わざと やさしく
やら ....
ストイックも過ぎると
官能的だ
たまにはまわりをみろと
言いたい
なんだ
言葉が湧いてくるぞ
願う。
けれど
願わなくてはならない
世の中は
不幸か
つまり
いろいろな物事が
世の中では
不足しているということで
あるからさ
そこをいくと
私は今日も
さまざまな人や ....
小さな悪行が
挨拶をする
妙にお利口で
こんななら
3千円な話かと思いきや
てんとう虫一匹だった
それも
まぼろしだったね
支離滅裂に
悪戦苦闘に
七転八倒に
次 ....
いとおかしな人を
いとおかし
とおもう
ぼくは
もののあわれか
ねえ
私は私であって私でない
太き樹木の群れの向こう
青い青いお空がもう
更に青に染まり貫かれ
自分がとほくとほく
拡がりながら奥まり生き
人群れたちの顔、顔、顔、
色々くっきり浮かび続け ....
人を待っている
携帯はシルバー
小さな時計がついている
表示ランプが青く光り
震えてリリリリと鳴ることを想像する
生きることに迷い続けて
やっと暇になった
銀色が少し暖かい
....
一杯のワイン
飲み干す おいしい味
頬に血が通って
フラフラする
悲しみとともにワインを飲む時も
喜びに変わればいい
塩気のリッツといっしょに
誰にこの時間を捧げようか
壁にか ....
二年経ったら帰るからね、と
十年前の約束
いっしょにいるのが イイとは限らない
なんて
言い訳をつれまわして
自分を逃がしてきた
ピンピンポックリがイイね
回 ....
あなた、私をあいしてる?
いつも君は僕の心の中
しあわせで暖めてる
手の温もり、肌のやさしさ
寝ても、冷めても、君のそば
朝刊の隅に、指先ほどの四角がある
折り目の影に半分隠れて、誰も気づかない
《同居の父(六八)を刺す。無職の長男(四二)逮捕。動機は黙秘。》
それだけだ
血の色も、部屋の匂いも、畳のへこ ....
心が弱いんだ
できることも特にない
ほんとは
なんだかただひたすらに悲しい
だけど勘違いしてくるんだ
今までの人生案外良かったと
自分なんてまだ恵まれてる方だと
強く ....
お風呂の洗い場
洗顔し、顔を上げる
湯気の向こう
鏡に映る私
かすんで
皺もシミも見えない
そのせいか
若やいで見える
お風呂の鏡は
これだから好き
頬を触 ....
彼は悪人だった
そこには裏切りがあり、攻撃があり、喧騒があり
彼は30歳で悪人をやめた
善人になった
彼は悪人だった
そこには裏切りがあり、攻撃があり、喧騒があり
彼は40歳で悪人をや ....
足音をさせずに忍び寄ってくる
記憶の底で虎が牙を向く
気づかないふりをしていても
内側から痛みが滲みてくる
あの日あの時
思い出さないで
些細なことにしてしまいたい
疼く感情のベル
....
粉々に破壊された配電盤の中に隠されていた言葉の配列は、投身自殺の後四方八方に飛び散った脳漿を思わせた、方々に穴が穿たれた精神を抱えて、俺はそれが全て燃え尽きるまで燃料を投下し続けた、余計なものを残 ....
心を映し出す鏡に
呪文をかける
眼差し深く
澄んでいる
愛の呪文はひときわ澄んだ響き
踊らせた心にあなたを思う
Long long time ago
地球と星が在った
星の瞬き ....
なにをしていたの? 貴方は?
夢を見ていたよ。風を追いかけていたよ。
作品を作ろうとしたよ。物語の中にいたよ。
そしてそして、でっかい雲がぺしゃんこになって覆い被さってきたのさ
どこに居たの? ....
○「年齢」
名前の横に書かれた
「年齢」が
自分の心から
離れていったのは
いつ頃からだろう
3歳6歳12歳15歳18歳┅
子供の頃は
いつも年齢と共にあった
いつの間にか
年 ....
信じる心が折れることは
ない
ちいさくなったり
尖ったり
することはあっても
ぽきんととか
音を立てて
折れることはない
ゆったりと
たゆたう
月虹のかかった白雲をみて ....
それはそれで
吐く息白い真冬の深夜に
とてもつよいこわい悲しみを
つらぬきつづけるほどの
せつない決意だったでしょう
なんだかとびっきりの催眠の
なかに連れ込まれたのちの
....
われわれと共に幸福をめざして
さあゆこう
船長は甘くやさしく
嘘をつく
群衆は
歓声をあげ
船に乗り込む
ここは
世界一正しい場所
帆をいっぱいに膨らませ
荒々しく ....
陽が落ちて
瞳に星が映るころ
想いは湖面にさざなみ立てる
ふと
舟にねころび夜空をみあげる
やわらかな
視線をわたしに呉れている
まんまるい
満月が
やさしく笑い
あたたか ....
その指でかくせるほど
ちいさくて、まるく
くっきりと、けれどあわくもいて
それくらい遠く
ほんのり赤らんで うかぶ
月にとらわれたきみを見ている
ちいさな花とそのこなごな
ひろがって ....
人それぞれ
好きにすれば
良いと思うように
なったんだ
誰にも
迷惑かけないならね
本当は
言いたいんだよ
でも、もう
疲れちまったんだ
みんな病気だろ
仕方ないよな ....
シェリル・デュメズニル
選ばれたのよ
埃と枯れ葉が、サッカー競技場を横切って舞い上がる、
信号灯の光が、競技場のポールに跳ね返り、
吹きつける風が、突然、涼しく感じられる。
....
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