果てなき道筋見い出して後
春の岸辺の近付けば
熱狂も幻滅も消え
しずやかな笑み湛え
自由と愛の花籠の
自らの魂に宿りてただ爛漫
波打つ光の森を水彩の風となり
吹き抜けていく人 ....
大谷翔平がホームラン王を取った日に
子どもを諦めようと思った
爽ちゃんはいつもよりすっきりした顔で
ずるいと思った、のは、ずるいと思った
今年の正月はいつもより冷えると
ニュースキャ ....
まだ寒い気候が続き
山の向こうは雪だというのに
春が待ち遠しくて梅の花見がしたい
田舎の丘に固い蕾が付いただろうかと
そんなことばかり考える
春が来たら
何かが変わるかもしれない
や ....
人間の遺体に感情が持てない
冷たくなった母を見ても
心は閉じこまって出てこなかった
動物の遺体には美しさを感じた
失いたくない思いで
剥製にして愛でた
生まれる前の記憶
母に宿っ ....
始まりはウォークマンだった
退屈な通学路が苦にならなくなった
ビデオによって
退屈なテレビも苦にならなくなった
SNSによって
退屈な日常さえ苦にならなくなった
気付いたのもウォークマ ....
僕は、僕を僕で守れるのだろうか
僕は、夢や愛を守れるのだろうか
不安が気配ならば
安らぎは感触なのか
それでも
君を抱きしめるほど不安になり
君を想うほど安らぎを感じる
君は、君 ....
ちょっとむかしの、はなしです
悲しみばかりが、降る夜に
ひとり冷たい公園で
夜空みあげて清らかに
微笑む少女がいたのです
そしてさくやの、はなしです
まぼろしみたいな夜の海
海路を撫 ....
草鞋虫を片ほうだけ履いて、
春が土足で入ってきた、
ながらく寒かった和室の畳の上にも、
いっぴきの草鞋虫が入ってきた、
あるところに
じっかのあきやうるおとこあり
ちちははすでにしにたえて
たずねくるひともなきあきやなり
そのたたずまい
みるからにふるくおおきくおそろし
なにびともちかよることなし
おとこ ....
病まずにいられない
悩みごとは
解決されないまま
次から次へと
増えていくばかりで
考えれば考えるほど
八方塞がりになる
だからと言って
もう終わりにしたい
とは思わない
いや ....
張りつめた鹿皮
ひとつ、あたたかくたたけば
ひとつ、ひとしくはねかえす
まるくゆらいで澄みわたる
水底の
唄をほどいて砂ことば
こより合わせて花結び
細い祈りの息を吐く
きみの ....
朝礼にいない。
公園で溜息をついているから。
昼休みにいない。
図書室で一番読みたくない本を探しているから。
放課後もいない。
何も無いことを諭されたくないから。
居ないことに気付かれると ....
詳らかに行き交う真の真真真
忌憚さの歔欷はさらぶり
まつしやかにおもんぱかる
六章のさんなかはほで
またりきる最中に真に真真真
裏側松木はどうも松木
だから松木 されど松木
素晴らしい
から
花とも
俺は五感
今は
僕は
幸せです
それなら
それで
いいじゃないか
いや
もっと
幸せになりたい
もうええて
まげまげまげ
さんた ....
ホッカイドーの牧場みたいな平原で
もしも魔法が使えたら
見渡すかぎりのはなばたけ
埋め尽くして埋め尽くして
そこでしたい、そこでしにたい
半袖にはまだ肌寒いくらいの気温のままに
青 ....
ぽむ、と背中に手が置かれ
透明ランナーが傍にいる
まだいたの
代わりなどいらないと
このあいだ言ったろう
うなだれていた首をもたげて
視線をそちらに向ける
むかしのわたし ....
悲しみが満ちていくのは
両目の裏で
何もできない自分を
ひたすらに嘆く
でも知っていた
何をすべきかを
知らなかった時に
お別れをした
愛情ばかりひけらかして
拘束するものは ....
君を前にすると
緊張して
話ができない
頭がパニックに
何をどうしたら
わかってるのに
神経の流れが滞る
君の正体は?
私は単なる白い紙
君の ....
時の翳りには
カラスウリが成っているかのような
うら寂しさが満ちている
翳りを丁寧に扱おう
こんにちは時さん
顔色が悪いですね
愛の色に満たされたいですか
僕にはそう思えますがね
時が
どんどん充実していく
みんなの感情をほどく
人の身は安楽になって
自己主張していたのが嘘のよう
世界の構造は回復していって
緊張感もほどけていって
愛と愛とが
出会い ....
煙突から、まっすぐ煙が立っていた。
冬の午後。工場の裏手で、ふたり立ち止まる。
「今日は素直だな。」
「何が。」
「煙だよ。曲がらない。迷わない。出たら、出っぱなしだ。」
「 ....
地の
じりじりぐらぐら
痙攣し揺らぎ震え
宙の
オレンジ橙から朱に染まり
ぐるぐる廻りもう円盤状
雨の連弾 透明飛礫となり降り頻る
瞬間、純白の光帯と化し流れに流れ
自らの
終いへの ....
あるところに
じっかのあきやうるおとこあり
ちちははすでにしにたえて
たずねくるひともなきあきやなり
そのたたずまい
みるからにふるくおおきくおそろし
なにびともちかよることなし
あると ....
玲瓏なる雲がたなびく
岸辺
ゲノムを運び終えた生き物たちが
崩れた山のように
積み重なって倒れている
おびただしい数の
生き物たちの目や口や鼻
動物達に混じって
人体も横たわってい ....
小さなコーンを
ここから壁に書けば
あそこにもビールがあって
しかめっ面はいつもいて
こちらの方の亀さんは
どうもなんだか良い扱いで
どうも
なんだか良い扱いで
小さなコーンを ....
どの魂がいいだろう
魂だけならどれも綺麗
穢れてしまわないように
小瓶に入れて大切にする
人間という入れ物は
足りないものを意識する
世界に魂を灯しましょう
{引用= ....
僕
すっかり忘却れてしまつたのだ
さびしんぼうの病める夜が
体育の如くひざをかかへてゐた。
翌朝
鏡の中の眼球は、腐つた苺のやうに赤かつた。
獏
忘却の ....
ラファエル・カンポ
聖母子
月経がとまって、お母さんがなくしちゃったのは、
女性ホルモンだけじゃないんだ。彼女は自分の長男もなくしちゃったんだ。
それって、ぼくのことで、ぼくっ ....
私の住む家は賃貸
先日
リビング横の柱に
鉛筆で書かれた
数字と線を見つけた
よく見れば
身長を測った印
一三九センチから
始まっている
──中一で一四八センチか ....
x軸も
y軸も
z軸も
貫く意識は四次元か?
なんてね
語呂がわるいな
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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