心の中の晩秋は

村雨ばかりの降りしきる

そこへ私は土足で立ち尽くし

自らを裏切り続けている



悲み屋の通り道で
一等悲しいラブストーリーを

けれどいつまでも訪れず ....
枯葉鳴る頃
私はあなた方に会いに行く
今度は
“わかば”とワンカップを忘れずに
お母さんには昔のお菓子を
フラレた話とかフラレた話とかフラレた話とか
一人暮らしを始めた話とか
たくさん話 ....
 こうなるとフェルナンドの狂的な公理の一つを認めないといけなくなる、偶然などありはしない、あるのは宿命だという。人は探しているものだけを見出すのであり、心のもっとも深く暗いところ、そのどこかに隠れてい .... その年の秋も、あちらこちらへ様々の波紋を投げ掛けながら冬へと育っていった。

東京のような雑多なるつぼにあっても例外ではなかった。

かの都会の片隅、聞こえよく庶民の人情が息づいているなどと言 ....
わあ、と言って
吸い寄せられるように
金木犀
ぼくはきみの頸を見つめた

仄かに香り立つのがいい
近寄りすぎれば
キツイ臭いになる
ぼくと頸の距離を思う

振り返ったら
光が溢れ ....
地獄みたいな夜の長さ
眠れなかったり、眠れたり
水に沈んでは浮く丸太のように
急流に流される
小さい頃は神様がいて
毎日愛を届けてくれた
優しい気持ちで目覚めた朝は
大人になっても奇蹟はおこるよ
ページを開いて静かな木漏れ日の
優しさに包まれたならきっと
目にうつる全てのことはメッ ....
※この詩は、雨の日に感じた「世界全体が悟りに近づくような喜び」を描いたものです。



雨の音が聞こえる
外で人が話し合っている
穏やかに
語り合っている
鳥も雨の中で鳴いている
雨 ....
○「あいさつ失敗」
「あいさつをしなかったばかりに」
「あいさつが遅れたばかりに」
あいさつぐらいと
軽く考えてはいけない
誰にあいさつするか
誰からあいさつするか

就職のあいさつ
 ....
待っているのか
降りれるはずの日々を
いまを演じきった子どもたちの
この喉元の騒がしさを

指 切り
鼻の中ではコオロギが
照れ笑い
ブルーで、低い街から
人間に似た姿をしていく
 ....
やはり素直にならないとね
でも素直ってなんなのだろう
文字を疑い詩を疑い続けた
私は素直になれない

みんなは真似しないで素直になって
淡い恋の思い出でも語れれば
もうちょっと
人の当たりも優しくなったんだろうが

思い出せば出す程つらいなら
忘れればいいというが
忘れたところで何が残るっていうものでもない

未来
 ....
黄緑色の葉を広げ照りつける日差しに
まるで大きな掌のように翳す無花果
葉脈が透けて見える

去年は実ることなく
秋にはさっぱり綺麗に葉を散らし
今年はミニチュアサイズの
赤紫色の可愛い実 ....
言葉を整え、形作る事が
己を彫琢する事だと信じていた。

出来上がったのは塗抹な断片だったにも関わらず。

今もこうしてゴタゴタと塗りたくって、
できたのが俺だ。
かなしみの
おっぺけぺっ
いまんとこ
しらんぷりして
もらい
なんとか
いきつづけて
あなほりあなほり
どんどこしょっ
うたをうたい
はなしすら
しはじめた
しこう
のうずい ....
秋は夕暮れ
まだまだ明るいと思っていたら
もう空が赤黒くなって
夜はすぐそこ

夜を待ちきれない星が
うっすら顔を出し
月は黄色い光をたたえる

鈴虫が鳴けば
冷やりとした風が吹き ....
昔は書きたい事がそこにあって、
それを自由に描けた。
無限に広がる妄想は、
僕を彼処にも此処にも存在させた。

今は違う。
現在地は社会が暗に示した箱だ。
描くこと、その欲求すら失われた ....
9月の暑さが残響していた部屋は
ようやく冷いやりとしてきた
秋の空気が気温を下げる
今年の秋刀魚は脂が乗ってた
こんがり焼いて
大根おろしを添えて食べた
栗おこわはコンビニで
松茸は流石 ....
こんな田舎の図書館じゃ
理論社の水内喜久雄さんが撰んだ
有名詩人の詩の本しかない
わたしはそれを借りる
もう何回借りたか分からない
それを

たぶん
わたし一人が借りているので
その ....
読書する人は

背筋が垂直

文字は目から脳へ

脳から脊椎へ

隅から隅へ行き渡る


読書する人は

目が輝いてる

文字というエネルギーが

目を輝かせる
 ....
濃紺のとおいとおい沖
そこだけ白く光る帆
透いた筏の上に
栞が挟まっている
厚い無地の記憶に
プレスされた 絵はわたし
どんなにのぞんでも
やさしい明け方の帯は
沖へと踊らされる

 ....
トースターを買い替えた日
心のなかはいつも雨だった
イーストビレッジに朝が来るたびに
バターをたっぷり塗った
クルミ入りのパンをかじって
テーブルの上の涙の海を泳いでいた

鼻水をすすり ....
混沌とした世界に
私は咲いた
子供の声をした大人たちが
私を摘もうとしている
逃れるために
花びらを破った
花粉を多めに振り撒いて
粘膜を冒してやった
私は貫き通す
野生であることを ....
もうすぐ冬が来て
冷たい空気が肺の中に
幾つも部屋を作る

秘密を抱えたような
答えを出さないような
そんな曖昧なままの熱が
何故か心地よくて
目覚めた朝に頬擦りをした

靴下みた ....
Lookin' for love いま建ち並ぶビルの中で立ちすくむ
もう戻れないああ帰れない愛しいあの日々
真夏のヒマワリのように鮮やかに揺れてる
過ぎ去った季節に置き忘れた時を
も ....
ざらついた眠りが頭をすっぽりと覆う
この世界を風呂敷に包んで
どこか別の星に広げたなら
こぼれるように もう 花は叫ばないだろうか
流れる血は 灰色ではないのだろうか
キャンディはいったい誰 ....
○「保険適用」
新聞に出ていた
「1か月の医療費
月一千万円以上の患者が
二千人以上いる」
命の尊さとみるか
保険金の使いすぎとみるか
意見の分かれるところだろう

○「首相候補の覚 ....
改札口の側で
あなたの身体を見つけた
暫く見なかっただけなのに
こんな所にあったのだ、と思うと
何だか懐かしく感じられた
せっかくなので両腕を掴んで
家まで引き摺って帰ることにした ....
コリン・ウィルソンが処女作『アウトサイダー』を出版する間際、
自転車を盗まれ暗澹たる気分になったそうだ。最後は悪が勝利を
収めるであろうと。しかし出版された後は、ベストセラー。当時、
世界を震撼 ....
ひとりでいるから
頭がおかしくなる?
いや
もともとこうだった
夜になると浮かれて
秋になると泣いて
そして
ひとりが大好きだった
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
晩秋の一頁  蒼風薫梅昆布茶2425/10/16 13:20
あいのこりつ6*25/10/16 13:11
全行引用による自伝詩。 05田中宏輔2725/10/16 13:04
秋、帰る 蒼風薫梅昆布茶2325/10/16 12:55
金木犀6*25/10/16 12:54
副作用真礼美125/10/16 12:44
やさしさに包まれたなら喫茶大島025/10/16 12:21
法雨の降る音――悟りの日に杉原詠二(黒...025/10/16 12:20
独り言10.16zenyam...1*25/10/16 10:30
フリカゲル熊倉ミハイ425/10/16 8:03
素直足立らどみ325/10/16 7:48
AM07:29guest225/10/16 7:29
無花果栗栖真理亜425/10/16 0:45
語彙耽溺泡沫の僕125/10/16 0:21
筆記体で活かして 、もう Flowers of Romanc ...ひだかたけし725/10/15 23:33
秋は夕暮れにのまえいつ...325/10/15 22:52
_泡沫の僕225/10/15 21:49
食欲の秋りつ5*25/10/15 21:47
詩の本道草次郎225/10/15 20:22
読書する人多賀良ヒカル125/10/15 17:26
なくした栞唐草フウ9*25/10/15 17:00
イーストビレッジの夜明け歌留多カタリ325/10/15 15:46
野生のしるし5*25/10/15 14:28
エントランスミナト 螢125/10/15 13:17
クロスロード喫茶大島2*25/10/15 12:17
処刑前ただのみきや6*25/10/15 11:08
独り言10.15zenyam...3*25/10/15 7:53
デーゲームたもつ925/10/15 5:45
夜明け前りゅうさん4*25/10/15 4:18
ミステリーノベルガト2*25/10/15 2:07

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