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ひと気もまばらな公園で
湿った土の上に落ちた椿の花は
どこか心細げにこちらを見ていた
ささくれたこの景色には眩しすぎるので
その紅色を熱でとろとろに溶かして
指ですくいとりたいと思っていた
 ....
シャーレを開けたら 香りだけが入っていた
いくつも 閉じ込めたものがあったのに

落ち着いて
落ち着いて君を捜すと 君が書かれたものは要らないので殺していた
君を見付けたかった

毒があ ....
死者たちが投げつけてくる
雪片、昨日と
よばれるもの
のように、わたしは遅れ
ている、写真の
写真の写
真のきみ、死者の─
雪片。
現世で繋がりのある人とは
前世でも深い繋がりがあったのだと
何かで誰かが言っていた気がします
もしそれが本当だったとしたら
逆に、今繋がりの深い人とは
来世も繋がりを持てるのでしょうか
仮 ....
自分自身を型にはめようとしているのかな
知らず知らずのうちに
「ねばらない」
そんな思いに捉われてしまう

誰かにそそのかされている訳でも
強いられている訳でもないんだけどね

つまる ....
夜霧よ
立ち上がりなさい
朝露をくばれるのは
お前しかいない
こども と ころも

どっちがかるい?

タイヤ と ダイヤ

どっちがかたい?

おとこ と おとな は まったくちがい

おんな と あんな と むこうをみてる

おんな  ....
表現とは他人の言葉
空虚には自分の声の
誰でもない先輩方、教えてくれる

壊れのない骨のワイパーに番号をメモする
思考の先に毛が
考えてこぼれ落ち
歌う道に

靴のない夜の体に腐った ....
神田の内外分ける橋
昌平橋の欄干から
覗く水面は神田川
ゆらゆら揺れる神田川

二人並んで水面を見つめ
僕は君につぶやいた
僕らはどこに行くのだろうか
君は何も答えずに
そのまま水面 ....
エミリ、お空でお絵かきしてる
雪のような白の絵の具で
まっ青の空のカンバスに

ときどき 熱心に
ときどき 気まぐれに投げ出して
絵の具だらけの足でかけまわり
白い雲たちとかくれんぼ
 ....
上には上があるという
横には横があることを
だれもちゃんとはわかってない

並ぶってことは重要だ
生きることを認めることだ
同じ地球の同じ場所に
並んで生きるということだ

上には上 ....
空からおはじきが降った日
小さなうさぎが
震えていました

太陽の光を反射して
おはじきはキラキラと
七色に輝き
まるで
世界中の命のようです

皆は我先にと
おはじきを一つ受け ....
{引用=

大さわぎでなく
ゆっくりと歩む
足の裏に感じる砂の感触を確かめ
けして温かくないけれども
柔らかく反発してくるようなそれを
一足一足 注意深く進まなければ、
見逃してしまう ....
 名もないような
 草花があるのだろうか
 たとえ雑草にしても
 知らなかっただけなのに

 心にとまったなら必ず
 名を呼ばねばならない
 気にとまった草花の名を
 知らなければそれ ....
 あえてお前を
 醜くフォーカスしてみる

 黒い茨の群生に
 赤紫の
 腐った断崖
 生命の
 惨めな瘴気を湛えた泥濘

 あえてお前の
 社会的経済的背景を
 想像してみる
 ....
うそつきなこどもだった




帰り道


鍵っ子だったわたしは
ひとりっきりの家に帰るのが
さみしくて、さみしくて


帰ろうとするMをひきとめようと
こう言ったのだった ....
ふう、と、ふきかけると
ミクロの
白い波紋が
おきて
瓶詰めの私が
不思議の国のアリスよろしく
昼下がりを
漂流する

眉間の
谷を
落下して
五月雨は
中日和
溺 ....
白の人は煙草を吸っておりました
一息吸ってはゆっくりと
口から引き出された煙は
、そして、ゆるやかな渦

雨が降っておりました
さら、さらさらさらさらさら、さ

白の人は煙 ....
オヤジノオナカにまたがって
灰色の沼を見下した
鯰が3匹泳いでた
あれは家族と泳ぐさま

オヤジノオナカにまたがって
赤色の空を見下した
水母が13落ちてくる
あれは下僕 ....
なんかちょっと曖昧にしてたら男が逃げた
いいかげんにはっきりしてと言ったら母親が逃げた
みんなどっかへ逃げる癖があるんだろう

どうするつもりだっていうから私は逃げた
私だって逃げてもいいと ....
  時は満ちすぎ腐り果てた
  集うはずのものが散らされ
  世界は再生にもう遅い

太陽より宇宙を照らす
金色の槍を持ってして告ぐ
己にある
人間よ天使よ悪魔よ
混血し己に目覚めよ
 ....
雨がガラスに寄り添って
打ち明け話しているような

ひとりの私は指先で
つっとなぞってゆきました

地面をおおう水溜まりが
あまりに暗くみえたので
身をひるがえして逃げました
溺れぬ ....
時計の円周を2秒で6度分進むかのような時間の流れの中で
水平線が白輝しているね
だとか
 
海水は同じように岸へと波を打っているのではなくて
 ....
あたらしい
灰色海の貝をさがしてたら
天使をみたよ 濡れた砂の手で
子どもの頃にだって、
こんなことはあったのかもしれない
忘れてしまっても
白い貝殻だけが残されたり

アザラシの ....
一匹狼
という言葉があるくらいだから
本来、狼は
社会性の高い動物だったのだろう

絶滅しちゃったけどね

詩人はどうだろう
一匹詩人という言葉はないね

自分はひとりの詩人である ....
電車を一本間違えた?
そんなはずはない
だって確かめましたもの
何度も、何度も、繰り返し

本でも読んで待ちましょう
ひらり、はらりと捲くれます
私の麦わら飛んで行く
い ....
{引用=ジャンクフードからドッペルゲンガーまでを
わたしの小さな世界の一員と認めて陳列したストアで
コスモポリタニズムを宣言するの。
エキセントリックな彼を愛する彼がとても好きだから
シャネル ....
ひどい色をした兎だ
毛の先まで汚れて
僕はそれを抱きかかえ
洗ってやった
「あっ」
と声を上げたのは僕さ
間違えていた
汚れていたわけじゃないんだ
それは最初から
薄汚れた色だった
 ....
月が
高みから
晧、と呼ぶので

虫が
地中で
コウ、と答える

土の中
一寸ほどの虫たちは
丸くなって眠っている

植物たちは
眠らない

夜は
昼に得たものの始末に ....
たばこのヤニで煤けたリビングの壁に一箇所
まるで雪景色を穿ったような真新しい壁紙が気になる

あのひとがわざわざ買ってきては飾っていた
贔屓にしてる野球チームのカレンダー
縦じまのユニフォー ....
瑠王さんの自由詩おすすめリスト(1289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おんな椿- あ。自由詩11*10-1-13
水以外- 杠いうれ自由詩310-1-13
雪片- こもん自由詩4*10-1-13
輪廻- 智哉自由詩110-1-13
縛るひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-1-12
夜霧よ- かとう ...自由詩3*10-1-12
おんな_と_おとこ- 非在の虹自由詩210-1-12
朗読- 番田 自由詩110-1-12
水面ゆらゆらー昌平橋ー- ……とあ ...自由詩8*10-1-11
あしたの天気- 寅午自由詩310-1-11
地球の輪- 朧月自由詩710-1-10
おはじき- ミツバチ自由詩14*10-1-10
Blue_Heron- 月乃助自由詩18*10-1-10
名を呼ぶ- 合歓木自由詩310-1-10
- 藪木二郎自由詩210-1-10
うそつき- 靜ト自由詩610-1-9
ポップコーンミルク- ogawa hana自由詩110-1-9
煙草- 石黒あき ...自由詩3*10-1-8
オヤジノオナカ- 仁惰国堕 ...自由詩3*10-1-8
逃げる癖- 朧月自由詩410-1-8
エデンへの道のり- りょう自由詩4*10-1-8
雨の虜- 朧月自由詩410-1-7
白輝- 鵜飼千代 ...自由詩4*10-1-7
「天使の島」- 月乃助自由詩10*10-1-7
一匹詩人- 小池房枝自由詩310-1-6
逆算方程式- 秋助自由詩2*10-1-6
解放区- 夏嶋 真 ...自由詩23*10-1-6
僕の魂は劣化している- 真島正人自由詩6*10-1-6
晧と呼ぶもの- 小池房枝自由詩310-1-5
年明けのひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-1-5

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