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せんをかく
まるをつくる

熱気のむこうで
たちすくむ かげ
すべりおちる液体

したくてした
それから
気づかずおちた

わたしのからだを
たべてくれてありがとう

 ....
人波なみなみ人の世

3月流れて日が暮れる
朝も呆けて足取り重く
日差し軽々飛び越え歩く

あひる紛いの罪ツグミ
なにを探して来た道もどる

ああサンガの武さ
我が目も眩しく感じる
今朝
なわとびをして
残像のまま
戻らなかった
公園で追いかけっこしたら
あっさり治った
夕陽の傾きかけた街の一角に
何人もの成人した人間の列が歩く
皆一様に下を向き黙ったまま歩き続ける。
歩いている間は生きていられる。

立ち尽くした人間は片っ端から
列最後尾をのろのろ走って ....
{引用=
夜と昼と海が三分割された世界で
神経や筋肉や骨格のことばかり考えていた
何を考えてるのって聞かれて
沈黙するたびに擦り減っていった何かに
ぽつんと謝る、

 (ごめんね い ....
しゃっくりを止め損ねて死んだら
死体はあの枝垂れ桜の下に埋めて
墓石も要らないし戒名も要らない
桜の季節に皆で会いに来てくれたら
それだけでもう他には何もいらないと
生前から近親者に伝えてい ....
アイ、ポエット。
君よ知るやその三原則

いったい誰なら
真に詩を弁えているなどと言えるだろう
有るか無きかの何かの在り処

きっとどこかにはあるって
つまりそれが
見失って以来久し ....
洋上の桜前線
ありがとう、ようこそ
今年もこの島々を見つけてくれて
スルーしないで訪ねてくれて

明るい午後六時
三月の十月桜
ひとたちはみな暖かくなると桜が咲くと思ってる

冬の眠 ....
私って口下手過ぎるよね

神田東松下町にある小さな問屋さんで面接受けたあと
どこをどう歩いてきたのか
気がつけば聖橋の上から鈍く光る中央線の鉄路を眺めていた

ここから飛び降りたとしてもね ....
彼女のすすめに従って
スライサーで挽いたにんじんを
生地にこっそり加えてみた

これを食べたあかつきには
中身をあかし
達成の喜びをともに味わおう

アイ アム ア ネゴシエーター
 ....
家も建たない
子供も遊ばない
猫も歩かない
犬も吠えない
車も走らない
畑も実らない
川も流れない
鳥も飛ばない
灯もともらない


漆黒の空
誰もおれの庭に現れない
五 ....
晴れた春の日に
幼いぼくは
緩やかな坂をのぼる

菜の花がまばらに咲いている空き地に
白く小さなものたちが
浮いたり沈んだりしている

菜の花に止まっている
蝶の羽に手をのばす
指 ....
平明な
言葉で
書くことに
勤めてみよう



さらさらと
あほらしいことを
書いてみよう



見る人が見れば
笑うようなものを
書いてみよう



コー ....
閉ざされた空間で
開放される

この世界と異世界を繋ぎ

その肌と海の天使が
あるべき場所へと導く

すべてが閉ざされた中

ただひとつ取り残された
愛を伝える言葉

回る車 ....
反転する宇宙は
双子の銀河を吸い込み
軋む

宇宙の音は
霊的な波動を含みつつ
真空の中を揺らぎ

密林で見つけた石の欠片が
宇宙だったとは
誰も気付かない

反転する宇宙は
 ....
{引用=

柔らかい命を
踏んで楽しんでいると

いつも不思議な音がする

どこかから聴こえてくるような

すぐ近くのような

ものすごく遠くのような

友人が一人電話をかけ ....
昨夜ふと、後頭部に小指の先大のハゲがあるのに気づいた
何でじゃ。
バレッタばかりしているせいなのか
コーヒーばっか飲んでいるせいか?
不摂生な生活しているからなのか
それでこんな簡単に禿げた ....
素足で白色の世界を踏んだ
なにもかもが透き通る
風も
水も
泡も
戦も
わたしも
ほら

ただの黒髪になんの期待もしない
いつかあの暗闇とともに
なにも見えなくなるのかな
宇宙 ....
{引用=
眼球の筋肉が弛緩して光を巧く捉えられない
ぼやけた視界を懸命に凝らして
壁つたいに歩いてゆけば出口に辿り着くと呟いてみる
規則性を見出そうとする心には不安があるのかな
皺を寄せた眉 ....
白い光がふちどる窓辺で

二人はふるえる菫の口づけを交わす

二つの華奢な心臓が

透きとおってしまいそうだ
手をのばせばつかめそうで
指のあいだからこぼれ落ちてゆくもの
きらきらと きらきらと
それは光っている 踊っている


   *


春の訪れ、光まぶしいこの水辺
まだ若い水草がさ ....
見えない冷たさ
夜の手のひら
わたしわたされ
ひらめく見えなさ


指に映る指の影
花でくるみ ひとつ剥がし
鳴る夜の外
夜の外


やわらかな針
風 ....
 
 あたしにあんまり優しくしないで
 噛みつくからって逃げないで

 リップサービスなんて要らないし
 生意気だったらきつく叱って

 俺を見ろって言ったあとに
 笑わないで、誤魔化 ....
みぞれと言うのか
雨が凍っているというのに
こんな夜にも走る男がいる
気が済まない、
習慣に中毒したのか自己啓発強迫なのか
こんな夜くらいはさぼろうという気がない
上空で
雨が凍るという ....
止まない雨だった

優しいままでいられるほど嘘つきではないから
まだあまり汚れていない窓ガラスに向かって
冷たい視線を送り込む
反射した感情の行方を知っているくせに
しばらくそこに立ち止ま ....
鳴らないアラームはいらない。
俺こそがアラームそのもの。

死者の死体を掘り起こせ。
通らねばならぬ道がある。

工場の煙が真実を知っている。
尋問の時間がやってくる。

椅子には座 ....
前職を辞めた理由はって面接で問われてもねえ
誰もが正直に答えられるのだろうか

いやらしい上司にセクハラされたからとか
お局様に村八分されましたとか
かくかくしかじかで辞めましたなんて言える ....
砂漠に花は咲かない
僕は細い筆を拾い
砂を手のひらに広げ
怠惰な脂で溶き
いつか憧れたレンガの壁に
初めての嘘を描く
今はまだ
パブロンの空き瓶にしまわれたままのアサガオ
君たちの勇姿を憶えているよ
天を衝くヘカトンケイレス
撓めても矯めても
行灯仕立てなどには収まりようのなかった
蛙手の百手の巨人

 ....
 
道の両側には並木
薄いピンク色の蕾が
枝枝にたくさん付いて
陽の光を透かしてピンク色の靄が
いま少しで満開の桜のトンネルになるが
しかし道の先は断崖だ。

そのまま並木を眺めるのは ....
瑠王さんの自由詩おすすめリスト(1289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おしょくじ2- はるな自由詩410-3-18
Maito- 夜恋自由詩110-3-18
なわとび- えりくさ ...自由詩3*10-3-17
馬銜(はみ)- ……とあ ...自由詩14*10-3-17
白夜時代- 高梁サト ...自由詩13*10-3-17
さようなら- セガール ...自由詩210-3-15
まだ見ぬミーム- 海里自由詩2*10-3-15
あらたままいり- 海里自由詩110-3-15
聖橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*10-3-15
交渉人の朝- メチター ...自由詩6*10-3-15
にがよもぎ- 寒雪自由詩110-3-15
初めての狩り- 殿岡秀秋自由詩310-3-14
平明な言葉で・あなたのための花束・西洋美学史講義B- 真島正人自由詩8*10-3-14
2匹が泳ぐ- コウ ア ...自由詩110-3-14
反転する宇宙- 佐藤伊織自由詩310-3-13
柔らかい命を踏んで楽しんでいると- 真島正人自由詩5*10-3-13
アイ_ワンダー_(3月12日生活分)- salco自由詩110-3-12
音を造る- 嘘而自由詩110-3-12
乱視- 高梁サト ...自由詩13*10-3-11
早春小曲- 塔野夏子自由詩4*10-3-11
水を渡る- 石瀬琳々自由詩7*10-3-11
冬と名- 木立 悟自由詩710-3-10
プルーフ- 遠山律子自由詩3*10-3-10
阿呆の星- salco自由詩810-3-9
同心円状のバルコニー- 中原 那 ...自由詩1410-3-9
急げ。ベッドから飛び起きるがいい。- コウ ア ...自由詩410-3-8
理由(わけ)ありなひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-3-8
人跡- あをがね自由詩710-3-8
百貌のアサガオ- 海里自由詩2*10-3-7
見るまえに跳べ- ……とあ ...自由詩7*10-3-7

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