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 いくつかだけを覚えていれば良い
 喪ってゆくというのも
 何かを得るから喪うのだ

 人間が生きていて忘れるのも
 生きるために整理をしているだけなのだ
 ほんの少しの脳の
 我が ....
しゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわ

山奥の合掌造りで
祖母は暮らしていた
冬は深い雪に閉ざされ
ひっそりと
何もないところだった

祖母がまだ少女だった頃
屋根裏では
蚕を飼っ ....
きみが帰ってこないあの日から
砂時計の砂はさかさまにこぼれて、こぼれて、
しだいに、ちいさな子供になってしまう、夜
遠くで、つぶやくきみの言葉が、わたしの名前だといい


そんなふうにして ....
あお を群にして わたし に忍びこんでくる

あさ を潰して 広がっていく

わたし は地べたに吸い込まれていく


そうして 土になって

寝転んだ 土のわたし

あな ....
もし ぼく が かんじょう を ポリぶくろ に つめて

すてる ことが できたとしたら

どうだろう

まいあさ しゅうしゅうしゃ が やってきて

あちこち で ふくろ を つ ....
しとしと、ざわり

雨音の狭間で風が唸る


濡れそぼった大地に
孤高を持するように
どうだ、と
唸りをあげる




自信と威信が綯い交ぜになった
誇り高い生き ....
ゆるゆると電車にゆられて
山奥へと連れられます

川はどこまでも川で
おしゃべりをしながら流れゆきます

 *

雪よ
みて、雪よ

わたしたちずっと
海から生まれたものだと思 ....
巧みな言葉捌き
言葉たちを想う
消えたいのか消したいのか
人と言葉の微妙な関係
言葉の達人にはなれない
とっくの昔に諦めている内臓の
ほんの少しだけわかる救い
競う言葉たちが駆けてゆ ....
きみのいない部屋で
わたしが鳥になる

透明を匂わすそらが
手招きをしているから
わたしは、どうしても
行かなければならない



窓を開く前に
おにぎりを作って
 ....
どこでも諍いは絶えない

表面上は何事も無いように見えても
裏では泥沼

言葉は武器だ

相手のことを深く知っているほど
それは相手を抉る刃となる

言葉は丁寧に注意深く扱うべきだ ....
一人ぼっちに なりたい なりたいって言ってた
私がついに一人ぼっちになった
二人でいることのわずらわしさばっかり
わかったつもりでいた私が一人ぼっちになった

そう思うとこの町は ....
アンナは、わたしの大切な友人で、まるで姉妹のような存在でした。どんなことでも話せるし、あんなことやこんなことをして遊びました。そんなアンナが、わたしを残していなくなってしまったのは、とても辛かったので .... 景色よ、さようなら
君はいつも僕の心だった
景色は、送電線に絡みつく風
海の上にある匂い
君は特別に美しいわけじゃあないし
劇的な魅力があるわけでもない
ただ気安さと、気長な優しさとが
 ....
この手の林檎が可愛いので
少し齧ってみる
この手の林檎が可愛いので
もう少し齧ってみる
この酸味はもう秋なのね
喉元に風が吹き過ぎて


秋はどこからやって来るの
秋は私の心から
 ....
さようならの準備を
あなたがいなくなって 私がいなくなって
おそらくそこに愛は残らないでしょう
さようならの準備を
怖がりはしません 前から知っていたから
幸せな日々と 永久のさようなら ....
夜のしずかなさんごの
いきをひそめる宵闇夜
青ぐろい街の空を
マンタレイが滑空するころ
天体望遠鏡をのぞきこんでいた
ちいさな天文学者は
ベランダで眠りこけて

あのちいさな星 ....
太陽の皮をむこうとして

両手がどろどろになった

汁が飛び散って 星と命 すべて熔け落ちた

甘酸っぱい香り 広がっていく

種は どこに蒔けばいいのだろう

見渡してみたけど
 ....
ハレルヤ あめつちは今日も禿げあがり
軋る刺草の茎の穂、糞、笑み
世に誰もいなければ悩みも悲惨も無い
それでも電話と手品は延々と続いている

田園の喧噪と都会の憂鬱を賭金に
蛙の相場師は黙 ....
微かにまるみを帯びた水平線から
紺、と翡翠色は曖昧に溶け合い
蛍光色のブイを揺らしながら
海風がしろい道を無数に拓いている

目の前に置かれたグラスの透明も
水晶の粒と汗をかき
夕闇 ....
(高架下で)
雨が静止する、ノイズは、
細かい
画家は絵を描き、___
作曲科は音符を記し、___
詩人は、川岸、
意味を、安楽死させる___



 ....
それはなにもない

深い溝の底に ひとり

夜の国の兵士が闇色の

滾々と注がれてゆく若さの中で

ぽつんと座っていました

小さく切り取られた夜空を見上げると

この夜の三日 ....
{画像=061008035546.jpg}
ふとした隙に これが現実だと崩れ去るのは
トランプの尖塔と 君のいた日
今 君に届かぬ声を出すのは
次々狂う 出会った人間
僕はまた この世界へ目 ....
闇に灼けた丘の上から見下ろしていた

都市銀河が燃えてゆく

尽く

熱に凪ぐ雑草が足元を切りつけて

素足にさくりと 生傷ができる

寝起きで目をこすっている妹が

泣き出し ....
手すり
よく冷えているので
天からの雪
形のままに

地面
よく冷えているので
やがては雪
透き通った氷の柱に

どこに
人語を介する
なにが
人語を解する

中谷ダイア ....
   {引用=バージェス化石群のうかぶ
地底の暗がりで
水晶の音を聞きながら
ねむっていた
あなたへ

拝啓}
東北本線の夜行便が
山沿いの陸橋をちいさくわたり
けわしく青らむ空の奥 ....
トワトワト



風と風の隙間
朝霧深い林の中で
チロンヌプのこえが谺する



トワトワト



人里に春は訪れても
まだ山には至らない
餌のほしさか
 ....
踏切の陽
濡れた傘ごし
枕木を追う
複眼の火



草の管
草の筒
草の洞
あふれでる
穂の明るさ
光の背の道
はじまりの
花の
はじまりに
よみ ....
ひらひらすべる 落ち葉もまがりかどこえ

きらきらすべる てのひらの氷もとけ

さわさわすべる 甘いかおりたちもほどけ

さらさらすべる しょっぱい水もひえ

ひらひらすべる 落ち葉も ....
さばくにじょうろでみずをやってもさらさらとのみこまれてしまうように

かわいたこころほしつえきをあたえてもいっこうになおるけはいはなく

ちょうちょむすびをしようがかたむすびをしようが

 ....
瑠王さんの自由詩おすすめリスト(1289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘れる- doon自由詩4*09-2-27
ふるえる糸- ことこ自由詩16*09-2-26
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よるのふち、あおのとり- こだま千 ...自由詩209-2-23
ゆめのしま- コーリャ自由詩9*09-2-23
雨のなか- ほしのみ ...自由詩6*09-2-23
故郷- ことこ自由詩4*09-2-22
言葉と日溜り- sya自由詩109-2-22
創書日和「塩」_やさしみ- 山中 烏 ...自由詩1*09-2-21
言葉- ハノ自由詩209-2-7
ひとりぼっち- 瀬田行生自由詩1809-1-4
アンナ- タマムシ自由詩6*08-11-30
景色- HTNYSHR自由詩708-10-13
林檎と私- 石瀬琳々自由詩10*08-9-29
さようならの準備を- 自由詩208-6-30
マンタレイの夜- mizu K自由詩13*08-4-3
シトラス- 相馬四弦自由詩2*07-11-5
果実月の反動- Dolly_Sheep自由詩407-8-19
夜間飛行- 銀猫自由詩14*07-8-15
(未詩)_(無題)_(苺)- 新宮栞自由詩1307-4-29
三日月の詩- 相馬四弦自由詩2*07-1-12
ジニアを抱ける日を想う- リメ自由詩10*06-10-7
都市銀河に墜ちる星- 相馬四弦自由詩2*06-8-10
「ポエムだというなら分かる」- 小池房枝自由詩7*06-1-19
風景観察官の手紙- 朝倉キン ...自由詩23*05-4-4
オマージュ1- Lyenna自由詩204-7-9
ノート(ひらく)- 木立 悟自由詩203-11-12
ゆるやかに- greenlemon自由詩103-10-13
あきらめ_の_し- FLOURISH自由詩3+03-5-10

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