すべてのおすすめ
 
 
都会の道ばたに
一人立ちつくす感じと
故郷の川べりに
一人立ちつくすあの感じは
とても良く似ている

人は道を泳ぎ
魚は水底で働くのだ

生きるために
どちらも正しくて ....
牛です私決めました出産ですお立ち会いのもと牛です私牛です出産です決めましたお立ち会いのもと出産します牛ました私です決めました私牛を出産します。


産まれました
白と黒の牛は仔牛と呼ば ....
いくら頭を抱えても 
仕方のないことで 
うじうじしている自分の{ルビ面=つら}を 
本の頁から取り出した 
厚手の{ルビ栞=しおり}で、ひっぱたく。 
お前の母ちゃんの子宮にはアリゾナの青い空があって
乾いたハイウェイ沿いにただ1軒あるガソリンスタンドで
お前の父ちゃんが働いていたんだよ。
ただお前は地下に埋設されたガソリンタンクからではなく
 ....
私の存在は
みんなが思っているほど
綺麗じゃない

毎日毎日
言いたいことも言えずに
思っても無いことを口にしてみる

すると、皆はこう言うんだ
『すごいね』って
『優しいね』 ....
ほらほら
みんながえずいてる
サザエのせいで食中毒
貝にあたると悲惨だな

さーて、来週のサザエさんは

カツオです
深夜、姉さんたちの寝室を
こっそり覗いてみたら
営みの真っ最中 ....
野火よ催奇よ
背たけを跨ぐ
おまえの金色
水に沈める腕の角度



夜は火です
夜は輪です
でも何も見えぬ
それが夜です








 ....
哲学

自分と向かい合うための時間を作るために

未来と向かい合う時は既に過去になっていて
過去と向かい合う時も既に過去になっていて
現在の自分と向かい合う時は既に過ぎ去って行く

作 ....
はだざむい夜は 皮膚をつないで朝をまつ
雨のふる午後は 髪をぬらして屋根に走る
わたしたちは すでに 与えられている

赤く灯る 血のような夕に

ほらみてごらん
一直線に祈りが走る ....
お前の体が長く伸びる
影が増したのかと思うが
少し違った

のど元から
違う声が漏れる
口から漏れる声と
交互にささやく

お前が伸びて
私の肌を刺すときに
私は内面からもえぐら ....
*一時限目 数学*

美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔 
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く

カリカリカ ....
哀しいのと忙しいのと
複雑なしおりのつみ重ねで
食べて汗をかき
お腹ゴロゴロの日々
ゆとりなく

ぎゅいいとチュウブをひねり出す哀しみのつぶたち
出てきたり戻ったり
結局は循環を滞 ....
自分の稚拙さに嘆く
今の自分はこの程度のものしか
持ち合わせていない

この厳しい現実を直視しなければならない
直視したところで自分の背中は見えない
合わせ鏡という道具を持ち出すべきか
 ....
一斉に空に舞い散らばるチタニウム入りのそぼろ
プラネタリウム

白昼のアドバルーン
もしかして美佐江さんだったのかな

週末の都営新宿線本八幡行き
朝方はお出かけの人たちでそこそこに混んでいて
視線に気付かなかった
それとも無意識に気付くことを避けてしまっていたのか
私の ....
ふたり歩む小径にも
ふたりくぐるアーチにも
薔薇たちは咲き誇り 香りはあふれ
胸の想いも 互いの声音や眼差しも
薔薇の魔法を帯びて かなしいほど甘やかに染まり
この園がいっそ迷宮と化せばいい ....
人は天井に
朝の訪れを知る
世界の中に吹き渡る 思いは
海を流れるだろう
海の景色に夢を見た 私は
風の流れを 起きあがる

人の何も知らない
体の奥を
暗闇で じっと 考えている
 ....
   +  +  +  +

  ワイヤーの入った
  硝子の向こう
  街の暗闇を
  雨粒がはしる
  必ずしも重力方向という訳でなく

   +  +  +  +

  夜が ....
長いトンネルを抜けると
また長いトンネルだった

不思議に思って
後ろを振り返ってみても
やっぱりトンネルだった

はるか前方を見ても
やっぱりトンネルが続いていて

入り口まで戻 ....
月と同じシステムで
遠くに行った君
金平糖とシガレット
僕に残ったのはそれだけ
悲しいだなんて
努々思うまい
{引用=
頭についていた紐は朽ちて
身体の紐は重さに耐えかねて千切れた

それは何かの始まりで
   そして何かの終焉だった


自立を知らない人形の
糸が突然ぷつん と切れて
 ....
{引用=
不完全な過去 不確実な現在 無知な未来



カスタネットの赤と青が嫌だったから
いつも校庭のすみっこで地面に円を描いてた
繋ぎ目がゆるんで共鳴しなかったから
いつも答案用 ....
青い夜の旅人
闇の中で草木を撫でる
季節感のない風を
耳の裏側で感じる

気がつくと雨がやみ
広々とした場所に放り出され
記憶のテトリスに
翻弄されていました

誤解氷解表情を抱く ....
PAIN PAIN PAIN
これほどまでに深淵から
立ち昇ってくる
悲鳴にも似た叫びを
私は聞いたことがなかった
改めて彼が存在しない
空虚を味わうことになった

ギターを抱えたまま ....
  (前奏)

難攻不落のハム・ソーセージ
は、ちぎれない
噛み切れない
はち切れんばかりの薄皮の中
モグモグ、ムガムガ口の中
そいつはあんまり膨張し
延々と
シーツの宇宙に連なって ....
   古都に沈む日に対し
   石壁の隙間は見事に
   写し鏡の上下間違い
   ピンホールカメラが
   削り張り付けた人影
   キャラバンのテント
   広大な背後を恐れよ
   砂にま ....
キュビズムの絵に描かれた
向かって右上に居る裸体の少年の
手の隙間からこぼれ落ちる種子が
発芽し庭を埋め尽くし
足の踏み場もない拒絶する自然に
対峙した私はひるむ心を尻目に
植物の中へダイ ....
薔薇には昔、言葉があった
既にばらばらになって久しい
薔薇のバベル

バビロンの薔薇
ソロモンの薔薇
ミノタウルスの薔薇にはアラクネのレース
アンデルセンのナイチンゲールは
月季花と宇 ....
空が死んだら
雨雲を睨む

水たまりの真横で笑う
水たまりがゲラゲラ笑う

スズメは驚く
懐く

本当に珍しい事
朝の散歩に出かける
浜辺に梱包されたものが置かれている
私が梱包をほどいてしまったばかりに
宇宙の内側に居たはずの私達は
混沌とした宇宙の外側に放り出された

そこに収められていたピアノ
 ....
瑠王さんの自由詩おすすめリスト(1289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生きるために- 小川 葉自由詩610-6-4
寄せる上げる潰す破裂- 手乗川文 ...自由詩21+*10-6-4
目覚め- 服部 剛自由詩610-6-3
遺伝子_青色1号、黄色4号- salco自由詩14+*10-6-2
嘘の闇- とわ自由詩110-6-2
よりぬき来週のサザエさん- 花形新次自由詩6*10-6-2
ノート(凹羽)- 木立 悟自由詩310-6-2
哲学- ……とあ ...自由詩7*10-6-2
ボート- はるな自由詩210-6-2
過不足のない憂鬱- 真島正人自由詩6*10-5-31
17歳のエニオン- 夏嶋 真 ...自由詩45+*10-5-31
たえる日々- 唐草フウ自由詩6*10-5-31
ありがとうございます- 小川麻由 ...自由詩3*10-5-31
プラネタリウム〜アドバルーン- えりくさ ...自由詩110-5-31
日本橋浜町のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-5-31
薔薇園- 塔野夏子自由詩12*10-5-29
四畳半の夢- 番田 自由詩610-5-29
『もう夏が来る、そんな気がした』- ま のす ...自由詩7*10-5-29
孤独の入り口- ベンジャ ...自由詩4*10-5-28
ひとり- 國朗自由詩110-5-28
light- 三上あず自由詩1*10-5-28
未慣性モーメント- 高梁サト ...自由詩21*10-5-27
気がする- 瀬崎 虎 ...自由詩110-5-27
NIRVANA- 小川麻由 ...自由詩2*10-5-27
International_Anthem_Of__Ham_a ...- salco自由詩11*10-5-27
零れ日カメラ- クローバ ...自由詩4*10-5-26
植物- 小川麻由 ...自由詩3*10-5-26
連祷、薔薇とのリタニア- 海里自由詩3*10-5-26
胡座- しべ自由詩210-5-26
必ずしもピアノ・レッスンは必要ではない- 小川麻由 ...自由詩5*10-5-25

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