すべてのおすすめ
わたしはあなたの影しか知らない
そう言って幾度 舌を出しただろう
一度に燃え尽きる無数の蝋燭
その揺れめがけ 蒼は降り来る


消えかけた右腕を明るく照らし
頭上の痛み  ....
猫 聞いて
きのう わたし
乗り越えた柵
おきたらまた
目の前に柵
猫 ねそべって
聞いてない
あした わたし
終わりをみに
いこうかな
猫 おまえ
やさしいひとに
拾 ....
今日の夢を支払って
明日にたどり着く

その繰り返しは
さむかったり
そっけなかったり

だからかな
風邪気味みたい
って君がいうから

部屋の中から見てる
出発前の月を
火をなぞる火
けだものの火
溶け流れても
火をなぞる指


短く忘れ
帰り道に手を結び
思い出す
朝の遠さ


狩るもの
水の両腕
霧を指す霧
副葬品 ....
ゾワゾワと
海馬の駆ける
血の赤褐色の波がしら

しんとした
頭蓋の裡側
静かに発火して走る

小さな電気が
波立ち奔る
細胞たちの星のようにのびるあし

太古のものらさえ ....
        目が覚めたら夢の中で
バスタブに転がる私は口笛を吹いていた
"史上最大の作戦"だか"コンバット"だか
曲名が思い出せない
膝を抱えて腕に ....
原さする原
鳴く原に降る
雨の文字


手のひら
火ともし
まぶた うつほ


指ひとつ 空を隠し
ゆらゆらと潜むもの
巨きな 花のかたむき


片目をつ ....
生きることで許してる

動かなければ死

存在しなければ死なないのに

持って行けないものばかり集めてる
石粉と鉄屑で青い星を飾り立て
束の間の目撃者が自己存在証明を試みる
中でも稀有な人々は、歴史を彩るアクセサリー
人類という動物の思い出に花を添える

誰もが誰かと邂逅する為に生まれて来
誰 ....
{引用=
彼方から
彼方へと還ってゆく、おと
されて
なにも知らされず
秘めやかに処理されてゆく 、あ、
、あ、あなた、 を、
忘れられず
浮かび上があがった泡に
触れるたび産まれる ....
生まれながらに海にして
私は誰も待っていない
浮かべて揺れる大きさを
舟も陸もが優しさと
讃えはするけど繋がれず

生まれながらに陸にして
私は誰にも出会えない
在り続けるこの風体 ....
ゴーサイン、そうあるべきでないこと、線路の交差、乗換え案内、小型化、軽量化、構造の繁雑化.....
冗談、胃袋みたいな鞄、鞄みたいな小部屋、小部屋みたいな恋愛、恋愛みたいな冗談。
腹痛、睡 ....
獲物がいなくなった 空の下で
収縮に喘ぐ動物が 叫んでいる
「方向」はどこにあるのか

生彩に富んだ街を歩くと
猫たちは既に女性のものでなく
棺は死人のみを納めてもいない
両の手で社会を ....
機上で
伯母は落下し脳挫傷で眠る孫の為に
満腔の震えを帯びた痩躯を折り
瞑目で何やら呟きながら手かざしを始めるのだった
高度1万2千メートルからの この上なく真摯な神通力が
ポリカーボネイド ....
{引用=――淋しい鳥の夢をみた、
  あなたは一体誰ですか}

シーガル 夢をみたの
お前の心臓はとても温かかった
わたしとあわせるとちょうどぴったりして
シーガル 夢だと知りながら
お ....
うららかな日和の空を
しっとりと羽化した蝶は飛び去ってゆく
音も無く今の所

無音を聴いて浮彫にする
みずからの姿を
飛び去ったそよ風に映す
風光る風の色
沈黙の兆しは遠雷 ....
わたしの背に
連綿とつづく原野
そこに暮らしていた
一匹の仔兎が
今夜
死にました

という
あざやかな寓話を
包帯にくるんで
玄関の扉に
吊るしておきます
けれども街には
 ....
この場合 
祈り 
とは、どういった理学だろうか
願い?
決意?
誓い?
善意?
舌先で呟くマゴコロの言葉で何が動き
誰が癒され、どの患部が摘出されるのだ?
こうした言辞は心霊治療を ....
採石場に行った
一面が雪に覆われて、水星みたいだった

使われなくなったプレハブの鍵を
壊そうとして指を切った
「絆創膏ならあるよ」と自分で言った

雪はまだ降っていて
すり鉢の底から ....
話を一つ、でっち上げるために
私の星座が生まれて消える
悲しいと誰にも言えないことが
悲しいことではないと思う
もしも私の半分の
歳のひとに出会ったら
そのひとの下につこう
右手の分だけ ....
雨上がりの夕闇のなか
電線で羽を休める
アンドレ・ブルトンの詩集を見た

  * * * *

足の生えた魚が愛を語り
アルコールの雨が降る
今夜すべては星のように凍えている

  ....
曇り空の夕陽は
やけに朱色の粉っぽくて
窓から見える景色が
変にくすんでいます。
日がな一日床に入って
分かりもしない本を読んだり、
他人の不幸の報道を
リバイサンから御裾分けしてもらっ ....
予測を許さない
千年に一度なる天災は縮尺を正常化し
次なる大災害が百年後とは誰も言えない

事態は悪化する
現状維持の喫水線を越えたら人為は
人智が利用する原理を制御できない

物資を ....
透明な絵本を
じっと見ている子供がいて
クレヨンを持って
かがやいた笑顔をみせる
 (これは何色なの?
としきりに尋ねてくるので
答えに困って
好きな色で塗ってごらんと
うなず ....
世界の裏にいたとき
とりとめもなく群がる人間の雑踏の絵が、ありました。その絵の中に、自分の体はハッカ飴みたいに白く浮いているのではないかとふいと足下を見つめる女の人が、いました。女の人ははたからみて ....
一日に
二度の食事
少しの甘いもの
四十分ほど湯舟に浸かり
一本のチューハイか
グラスに二杯の安ワイン
十本の指を磨いて
文章を書いて眠る

一週間に
二度か三度性交し
新し ....
私の大好きなコンラート・ローレンツは
例えばこうだ
ある日、庭に引っ張り出した寝椅子に
ぼろを引っかぶって昼寝していると
狼がやって来て
コンラート・ローレンツを食ってしまうのさ

「お ....
愛された娘は
でていった
ちいさな鞄と
痛みを持って

途方もなく美しい世界に
挑むことをやめれば
いくらか楽にはなるだろう

愛された娘は
しっていた
なにもかもが
既に ....
かつて
わたしたちの知るところではなかった雪を
当たり前にながめるわたしの感受性のなさ



たった二十年前、人は雪に触れることを許された
その五年後に、地上に最初の街ができ
更に五年 ....
その少年が死なねばならぬ 理由はどこにも無かった
夜明けの遅い南西の島の窪み
降霜を知らぬ灰白色の谷間
その通い慣れた道を
生まれ育った町から一歩たりとも出ぬ内に
その少年が死なねばならぬ  ....
瑠王さんの自由詩おすすめリスト(1289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(Thermo)- 木立 悟自由詩412-5-17
猫聞いて- はるな自由詩912-5-17
夢旅行- 朧月自由詩412-5-17
ほつれ_むらさき- 木立 悟自由詩312-5-16
記憶の使者- シホ.N自由詩312-5-16
口笛- メチター ...自由詩3*12-5-6
夜まわす夜- 木立 悟自由詩211-8-28
flowered- mizunomadoka自由詩111-4-26
稀有な人々- salco自由詩7*11-4-25
春の雨- 高梁サト ...自由詩511-4-24
たびびと- はるな自由詩411-4-19
白い目のうなぎ- はるな自由詩211-4-15
俺たちの境界- yukimura自由詩111-4-15
聖域- salco自由詩9*11-4-13
シーガル- 石瀬琳々自由詩9*11-4-13
蝶の鏡をもつひと- こしごえ自由詩6*11-4-1
Land_Scape_Goat- 雛鳥むく自由詩10*11-3-29
ポエト・サンフォニック- salco自由詩6*11-3-29
caloris_basin- mizunomadoka自由詩611-3-26
twenty- mizunomadoka自由詩311-3-25
スケッチ- ぎよ自由詩511-3-21
一日の終わりのエイリアン- ……とあ ...自由詩17*11-3-21
マザー・ネイチャー/マンメイド・ベイビーズ- salco自由詩7*11-3-17
透明な絵本- かんな自由詩33*11-3-16
生きてない、死んでない。- がぱ自由詩3*11-3-7
くみたてる- はるな自由詩611-3-7
コンラート・ローレンツ- salco自由詩8*11-3-5
any_suspicious_item(持ち主のわからないお ...- はるな自由詩211-3-5
記憶喪失- kawa自由詩211-3-4
- salco自由詩7*11-3-4

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