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さびしさにふたをした
余計にあふれてきた

ふたをしろよ
もっとふたを
漬物石
がいい
いやもっと軽くてもいい
わたがし
和紙
金箔
めでたくなる

重さなんか
なんでもいい


自分でふたをすること ....
カサブランカ
生まれてきたのだから咲きなさい
生み出されてきたのだから

生み出されずに
生まれてきた生命はいない
自分で自分を産むことで生まれる生命なんてない

カサブランカ
生ま ....
暗い受難が
名もないアスファルトの海に

堕ち、

て、


、産まれ





1.

座り込む前、私は知っていた

焼けた夕陽を目にする度
自分の踵から伸 ....
思案の案山子
飾りすぎて
緑青(ろくしょう)に
ヤラれたか

この胸の蝶番は
軋み

笛が響かず



せつない唇の涙の塩に
ヤラれたか

耳の奥の細 ....
陽を受けてさわさわと葉を寄せ合う花壇
花の名前はしらない

あたしたちってあんまり集まれないからとっても困るね
理由もなく群生する川辺とかが
一色に染まりがちな秋とか
春とか夏とか冬と ....
夢と過ぎた城をぬける
荒れた田畑を
古い鎧が肩におもい
切り捨てた刀身の血のりは
悔いの闇
あるいは
執着の炎
生きるために
切り捨てたのだ
畦のむこう
暗い林のかなたへ
ゆるや ....
築50年のアパートは
あたしら家族以外 全員ヘルス嬢
昼間、子供とワイワイ騒いだら
うるさいねん、外で遊んでえや、って怒鳴り声がして、壁がどんどん揺れる
あたしは真っ昼間のきっつい日差しの中
 ....
母よ
今 貴女を
たかい たかあいしたい
他界しないで
たかい たかあいしたい

私の初恋の貴女よ
しわしわの掌でいつまでも私の心臓を左胸に保っている掌よ

これからは玉葱は私が刻む ....
 *灯台

   かすかにまだ
   光っている
   間違えたままの、
   やさしい思い出
   わたしの幸福な思い違いを
   あなたは
   そのままにしてしまったから
 ....
きみがひとつならずの
ことば
として、わたしに残されている、夜

死が
わたしにさらに投げ
入れられて、燃やしつくされて
さらされて、
指はなぞる、過剰に
横たわる
きみを ....
海岸で拾った貝の殻。
繋いだ父の手の温もり。
ぽつぽつ交わした言葉の端々が、
青いボトルに詰められている。
隣の茶色い瓶の中には、
初めて隣になった席。
染めるたび明るくなる髪の毛。
友 ....
夜は朝を育む揺りかご
夜のなかで
寝ているのは朝
朝は朝寝坊
夜の寝心地はとてもいい

いつまでも朝が起きないと
いつまでも夜なので
夜は思いきって朝を起こす

朝、起きて
朝、 ....
裾を引きずって階段をのぼる

踊り場がすきなの
どこにもいかない
ちゅうぶらりん

冬と冬の木とさざんかの赤色

窓 窓

手のひらをつけると
とてもつめたい

誰かになって ....
括られた紐は
私を食べて
箱型の実をつける

月光から逃げる為
風が吹いたら
ざあん ざあんと
ちぎれて旅立つ

泡立つ床の波の中
落ちた箱は
或いは開き波を染めて
固く閉じた ....
草海原にて獣とむかいあう。
草色の肌の若者、弓を手にして。
大いなる探索の途上、
もうひとりの自分を見る。

若者は行く、
草海原より、かなたへ。

若者は草海原に
戻ってくるのだろ ....
彼女の身体は垂直の中心線の半分から後、
背中側が透けて見える。
それは実際に透けているからだ





濡れて下がる前髪が呼ぶ、
下がる前髪が濡れて
呼ぶ、声の下がる前髪の濡れ ....
夏の日差しがあたしの肉体を削いでいきます

決して痩せるわけでもなく、潤いを蒸発させていくのです

それはあたしだけではなく、すべての老若男女に恵みを与え代償にするのです



 ....
内に向かって壊れた胸から
水がわずかに滲み出している
うすい陽の声
穴の数の息


草が逆に波打つ
濡れた色になる
夜の風のなか
渇いた音のなか渇きを疑う


 ....
巻き上がる

揺れる
水草


そんなに
慌てて
逃げなくったっていいじゃぁないか
なんもしやしねぇよ

こっちゃ
お前さんに構ってられる時間なんざないんだ
自意識過剰はや ....
 
 
 
小学生のとき
誰よりも早く、九九を覚えたのは
僕が頑張ったからだ
 
 
まわりのみんなが
甘過ぎて吐きそうなラブソングを聴くのは
みんなが単純だからだ
 
 
 ....
うなじの寒さ
ひとつはばたき
去るものひとつ
来るものは無く


風が
糸のようにわずらわしい
抄い 抄いつづけても
言葉は砕け 言葉は消える


さまよい ....
人間は青い空がいつでもそこにあるような気でいるけれどもそれは違う
    空はいつも降ってきている
         降り続けているのになくなってしまわないのは
     絶えず生まれ続けている ....
一滴、こぼれて/少女であったこと/一滴、こぼれて

かつてわたしが少女であったころ

セーラー服のリボンを結ぶときに
いつも
一滴ずつしたたってた
結ぶたび気づかぬうちに

青 ....
原野の指
水と稲妻のあいだの子
空になる 花になる
うたにも うた以上にもなる


鉄の筒を風が通る
鉄の籠を轍が揺する
予兆の上の光が吹かれ
石の路地に鳥となる
 ....
チリチリ、
チリチリ、
私ヲ通ッテイッタモノ、


出掛ケニ魔除ケノ鈴ヲツケ、
帰レバオ清メノ塩ヲ撒キ、
ソンナ日々ガしばらくハ
続イテ


チリチリ、
チリチリ、
遠ザカル ....
きみと
きみときみを囲む白い壁と
きみの大層な毛皮がよく見える
首が痛くなるまで星を観測し
今はまだ冬至、これからこうなって
ああなって
こういう風に動いたらあたたかくなるのさ ....
きみがいたところ、そこには
いまでは
言葉がある、
あるはずだった言葉に
ついて、話していた
夜をすぎて、きみはどんどん重くなっていった
この夜は
これまでのどの夜よりも
きみ ....
それいゆは 金ぴかの花をにぎったまま

道草 食べて暮らせば  どこにもたどり着かないで済むと言った

それを言うは 他にはもはやだれもいなくなった

世界は枯れてしまった ....
裂いたスカートの行方は
右の親指だけが知っている

布を食卓に磔刑して

右手に
左手に絡めて引き裂く

これが誰かの髪であったら
どんなにかいいだろう
ちりぢりになった悲鳴の
 ....
{引用=刻む秒針の 大時計の音が気になるので
夜中の階段を昇るのだ

光る猫や人形の目を避けるように
しずかに しずかに 足音たてず

針はとまる


真夜中に僕の亡霊は 音のないダ ....
るかさんの自由詩おすすめリスト(1777)
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