すべてのおすすめ
好き・・・・・・・
たった二文字 言葉にできたのなら
私と君の何か 変わるのかな
鮮やかに 赤い 夕焼け空
傾く 太陽が 創り出した 細く長い 君の ....
光の
光りはじめと共に
鳥が始まる
朝の
あと、少しなんだ
四角い窓枠がなければ、人間を忘れられる
身体がなければ、わたしを忘れられる
朝の
鳥が始 ....
戦争体験者の嘘つきども!
本当のことを言えよ
敵をやっつけてスカッとしたんだろ
アジアの解放に正義感を燃やしていたんだろ
国のために死ぬことを美しいと思っていたんだろ
俺はもう分かったんだ
....
鬱蒼とした山々の間
引かれたレールの上を
走る
蘇る鉄橋の
下では
おばあちゃんがこぼれる
谷川に近い公民館は
オープン
クーラーは無く
扇風機がぐるぐる
回っている
まるでお伽 ....
激しい睡魔に襲われながら三日月は
いっそ雨になれば良いのにと思っていた
軒先でギターを弾きながら渡辺さんは
一昨日見た夢を何とか思い出そうとしていた
渡辺さんの「246M」をMDで聴き ....
夜多き午後に生まれて
水に逆らい 森になり
少しだけ埋もれた地の月を見る
暗い光の束を見る
血のにじむ手のひらの先
雲に重なる雲を見る
空が示すものに応えつづけて
ひ ....
いくらだって涼しい
夏の夜に熱をあずけて
じょしゅせきから
あなたのひかるめがねのふちを
みつめる
星は
いつだって
ここにあるよ
はるな湖のりんか ....
僕は一頭のロバ
痩せこけて貧相な一頭のロバだけど
君の重い荷物を背負って
毎日運河沿いの道を
とぼとぼ歩む
僕が何か粗相をしたときは
右手に持ったサボテンで鞭のように
僕を叩いておく ....
大回転赤ずきん
このほしのどまんなかで
気が違い
首が吹っ飛んだ事にも気づかず
煙草を吸い続ける
大回転赤ずきん
この国のどまんなかで
気を違え
天皇陛下万歳
経済大国万歳
北 ....
サンディの煙草は誰にも止められない
と、誰もが思っていることを
サンディはなんとなく知っている
黒く長い髪
茶色のひとみ
その他の身体的特徴
にもかかわらず
サンディといえば
....
くちびる
ギュッと噛んで
血の味を
たしかめるように
ギュッと噛んで
そして
また
歩き始める
あてのない旅路
谷の底に静かな村がある
昼の光が色あせて
働く人たちが 夢もみず
疲労のなかに眠ると
月と星が そこから昇る
鳥の死んだ目
亀の
平べったいの
動かない
体は来ない
のに心に来る
心が立ちすくむ
昔は
いきものが苦手だった
来るものの
怖さを
小さい僕は
よく知っていたのだろう
....
タクシーで溺れた
昔はあんなにうまく泳げたのに
手足をばたばたさせても
座席の底のほうに沈んでいくばかりだ
ナイター中継を聴きながら
運転手さんが舌打ちをしている
水の中では舌打ちすらでき ....
あなたがひとを殺しても罪になりません
ドクターは宣告した
石ころだらけの世界
まして
モラトリアムの真ん中で
ひとのこころくらい
かんたんに壊れてしまうでしょうに
....
何かを守るための理由なんて
きっと邪魔にしかならないって
握りしめた手を離したのです
その手に
どんな理由があったの
その手は
何を守ろうとしたの
風が通りすぎて
あの ....
袋の中に
詰まっているのが
何なのか
誰も知らない
先週
新装開店したばかりのコンビニから
スキップしながら
はだかのこどもが
転がり出てくる
あとからあとから
何人も
はだ ....
もうぼくたちはどんなにいのっても
うたがうことをわすれて
どんなにねがっても
こんなにもうすよごれた
にんげんをやめられはしない
もがくほどからむ
いばらにちをながしても
けされそうなき ....
千の春をおまえに
父と母の願いどおり
千の春をもって生まれてきたのか
よわむしのあなたに ひとつ
じぶんかってなあなたに ひとつ
おこりんぼうのあなた ....
薄紫の和紙に 小さなお山のように盛られた氷砂糖を
壊さないように 天辺からそっと摘まんで
可愛らしい唇に つん と付けては
何となく冷たい感触を味わうのよ あの子は。
口溶けは 冷やか ....
涙がつたっていた
朝のことだ
見ていたのか
夢を
(思い出せない)
遠くから鈴の音
昨晩のことだ
届いたのか
手紙が
(治らない)
涙がつたっていた
朝の風が
....
歌詠いの老父。手がない犬を連れ、近眼の男と会う。耳なしホウイチは、ナポレオンと共に、
老父を暗殺しかけたのだ。宗教が正しいと認めるのは、勿論、老父の歌声だ。うごぼけの。
言語などない。老父は、達磨 ....
夜
なにもかもが
羽のようにわかり
涙する
遠くの火が
空を揺らす
ねむりつづける花
ねむりつづける草
不夜を誇るものたちに
とどかない原の火
....
始まりはなかった
精神の枝のようなもの
の上に
立っている
精神の枝
のようなもの
の上に
立っている
精神の
枝 ....
暑いのに起きられない
体から噴出す汗で
寝巻きもベッドも布団も
何もかもびしょびしょ
電話が鳴っても
知らない
チャイムが鳴っても
知らない
そんな
一人の部屋で
夏
夜も昼も
....
僕は
お前は
何をしている
僕の隣で君は高く昇っていった
君は僕よりえらくなった
こういうのは名誉な事らしい
うれしいか
うれしいか
でたらめに
....
Z
それはアルファベット最後の文字
26番目の崖っぷち
これから先に見える文字はない
Zと聞いて思い浮かぶもの
車好きなら
迷わず240Z
湾岸を疾駆する刹那の記憶
ツェットと読め ....
鼓動と光が
落ちてきて
あい わず ぼぉおん
おぎゃと 生まれる前に
ほんとうの始まりがあるんだ
それが解ったよ
わたしのお腹は おもわず ぼぉぉん
鼓動と光が
落ちてきて
....
ちゃちなポスター描いたって
世界は救われない
中学生呼んで宣言させたところで
それが学級委員の役目なわけだ
人口は爆発して
食料は尽きるんだって
それよりも俺たちは
性欲が爆 ....
ロクに舗装もされていない田舎道
透明な光線を遮って顔を上げる
グルグルと旋回している天上の鳶
彼らも疲れているのか高度は低かった
ガタガタの足腰を癒すように詠う
みちるやちるや ....
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