すべてのおすすめ
森の中に聳え立つ
巨大なホテル
とてもメルヘン
入り口には着ぐるみが立っているの
「いらっしゃいませ!」
くま
うさぎ
ねこ
いぬ
ありがとうありがとう
わたしとあなたは
すっか ....
戦争ということばは
ことばでしかないような
そんなおじいちゃんの傷跡は
僕が
大学をでるころ
白と灰のまじった骨になって
それをみたぼくは
その前に
においがきたのだ
骨が炎で焼かれ ....
 口笛するけど音が出ない
 きみはうつくしい食器を洗った手で
 一枚の銀紙を折り畳む
 訊ねようとしたことを
 思い出すために
 つらい過去も思い出し泣いた
 カレンダ ....
   
   旅


遠ざかる風景の中に、手を振る私がいる。
穏やかな表情で手を振る私は、微笑んでさえいる。
(あの時の私は悲嘆にくれていたのだ)
それを見ている私は、手を振れないでいる ....
ヤニでぐちゃぐちゃに潰してやりたい/吸い込んだ空気の半分はあんたが吐き出した二酸化炭素で/汚い口腔に突っ込んでやったのは熟れた林檎/きりきりと指を鳴らして/3時間目の保健の授業は待ち遠しかった/宮崎あ .... 幾千幾万の人波は終わりを告げない


すれ違う一つ一つの顔を
忘れる代わりに
白の背中が
鮮烈に映える

本当は
黒であり
青であり 
赤であるかも知れないが
白で良い ....
しっとり、これは
濡れるために、素足


群れる草の土に冷たく踏み入り
行き場を失くしたことのない、
何処にも行かない、素足でした、濡れるために


こっそり、あれは ....
突き飛ばされて あざがついて
ほうっておいて
独りにして
悲しすぎる叫びが この世界にはあふれてる


ささくれだった心に 滲む紅
悲しみの美しさに惑わされて
ほんとうにきれいなも ....
わたしは

わたしは わたしの魂を石にします

わたしは
わたしの 魂の石を  
ひとつ ひとつ せっせと そらに詰め

いまや そらは 綺麗な オオルグレイです

その全てが ....
彼はつながる
無数のかげを
今日もなにげに
ながめるだろう

いつかに沈んだ 船の名も
隣に立った 友の名も
懐かしさのみを携えて
渡したまへと伝えてくれる

彼につながる
無数 ....
乳白色の
血を流す
草の名を忘れてしまい
野原にからだをうずめた

満天の星の鎮魂歌を
あすの朝の火に{ルビ焼=く}べて
壊れた時計の可燃率とともに眠る

忘却は
時を経るごとにや ....
聞こえなくなる直前の耳に聞こえる
鈴虫の羽が散らす美しい高音の点線に沿って
無数の枝が折れてゆく、無数の枝が折れてゆき
その微細な山折りと谷折り、その隙間から
水と ....
やがてテントを夢色に染める
オルゴールの{ルビ音=ね}は消えゆき
客席に響く拍手の{ルビ渦=うず}におじぎするピエロ
幕が下りるとくるりと背を向け
舞台袖を降りて入った
楽屋の鏡の前に座り
 ....
ごらん あれは
眠りの間際の窓辺たち
ごらん あれは
烏賊を釣る船の漁り火
人々の暮らしは在り続けていてくれる

汗をにじませながら
涙をうるませながら
人々の暮らしは在り続けていてく ....
鞄を引きずり無人駅の改札を抜ける
そびえる山々には紅葉が色づき始め
頬を流れる風もひんやりと冷たい

反対を押し切って飛び出した二年前
都会の荒波で挫折した娘に
一体何を思っているだろう
 ....
モーニングコール鳴響
寒気頭痛吐気
クーラー室温21℃
胃底重ビジネスホテル
無味乾燥シーツ
記憶リフレイン

 * * * *

昨夜23時
三ノ宮駅改札
摂氏31℃
汗アロ ....
命日
ギラギラリラ赤いヒヨリミゴケの蒸す炭化したブロック塀はガタガタラバタラで
露出した鉄骨に刺さる視線は痛い
敬礼
そこにテラテラ反射するクチバシは逆さ吊りされた雄ヤタガラスの
あんまりな ....
蒼空と云う檻に閉じこめられて居る
手に触れるのは薔薇の棘や蔓草の葉
足下の土はひやりと冷たく
……いつから此処にこうして居るのだろう?



一切の物音がしない透明な檻の中で
 ....
時刻は夕暮れ、そう、日没から最初の星が瞬くまでのひそかな境界の時、
ぼくらがあてもなく通りへとさまよい出るころ、
夕陽の最後の光がひと筋の余韻とともに消えていくその時に、
ぼくらは聴くだろう、そ ....
生まれ ささげ 手わたし 去る
鏡のなかに増えてゆく
誰もいない家並みに
打ち寄せるすべての見えないもの
やわらかく 冷たく
悲しいもの


暗がりに立つ光の線が
自 ....
夕暮れの 微笑 忘恩の 波
私生活の 凶器が 私の
夕暮れの 真似をした
道化の  やはり
洪水の  模倣にも似た

祈りの  最中で
音が 鳴る
墓石に 虫が たかるように
音が  ....
鳥が飛んでいる/秋の日に
鳥は何故に空を飛ぶのだろう/
わたしは呪縛のように生まれ/
そして大地から/
脱することができない/

飛行するものは全てきっと/
優しい何かで作られているに違 ....
高校生だった僕は
泣いて
泣いて
チンピラに憧れて
チンピラになりたくて
夜の街を歩いていたのです

高校生だった僕は
お金も無くて
遠くに行けずに
ただ地元の真っ暗な商店街を
 ....
否定的眼で見る
どれも好きになれず
すべてが嫌い

肯定的眼で見る
どれもが素晴らしく
すべてが好き

否定的眼で見る
誰もが罪を隠しているようで
誰もが罪人
 ....
いつでも死は視線をはずれた場所に降りる
私がみんなとロゼを開けるとき
ベッドの上で寝返りをうつ夜
いつもあなたは死ぬ
緩慢な終わりは透明
私の中で量れない重さ 軽さ
私は 私が 私の 私に ....
寂しがりやの人格は
寂しさを乗り越えるためのもの
生まれてきた日
愛に溢れていたことを


ただ思い出すだけ


臆病な人格は
おそれに立ち向かうためのもの
小さな手足をして ....
不快でしょうな

女性器の匂いが此れと同じなら

遊郭の唇が此れと同じなら

花売り娘の目ん玉が此れと同じなら


なんだってお前はそんなことを言いやがる

お ....
決まって煙草はラッキーストライクで
チバユウスケと一緒だからと嬉しそうに話した
アゴに髭を生やしてだるそうに歩いて
そのせいでいつも猫背だよ
口臭を気にしてるのかガムはいつもジーンズのポケット ....
 
【一】
 
 
 春の倍音。
 
その色素の薄い、一斤染された肌に、低気圧は粘るロを開き、螺子で巻いた舌を這わせる。
常識が全身で身悶える。
振動する音幅の内部には、不幸を装った透 ....
とにかくさびしいと
思っても良いですか

誰かに必要とされたいと
叫んでも良いですか

何もない僕だけど
誰かを必要としてもいいですか

誰かに寄り添って
生きてみては駄目ですか
るかさんの自由詩おすすめリスト(1777)
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