すべてのおすすめ
頭上からガンガンと大音声が響いてきて
見上げれば汚いトレーナーを着た中学生の兄弟
階段を上がって来いと言われ
戸惑っていると
「お母さんがいるから大丈夫」
と双子にしか見えない顔で言う
右 ....
事実上の 音楽が
私の 頭痛に対する
時間を
稼ぐのだ

らせん状の 邦楽が
盲目の ピアニスト
私の 頭髪に 就く
ために

私は 事実の上での
作曲を しなくては
ならない ....
手と手が触れ合わないだけの理由が
夥しくて
冬は、一層
失いやすいものから失ってゆく
自然な成り行きだと、して


ほら
はらはら
葉がアスファルトへ ....
朝になると
静かにそれを繰り返す屋根の波を
勝手に世界と呼んでいた
語る言葉はどこかに置き忘れて
少し笑う背中で世界に潜り込んでいく

息を吸えば吸うほど
体は軽くなっていくはずで
両 ....
 全ての星の配置を画用紙に写し取った
 夏の大三角と冬の大三角
 航跡で真っ白になった空を見て
 ほう、と溜め息がまぎれて宙に昇っていく
 新しい星の粒子は
 寒い夜にふと漏 ....
威風堂々 彼は荒野を行く
その足音は 大地を揺るがし
その瞳は 燃えるよう

ある者からは 恐れられ
ある者からは 忌み嫌われて
彼は広大な領地を手に入れた

一人の男が無断で入ってく ....
冬になったばかりの時には
どれほど待ち望んでいた寒さでも
春を渇望するぼくがいる

菜の花が咲く頃になれば
沢山の生命の芽が目に見えて嫌になる

冬は停滞してもいい気がしてた
勘違いな ....
過去(うしろ)を見て歩いているとよく道を間違える。


・・・・・だって仕方ないじゃない前を見れなくなっちゃったんだから。


今日も黙ってひとり間違った道を後ろ歩きで戻る
 ....
他人に優しいって事は
自分にも優しいって事かな
君に優しい顔を見せるたびに
僕は自ら犯した罪を
古いものから順に消し込む



過去に犯した罪を贖う為に
君の気侭な振る舞いにも優しさ ....
のど笛を噛み切ると
人は
ひゅう、と啼くのだそうだ

だから 
のど笛

無防備ということは
だから
セーターを脱ぐことじゃ
なく

それを
あなたにゆだねてしまう


 ....
じりじりと日焼けのように
あなたを追いつめた。

だからあなたは離れていった。
今ならわかるけど。

わかることと恋とは違う。
 
 
 
川が
走る
心苦しい
私は
川辺走る

泣いてる私
なぐさめもせず
川が
走る

涙かわけば
悲しみも
とれている
ような気が
ような気が
ような気が

空 ....
人の道は
けしてますぐではなく
それでもえんえんと続き
忘れた頃に
ふと千切れたまま
二度とはじまらないだろう
だが
人と人との道は連なり
たまに交じる
そのときに呼吸の音が
深く ....
わたしの後ろからさようならが歩いてくる
そのせいで
わたしはきみとさようならした
ねえ
さようならはからっぽの音がする
さっきまで何が入っていたのかが
どうやってもわからない
さっきまで ....
顔のない 男
惨めな 排便
垂れ流しながら
走り去る
九州から 北陸まで

官能の穴の中には
傲慢さが 隠れているのに

それでも
顔のない 男は
惨めな 放尿を
辺りに 散ら ....
  からだはどこにあるの?
  ママのドレッサーの引き出しに
  からだはどこにあるの?
  パパの車のトランクに

  からだはどこにあるの?
  やさしい彼のギターケースに
  から ....
海水の知る
捕食者の死のショー
君は戦争を覆い尽くし
看護婦の眼球を
蹴り倒す
暗転

半音の脳
溜まる無肢
ナイーヴな北部エイドに
神託は得られた
鼻腔の奥の
葡萄の絵よ
 ....
とがる闇の中で
眠っていたから
正確には
眠ったり眠らなかったり
市場をさまよったり、普通の男に、す巻きにされ
トツゼンナミガクルヨー
それは見たくない足の裏だったから
もう生きてい ....
  

 段ボールの切れ端から
 夢を見た


 やさしさに包まれた炎
 どんどん燃えていく民家
 煙を感じるはじめての


 あれは炎だ
 単なる火であり、炎だ

 ....
こぼれる 刃
渡った眼 閉じる
光の ぬかるみに

紡いで 望む両手
つかえる やぐら
踏み 登りつめ

土鬼の から腹
澄んだ 眩暈
刈り取られる風

香り
塞いだ灯の 
 ....
零れる汗に目が染みて
抱えた荷物に途方にくれる
何もかもを投げ出すには
少し遅すぎたのかな

社会人になってみて
背負ったものは責任と
僕の器を蹴破るほどに
膨れ上がった残業時間

 ....
 トップスピードの悲しみ
 えもいわれぬ快感に酔い痴れて
 俺の身体の真芯に電流感じた
 インチキでマガイモノで信頼できない心とやら
 ダムの底で眠った家屋のように
 いつに ....
  


 県庁の前でメロンパンの移動販売車が
 停まっていた
 雲のようなものが雰囲気で逃れるような
 空だった
 似たような顔をした鳩たちが
 いっせいに撃ち落された
 ....
はげしい酸性雨にうたれて森が溶けていく
夢で
目が覚めた
髪が寝汗でべっとりとはりついている

彼がわたしに
失くしてしまったほうの腕で
手渡してくれた
一杯のコップの水を
ずい ....
 昭和生まれの女が
 演歌調にまばたきする
 どのドアもどこでもドアで
 正直こまったよ




 等身大のペンシル
 思ったより使えなくて
 学校の宿題できな ....
 なめくじを舐める
 晴天の霹靂をともなって
 神社の巫女の飲みさしコーラ
 私財投げ打って
 購入し町内で自慢する

 


 羽ばたくスローガン
 ガレージに天 ....
 西日を受けて近づいてくる、
 金属であるがゆえに
 慢性的な疲労、
 付着、
 線路のレールの切っ先が、



 遮る菱型のフェンス
 歩く私は
 ただ切られ ....
ただぼんやりと待ちぼうけていたら頭上に舞い降りる雪のようにやってくるわけではないんだORIGINALITYは
いつもの道に向けて目を凝らすと一千億を越える赤や青や黄の屍が横たわっているのに気付かな ....
ある現実に落とされた
一粒の出来事は
どんなに大きな波紋を描こうとも
より大きな現実に吸収されてゆく

私たちはそれを
受け止めたり
跳ね除けたりしながら
けれど
その波紋の消えゆく ....
 おばあちゃん、元気ですか
 って死んでるのに変だけど
 あなたに似て僕もヘビースモカーですよ
 あなたは肺がんで亡くなりましたね
 僕を見守ってくれてるんですか?
 この世に未練を残してま ....
るかさんの自由詩おすすめリスト(1777)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
馬鹿- チアーヌ自由詩405-12-4
事実上の作曲- 奥津 強自由詩405-12-3
馴れ初めない冬- A道化自由詩605-12-3
背中から零れていくように- 霜天自由詩10+05-12-3
夜海- 如仁自由詩205-12-3
ライオン- 和泉 誠自由詩2*05-12-2
恋をしている- Yuno自由詩305-12-2
どこにもたどりつけない- 柚姫自由詩105-12-2
優しい関係- 恋月 ぴ ...自由詩28+*05-12-2
のど笛- umineko自由詩5*05-12-2
わかることと恋とは違う。- umineko自由詩3*05-12-1
地球_食べた- ゆうさく自由詩1+05-12-1
人の道- 第2の地 ...自由詩505-12-1
さようならはからっぽの音がする- 第2の地 ...自由詩305-12-1
下品_顔_言動- 奥津 強自由詩405-12-1
からだはどこにあるの?- むらさき自由詩3*05-12-1
羽の内部の聖堂- 鏡文字自由詩205-11-30
明日から- 石川和広自由詩2*05-11-30
放火魔の小便- カンチェ ...自由詩405-11-30
浮き時雨- 砂木自由詩10*05-11-30
生存証明- 松本 卓 ...自由詩4*05-11-30
ナトリウム- カンチェ ...自由詩605-11-29
A_to_Z_窒息紳士淑女_- カンチェ ...自由詩405-11-29
失われた腕たちへ- 角田寿星自由詩405-11-28
等身大ジブラルタル- カンチェ ...自由詩305-11-28
目が覚めている- カンチェ ...自由詩205-11-28
改造記録- カンチェ ...自由詩305-11-28
flowers- むらさき自由詩2*05-11-28
波紋- ベンジャ ...自由詩12*05-11-27
大好きだったおばあちゃん- 炭本 樹 ...自由詩6*05-11-27

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