わす
































忘れていた深呼吸










 ....
こずえに黄緑がこおどりしている
それは
節季に生かされているからだ
けして「自力」ではない
「他力」の節季に促されているのだ

おらが「風」を肌に沁みこませ
   「光」を眼底に取り込め ....
五月というのに
 
 北極の気圧がすねているのか
それとも 威張っているのか
    虚空にはなぜか
原発で汚染された寒気が
   黄い苔の舌をペロリとだしている
ひょっとして コスモと ....
二次元の日々は綱渡りですわ
それぢゃ曲芸が出来て幸せですね
そうぢゃないですよ

雑用の時間がやけに短くって
  有用の空間はだだっ広いんですょ
つまり期待する時間のなんと長い事
    ....
日本史に刻まれた
   平成の天変地異
連日のテレビが報じる警鐘にも  
  きのうがあったから
あすもあるだろうと
  漫然無意識に浅い息を転がしている

ときおり冷蔵庫のコンデンサー ....
少年の日・・・
    あのころは
三寒四温の温情だったコスモス

壮年の日・・・
    そのころは
狂乱の薄情となっていたコスモス

臨死の日・・・ 
    そのときは
非情 ....
エゴとエロスにまみれて
  塑像の祝祭を冒涜 忘却し
    偶像の葬送を傍観 無視していた
            青い春と赤い夏
  白い秋が過ぎ 黒い冬となった いま
    猫背の髄 ....
海鳴りが四次元を冷遇して
    呪文がハモっている
      浦風の汀で おらは見た
 
艶のないカルマの鉄板を甲羅に
    ぴったり貼りつけている
      冬眠前の老亀を

 ....
旧制中学の同窓会報で 訃報の囲みを見る
    そういえば 一年先輩もひょっとして

マイ・ポストに 舞い込むのは               
              砂ぼこりばかり
 ....
ふりむれず
     うなだれてしまっている
錆びついた 鉄板の貼りついた
     我ながら不憫なねこぜ

regretは形見となって
     鉛いろの四次元に
        散ら ....
「時」のしもべは
        カラオケが得意だ
             それは
そう病の遠吠えか 
        うつ病の嬌声か


「空」のあるじは
        ハミング ....
はばたくペガサスの風紋が 
    天蓋からのやまびことなって

さまよい逃げる鰯の頭は
    荒神の吐き出す呪文となって

ターミナルケアのカルテも
    もつれ雲と一緒になって
 ....
        闇夜のいろの登山服で
    にびいろの舗道に落としてゆく
           カルマの手形と
         リグレットの足跡を
 
 路面のくぼみはなにを呟いているの ....
    振りむけずうなだれている
錆びた鉄板が貼り付いた猫背のかげ

     Karmanが過去帳となって
      regretが形見となって
   鉛いろの空に散らばっている

 ....
兄の表具師と弟の指物師が勝手に呟きあう

     若かりし血潮は流されたままだ

      色褪せた髪は汚されたままだ

 あぁ なつメロは 演歌か 軍歌かなぁ 
          ....
剣山のかぜが
  耳翼と首すじに
    突きささる 昼さがり
ひとかげの消えた市道に
     ゆがんだかげをつくる 

小公園は昼寝していた
   砂場に放置された
     玩具 ....
マグマかプレートか知らないが
エルニーニョかラニーニャか知らないが
陸地も海洋も 息を秘めて生きている
               というのに
アクロバットかサーカスか知らないが
そのまね ....
住めば都
    住めば田舎も名所
住めば都の風がふく
    住めば都で花が咲く
ごもっともだ
      いぃことわざだ
だから
   原発の除染が完了すれば
ふるさとに帰りたい  ....
    死んでいる鬼瓦めざして
        何の予告もなく
     銀色の竹とんぼが来訪
          唸りながら
       怒鳴りつけてきた
  隣り町の宝石店の宣伝である ....
鴉の脅しか 豪雨の呪いか
それとも地祇の怒りか
    そんなことはどうでもいい 
ただ「時」が正確に解決してくれるなら

打ち揚げ花火か 遠雷か
それともジェット機の爆音か
    そ ....
いまや フィルターは染みがつき
一滴一滴が
嫌だ 嫌だと呟いて
ドリッパーから墜ちてゆく
レギュラーコーヒーのしずく達
次第に近ずくカップの満杯
もう熱湯は入れられない
じっとみつめてい ....
  もがりぶえを真似し始めた
       公園のそよぎに
もつれ雲も羊雲も戸惑ったのか
  淡いひかりだけが寂しげに
 鬼瓦の眠る家並みをふちどる
           そして
ゆがんだ ....
野鳥のさえずりも途絶えたまま

モンスーンだけが闊歩している

年間 喪中の街並みがある

だが 木魚のひびきは まるでない
始発駅では
   カルマをコーティングした
        「時」が持てた
鼻毛をのぞかせ不精ひげのままで

途中下車駅では
   リグレットが闊歩した
        「空」が見えた
 ....
庭木ょ ごめん
   手術の破目にあわせてしまって
     たとえ ひっそりとでも
     隣家をお前さんが 覗きこむから

お前さんの将来をおもって
   居場所を決めてやっていれば ....
どうしてママは
      「痛」みを「陣」獲ったりしたの

どうしてパパは
      「痛」みに「苦」しんでいるの

年長組の坊やの素朴な問いは続く
      「どうして・・ねぇ  ....
ノスタルジーでふるさとの家に「帰る」

リハビリで転居した庭園に「還る」

だったら・・・・・・     
    ほんとに「帰」「還」する
    
      ところは どこなのよ
 ....
北に面した 小窓で
     サーカスをみせてくれた 1翅の紋白蝶
南に開いた 大窓で
     スクランブルを見せてくれた 一羽の野鳥
どちらも 一瞬だった 
          「生」の ....
汗ばむ いいぢゃないか
   エナジーの確証がとれて

エロスの引き回し いいぢゃないか
   タナトスに怯えるよりも

鳥肌がたつ いやぢゃねぇか
   カルマにがんじがらめにされて
 ....
午前中 遠くから響くから
   苦にはならない掘削機の音
午後になって 近くで聞くから
   苦になる草刈機のうなり
距離をおくのは いいもんだ
   なにごとも・・・・・

昼めしまえ ....
信天翁(638)
タイトル カテゴリ Point 日付
_自由詩3*12/5/19 21:17
ターミナル・ラメント③自由詩212/5/7 14:44
風のサイレン③自由詩212/5/5 21:44
光のサウンド(二)自由詩212/4/30 21:31
風のデザイン自由詩112/4/21 10:43
UFO自由詩112/1/21 21:30
ほつれ髪(四)自由詩112/1/14 10:15
渦潮の泡沫自由詩112/1/11 10:02
アングラの緞帳(三)自由詩112/1/2 9:43
Epilogue(2011)自由詩312/1/2 9:11
丘の街(ラメント)自由詩111/12/28 9:57
丘の町哀歌(三)自由詩111/12/25 21:21
うつつの切れっ端自由詩111/12/18 19:44
Epilogue(2011)自由詩111/12/17 21:59
Quatrain自由詩011/12/9 20:45
白い雑音(七)自由詩411/12/4 22:06
アングラの緞帳(八)自由詩111/11/25 20:11
黒い梢(二)自由詩311/11/18 20:23
地球儀の声(二)自由詩411/10/30 20:12
地球儀の声(一)自由詩111/10/22 19:55
ひび割れのフレーム(六)自由詩3*11/10/16 9:35
失われた空(二)自由詩111/10/7 21:42
クォトレイン自由詩111/9/30 20:58
時のまどろみ(九)自由詩2*11/9/17 20:01
贖罪自由詩211/9/12 11:12
三段跳び自由詩1*11/9/3 8:59
時のまどろみ⑦自由詩111/8/30 22:29
ペナルティー自由詩111/8/28 21:48
時のまどろみ自由詩011/8/26 20:55
自己満足自由詩211/8/24 21:17

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