目尻から脳味噌に突っ込んでくる
      そのエナジーを握りつぶした
      反逆罪に いま問われている
       魂の錆びついたシルエット

   プロムナードで白い蝶を ....
       日時計は正面に
しずかな「時」をひろげている
  蒸気いろした綿雲のように

       日時計は背後に
せわしい「空」をかかえている
 地球を取り巻くCO2のように

 ....
おまえさんょ おまえさんの中身から
  削げるものに なにがあるんだい
   なにも ありはしないんだろぅ
     ささやきかける「時間」に
   うわめを使っているぢゃないか
   その ....
         散策の道すがら
春の嵐がしきりと猫背に纏わりつく
      普段寂しい公園広場は
        活きかえっていた
    絶え間ない風の子の喚声で

  ミレニアムを ....
  「死」んでしまったものが
        ひとつもない
 「死」においやられるものは
        ごまんとある

    「生」きているものが
        ひとつもない
   ....
・・ミレニアムの東雲に囁く・・

暁の雲はUFOではないです
七色にへんげする夢の古里です

曙の光はレーザーではないです
金色に映えるウラノスの後光です

そして ニンゲンも
宇宙 ....
  名を成した者をとりまいている
        「時間」のなかで
  いま 光と音の歓喜にあふれた
        饗宴に酔い痴れる
       ピエロのいじらしさ

    名を汚し ....
  おらが生来から背負っている
    汚血の伝統とはちがって
  みどりの血をたぎらせている
   瑞々しい早苗月の樹木たち
 その生態に焦点をあわせようと
    気づいたのは やっぱり ....
    医学では原因不明のことを
 特発性とか本態性とかいうそうだ
    これはそのひとにとっては
          偶然性なのか
            それとも
     必然性のも ....
あなたは 若いころ
バラの精気を予見できましたか
血の匂いを嗅ぎわけられましたか
湧き水の澄明度を見極められましたか
 
ところで いまになって 骨髄から
なにを運び出そうとしているんです ....
  1955年12月31日
濁った音色は袋小路を放浪していた

  1965年12月31日
あおい時は権威を黙殺していた

  1975年12月31日
あかい空は瘀血を心配 ....
うすあかりの気配がする
長いトンネルの出口
機関車の先方に見え隠れするものが---
それは・・・
夜明けの白い漁り火なのだろうか
  落日の赤いかがり火なのだろうか
    真夜中の青い鬼 ....
     綿雲を飲み込みながら
    ジャンボ機が鮫のように
     虚空の海を我が物顔で
生まれ故郷にむかって泳いでゆく
         逍遥中の私は
   その遠退く鮫を追いかけた ....
うるわしい神話は
とっくに忘れてしまいましたが
花言葉はノスタルジァと名づけたいくらいです
コバルトブルーの空に映える
プロムナードはつつじのいろどり
でもなぜか 逍遥の疲れで いつの間にや ....
一夜の緞帳が巻き上げられ
みどりのひかりが一日の開幕を告げる
しののめ
旧知のひとや今は亡き血族が
透明 ....
アベニューにみどりのかげが溢れだし
  タンポポも路肩で微笑みはじめた
            というのに
 精の分身に水晶の輝きが見られない
    神の化身に清流のせせらぎも
      ....
     デビルのマジックが余りにも
            お見事なのか
     ジュピターの黙示が余りにも
             透徹なのか
口から吐く言葉となるものが淀んでいる
 ....
        街路灯が薄目をひらき
パチンコ屋のネオンがウインクし始める
    沈潜ひとしおの黄昏はひととき
   玩具の壁時計が噎せるセコンドは
  歯車の音をなぜか故意にひびかせる
 ....
          死んだのは
  色物への泥酔した意識なのか
白物への酔いざめした我執なのか
    透徹の限りないかなしみ
いのちのデリケートなシルエット
     ★
   いとおし ....
         疎くなった耳もとへ
     北風の夜遊びを密告してくる
      小窓のサッシがカタコトと

     使いふるした電気スタンドも
      首をかしげてのぞいてくる ....
 中天がはがされて かぜがそよぎ
      ひかりがささやくなか
菜の花の祝祭であでやかさを奏でる
          休耕田の一郭

  透徹した「気」の感触
    混濁した「血」の ....
   「時空」がさがを育むから
   いとおしくなるのだろうか
真昼の有機物も真夜中の無機物も
クロノスょ 黙殺しないでおくれ
カイロスょ 軽蔑しないでおくれ
尊い重力で遂に腎虚の身となった ....
      いのちの微妙なシルエット
  死んだのは色物への泥酔した執着か
それとも白物への酔い醒めた意識なのか
       透徹の限りないかなしみ

        いとおしい片影の消滅 ....
鬼籍のオヤジが生前自慢していた
「オレは覚え易い千九百年生まれだ」と
息子のセガレも自慢げに喋っていた
「オレの齢も昭和の年号と一緒だ」と
だが平成になって
セガレの口癖は不通となった
ま ....
花はピンクに咲いている
木々はプリズムに映えている
だがゆめはいつしかおらと浮気する

木漏れ日がまぶしい
空の変身がうらやましい
だがゆめはいつしかおらと離婚する

街の四つ角で信号 ....
            白いひかりが
    かわいた歩道を暖め始めるころ
     その一角で二人の保育園児が
          子連れでなければ
 独身にさえ見える長い髪のママたちと
 ....
おたがい 歳の差は縮められないのだから
     甘えるのもいい
     うらやましがるのもいい
おたがい えにしはカルマなのだから
     あきらめるのもいい   
     くやむの ....
  ひなびた風景写真そっくりな郊外は
           春分の昼下がり
  ウラノスが四次元を統率してる故か
      杖を引きずる猫背のかげも
   かげを飲み干す埃っぽい雑木林も
 ....
既設のパビリオンは
そのひとをもえあがらせたが
暖めることはできなかった(過去)

新設のモニュメントは
そのひとを暖めようとしているが
 ....
     わたしの 青い春はぼろぎれに
       続いて 赤い夏は生ごみに
        更に 白い秋は空き瓶に
             そして 遂に
   黒い冬は 紙屑になろうとし ....
信天翁(638)
タイトル カテゴリ Point 日付
風騒自由詩107/6/6 20:17
日時計自由詩207/6/5 16:01
Existence(5)自由詩307/5/26 14:18
黒い旅路(七)自由詩107/5/24 15:31
声色自由詩507/5/22 11:24
Providence(2)自由詩107/5/20 15:06
夢物語(五)自由詩207/5/19 19:59
老残の歌(十)自由詩207/5/17 20:49
whistle(6)自由詩207/5/14 21:10
遊行期  自由詩307/5/12 23:00
老残の詩(うた)十一自由詩107/5/8 16:29
旅(十)自由詩207/5/6 18:59
光跡自由詩207/5/3 22:05
時の滴り(五)自由詩107/5/1 22:21
ミラージュ自由詩107/4/28 20:53
にびいろの声紋(五)自由詩307/4/25 21:53
軌道のそよぎⅡ自由詩207/4/22 10:37
Confession(3)自由詩107/4/20 20:51
軌道のそよぎ自由詩107/4/14 22:05
微吟(九)自由詩107/4/11 21:59
屑籠の短詩(五)自由詩107/4/7 20:40
光跡自由詩207/4/6 21:41
隻影自由詩107/4/1 16:01
confession自由詩207/3/27 14:21
交差点自由詩307/3/26 20:34
広がった空自由詩307/3/25 11:48
荒野の歌自由詩407/3/22 18:39
時の滴り(三)自由詩207/3/21 15:54
化身自由詩207/3/17 22:16
にびいろの声紋(三)自由詩407/3/16 22:22

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