小数点以下にぶら下がっている
おまけみたいな存在
それが僕だとしても
四捨五入で一の位に片足入れるように
坂道を息切れしながら上ってゆく
割り算に散々悩まされる夜
整数だけではいられな ....
血の一滴もなき
木々が
風にゆられて
まるで人間のように語っている
消えた空をなでる葉先は
キーボードになって
「We are poets」
と打ち込んでいる
七輪の赤い炭火の上に
....
○「死について」
死は触れてはいけないものだろうか
そっとしておくものだろうか
ただ受け入れるものだろうか
○「詩人」
僕は
詩だけでなく
プロフィールも
関心がある
どんな人だ ....
こころの傷で息している。朝の透き間におぢゃましているようだ。居心地を深呼吸で整える。すきな音楽は曲で数えるほうが早い。つまりは特定のミュージシャンへのこだわりはない。
エレクトリックギターの ....
おもいきりクツをとばして
ころげてみぎにたおれたら
アハハとわらおう
ころげてひだりにたおれても
ウフフとわらおう
ひっくりかえってしまったら
ワッハッハとわらおう
はれ ....
新しく買ったカップには、
海が描かれてる。
これはイルカかな?
ーーああ、残念。シャチだった。
皆楽しそうに泳いでるね。
ーーそうでもないか。
食べたり、食べられたりするんだろ ....
砂漠の聖女たちは
ボロボロの服を着て
男の性欲の捌け口となる者たちだった
ある時は暴力
ある時はこの上なく優しく抱かれても
声を上げることもなく
無表情に
スタスタと立ち去るのだ
彼女 ....
「希み」
読むと身体が
ふわっと一瞬宙を回るようなものだ
そのように
わたしは良い詩を定義する
うっすら
傷めいた粒の光を縒ってこさえるんだ
そんなあかるさが
詩なんだよ
....
ひかりのひびきのいとの
たぐいよせられはなたれ
またたぐいよせられ
さくれつする
しこうせいめい
からみあう
いちおんいちおん
鈴の音の
脳髄遣い雑音と化すまで 、
光り響き ....
雨が冷たくなってきたら
もう冬が近い
ついこの間までの
茹だるような暑さは
紺色のセーターに
取って代わられてしまった
少女の息が白い季節には
ずっと昔に
文房具屋できみに出会った ....
休日は早送り
眠りすぎたツケは
月曜日の朝やってくる
眠れなかった早朝に
家を出て駅へ向かう
すでに家の前を掃き掃除している人がいる
何も特別じゃなかった
これでいいんだ
平日 ....
私はこの会社の創業者
かつ社長であった が
本日付でAI社長より
解任を伝えられた
もう、人間という生身の社長は
不要とのこと
私が人間最後の社長であったが、
....
夜には悲しみがたまるから
片耳にイヤホン入れて
『眠れる歴史』なんてはなしを
聴くこともなく
聴いているのだ
それは真っ暗な海をゆく
ちいさなヨットの儚さにも似て
眠りたいけ ....
我が愛おしの、カレンダーガール
Yeah!! 好い娘や
我が愛おしの、カレンダーガール
Yeah!! 好い娘や
一年 いつでも、Oh!! 良いや
一月 羽子板持って 二月 チョコレー ....
○「仮面のやさしさ」
やさしさにだまされてはいけない
狼が羊の声で誘ってくる
○「みんなで大家さん訴訟」
テレビで大々的にやっているからって
信用できるとはかぎらない
テレビ局の責任は ....
抱きつきたい
さまざまな朝を経験したと想う
いくたびも心澄む朝を
いくらでも憂鬱な瞳の朝を
日々気持ちは流れ揺れ動き
ただ救われれば大丈夫だけれども
なにもかもが動かない朝も
....
駅にゆく道すがら
子供がしゃがんで俯いている
俯いた背中が震えている泣いているのだとわかった
道ゆく人を見ていると
皆邪魔そうに避けていく
中には蹴飛ばす真似 ....
街の外れの廃校の廊下に気配の何すらもなく
ただ1枚の絵が残されていた
幼さの目一杯の『4年3組』そして名前そして
描かれている 理由のない風を装った
其れは遺言だったから ....
何だっけ?
もう溢れてしまった。
言葉も記憶も浮かび、そして消えていった。
留めておく為に?
それじゃ、まるで冬眠前のクマみたいじゃないか。
できるだけたくさん詰め込んで、
外に溢 ....
こわいの、みつからないように気をつける気持ちのさきにこわいのみて、思いでのなかの内側へといまをさらっていったこと、数年前から気づいている。
おやの携帯お電話できて、元気だよ、平日は事業所で働 ....
恒星がブラックホールに飲み込まれ
押し潰されるとき
太陽100兆個分の輝きを放つ
そんな終わりが良い
時の螺旋に屈服し
今しも最期を迎えようとするならば
ひときわ強く
輝いてみせ ....
ちっちゃなあんよで立ち上がる
まっすぐまえを見据えては
幼な子の足に入り居る 、
力漲る内なる緻密な我そのもの
漆黒の瞳の煌々と 宙宇の足跡刻印され
無意識なんです 、 認め識る ....
まだ寒い朝に
部屋の中をうろうろしながら
セーターを着るのが好きだ
ゆっくりと手首を出して
お気に入りの香水を付ける
目には見えないけど
あやとりをするように
混ざり合う体温が
....
私は泣いていない
張り詰めた冷気に凍える
空の欠片が溢れだして
私の頬に届いたのかもしれない
静寂と生活の合間を震える
落葉樹の葉から露がこぼれて
私の頬を伝ったのかもしれない
....
1.
神よ あなたの存在を示してください
あなたの力で 私を屈服させてください
あなたが その力を示してさえくれれば
私は従順なしもべとなり あなたと伴に歩いていきます
2.
....
誰しも何かしら問題を抱えている
ココロノスキマを埋めるのは
自分しかない
ここはこうやって行こう
ここはこうしたら上手くいくんじゃないか
考えて行動するのは楽しい
生きていること自体が花な ....
しばらく考え込んでいた瞳が
そっと滑らかにスライドして
氷漬けの彼を見やった
今では
愛していた感情すら
冷たく凍り
わずかな雫を溢すのみ
再会の日はもう訪れず
電子の螺旋だけ ....
遥かなるせきじつ
ちゅ王アジアの川のほとり
小さな子供がありました
浅い眠り
うなされながら目覚める
眠るのが怖くて
コーヒー飲んだら
不思議と眠った
深く深く
午前2時のコーヒー
コーヒー
コーヒー
コーヒー
午前2時の
午前2時の ....
とにかく包まれていた心地が良くて
でもこれって毒だっけ いつしか考え始めて まだ包まれていた
なぜかだんだん強いられているような気がして
むきになって忘れた
今はもう完全に同化してし ....
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