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あなたの言葉を プレパラートにのせて ほんのひと雫の水をたらし 顕微鏡で覗いてみると 黒枠の 光のスペクトルの中に やまなしが 浮かび 風に揺らめく カーテンが 琥珀の日の光を浴びる ひとつの 川になりました 眠らない魚を はなしてみると 水面にするりと 滑り込み 背の鋼色をきらめかせ すいすいと アメンボやくらむぼんと 一緒に 滑ってゆきます 西日が差すと 川底で揺らめく 光の網は そのつど その輝きを増し 流れるあわ粒や芥が 濃い影を落とします その営みは いつまでも続くようでいて 実は束の間の出来事でした 揺らめく光に寄せるように 砂のかけらが いくつもいくつも キラリキラリと光ります。 でも 手に取ろうとしてみると ぱりんと 砕けてしまうのです 記憶は消えてゆきました 夏の終わりのことでした by たこ 胎児の世界のような光との隔たり なまあたたかな童化の中 そらみみのように遠くに聞こえる成功者の声は まるで天界の人のよう 蜘蛛の糸のカンダタを笑えない 鋼鉄のように重い身体は警鐘か 昇れ 混沌に溺れている場合じゃない あぶくよ もっと 告白しろ 雲間の繊維から垣間見える 碧さへの羨望を叫べ ただ逢いたいだけ 空に出たいだけ by るるりら
例えば 朝日が昇る丘の上で、 京子と昇は夕日を見ながら 手を握り 愛を語っていた 突然背後から 山姥が出てきて 二人の間を通り過ぎ、 妊娠するじゃないの、 このやろう、と言って 去っていった という詩があり、それを自分風に書き換えるわけです。 妊娠するじゃない、 朝日が昇る、 丘の上で、 握られた手から、 通り過ぎた、 背後の、 去っていた、 ものたちだけが残り、 このやろう、と、 言い残された、 ものだけが、 夕日を登った みたいに。勿論、書き換えられた作品を書くことは同時に読むことなので、自分なりの解釈で拡張してしまっていいです。 例えば上記の作品を拡張するなら(または別の物語に接続するなら) 妊娠したままの、 朝日が、 丘の上で踊り、 握られた手からは、 言い残されたものだけが残ったままの、 姿で、背後に置かれ、 山姥の、悲しみからは遠く、 去っていったものだけが残る、 それを見て、 通り過ぎる、 人々の、 夕日を登る みたいに。 書き換えられた作品を、さらに書き換え、またそれを書き換え、と延々と繰り返していくスレッドです。尚、途中書き換えがあまりにも長くなり、勢いなどがうせてきた場合は、スレオペが打ち切りを宣言し、流れを止め、新規作品の投稿から仕切りなおして一からまた同じことを初めます。このスレは、詩が書き手によってどう変化していくのかを楽しんだり、他の書き手の癖や手法などを見て自分の詩作に取り入れたりするための修行の場としても楽しめます。 noiseの嵐 雑音が吹き荒れる ハエとハトと山が燃えながら たくましく 交差点を巻き上げる そうさ 夏は暑いさ クローンは生きてるのか 動いているのか さわがしいね ああ 騒がしいね あれはドローンだよ おなかいっぱいだ 雑音でおなかいっぱいだ そうさ 夏は暑いさ もうすぐ蝉が大群で押し寄せる それまで たくましく けろけろ。 さわがしいね ああ 騒がしいね 山が焼けてるね ああ 山がやけてるね ハエが飛んでるね あれはドローンだよ コウモリじゃないのかい? いや あれは生きていないんだよ 生きてないなら 切なくないね ああ 腹がないから 腹もへらない 腹をとったら死ぬだろうね 死ぬだろうさ 山に入っても死ぬだろうね 死ぬのはやだな ああ 死にたかないね 熱いね ああ 熱いね 黒髪さん おはよーございます。 ご参加とても嬉しいです。皆で声を合わせましょう。 今朝方 うちの近所で火事がありました。 なので、わたしは今朝の体験を詩に足してみました。 ************************* 突然 消防車のサイレンです 山火事です 何台もが赤いランプを回しながら 山道入り口にある私の家の前にとまりました 深夜に急に起こされて しんじられないと つぶやいた途端に シンギュラリティと 変換されて 特異点を超えたものと交信がはじまりました 死ぬということにはならないよね 火事っていうけど 大丈夫か 不安は ちょっと粋な霊となって 人工知能を刺激したのでしょうか わたしの おばかぎみの脳のシナプスが 最大限のフル稼働をおこし 肉体を放れてドローンとなり 肉眼では見えない山の奥の火事をみようとします 賢すぎるスマホは特異点というものがあると画面に示しただけでした 人々の心は それぞれが オートマチックに想像のドローンを飛ばして叫びあいます 「火元はどこだ」 「けが人がいるか?」 そのとき一人一人が持つ 考えと感情と計算と希望とが 皆で声を掛け合っています 海の歌のように広い声 激しくやさしいマグマのように根源的な声でした 初参加かもしれません、よろしくお願いします。 **************************** 海は待つ 地球の死までをも待つ マグマが雨をはじいて 開いた海の傷口を 塞ごうとしている 死ぬということをしないなら言葉は ちょっと粋な霊なんです 霊が目や耳を あれはいたずらをしているんです 心はマグマなんです 海はその不完全さのため 猛威を振るう時があります 整えることはできなくとも 心を分割してそれぞれの想像に使っても マグマが冷えて固まるように 人は我に返る そのとき一人一人が持つ 考えと感情と計算と希望と 何があれば愛と言えるのでしょう 楽しい宴はいつまで続けても怒られません 時という侍従はしっかりものです それぞれが歌いたい歌を見つけるまで 辛抱強く待っています マグマと海の歌 完成するでしょう 皆で声を合わせましょう 鋼鉄に成ろうとしている胎児が 自らの形が さだまらぬままに ときに人魚のように なまめかしくも なめらかに溶けつつ 真っ赤に燃えているが ガス抜きを知らない マグマだったら いつだって君みたいに怒りに燃えているさ 活火山がある村の川に 炭酸水が湧いていて 笑える 空できいていると 焼けつく鉄の上に うちつける雨音のようだ 光が水の中で泡となるのが垣間見れて ちょっと いいたくなる あいしてるよ >>167より * 鋼鉄の胎児が 溺れている 笑えない世界のような 隔たりの向こうに 垣間見える 光と雲と 雨は, 空耳の混沌に 撃ちつける 愛の告白 重い身体は なま温かく まるで 人のよう ただ 叫べないだけ かつての 人魚のように * * まだすこし目を閉じているカタツムリ したたる轟音の下で謡ってる かすかに眠り続ける 曲線のはて なにげなく 半ば目覚めて わずかに 震えながら 瞼の視界に 開いた花の 全宇宙の全身を たったいま に おごそかに に 据えて * ベルさん おはようございます。日本人が古来 もっていた美を感じさせていただきました。 詩を変えるのは、美しいケーキを食べるときみたいです。もったいないなという感じです。 でも かえてしまいます。 すてきな詩をありがとうございました。 ********************* かたつむりは三年ほど眠り続けることができるそうな 石の上に座る人として三年のはてに 半ば目覚めて かたほうは まだ目を閉じている かたつむりの瞼が すこし開いた視界では すべての自然物がもつ曲線のために 苔が雫を宿して かすかに震え おごそかに謡っている なにげなく碧き苔として謡う花々の ひっそりと したたる わずかな 命 水が集まり滝音になるかのように 多くの命の声 歓喜の轟音が 全身を巡る 坂本乙女のような みまもりの役を 果たしてくれた誰かの隣で たったいま 竜馬のように たちあがれ * 花でもない なんでもない 碧き苔 土に落ち ひっそりと咲く 世に咲く何ものであっても わずかに命をたたえ 一瞬の音が残される 今朝は雨だった 乙女のような爪の軒先に 蜜の曲線が 降る 大和絵の糸を しっとり垂らして しならせて ソノ役を 果たそうとして 降る 落ちた今生に 未だ眠り半ばのまま 心のまま 宿した意識の視界から 外れて 外れて じっと 隠されて 秘密の 花芯の音だけが ここではない場所にだけ 半ば目覚めて そっと 残されて 降る るるさん やほー。今日は晴れました。 ツツジをそんな風に見たことがありませんでした。言葉の端々が素敵でちょっと感動しました。 心を寂しく尖らせる、とかエモい。 ?????? あまつゆの音が聞こえてくる そうか、今日は 雨だった。 軒先に咲くツツジ 落ちた花が 土に落ち しっとりと碧い 苔を飾る その大和絵の 視界から外れて 花の芯(めしべ)が 残されていた 鉤爪の曲線に あまつゆをたたえ わずかに身をしならせて。 花でもなく、蜜でもなく ひっそりと 隠されていた秘密 乙女ような心のままに なにものでも、なんでもない あの世に咲く 命の糸を その鉤爪でひっかけて 今生に渡し 土に宿す あなた。 半ば眠り半ば目覚めた 意識の中で 役目を果たし ここでもなく どこでもなく 残されて いる。 たこさん、やほー。 こちらは 今現在 あめがふってますよー ************* まるで レストランのパラソルが風であおられたみたいに ツツジの花びらが一斉に 空に浮かび上がると のこされたのは雌蕊です 少女のままのこころです はなびらを失った代わりに 天女の羽衣を纏う日を 夢見ているのですから 少女でありましょう あまあと が します フックのような おとめこごろ あめで ぬれているのか なみだ で ぬれているのか 雨の中の つつじの花芯は 寂しく尖り せいいっぱいに 上をみあげています 青年が あまおとのむこうから歩いてくるのを みつめていますが てのひらに光る時計ばかり気にしている青年なのです はなびらのない花には 目もくれず 意味ありげに創作された初々しい言葉に 青年の心の臓の拍動は高まるばかりです つつじの花芯が 揺れています 幽霊の塔のように こころを寂しく尖らせています 花にまさる花が てのひらの機械の中になんて あるはずないじぁないですかと言わんばかりに 揺れています あまおとの中 うつむいてスマホを見ている青年のうしろで つつじの精は フックのような横顔で ついには 人の姿に変化して佇んでいますが 青年は すこしも気が付かないので ありました *つつじの花は、散ってしまうと めしべだけのこしていて フックみたいだなーと 思ったので書いてみました。 たこすけさん、べるさん もう梅雨ですねぇ汗 グローブが臭くなりそうです。 なんていうか、使われてる語彙を眺めてたら、もう大正ロマンしかイメージしかできなくなりました。こんな返しはいかが? ???????- 柔肌の処女の 赤い唇 が 意味慎重な 言葉を 紡 ぐ 美しい言葉に 惑わされる ことなかれ ご都合主義の 文学 青年 搾り出される 情熱の咆哮 その気持ちは よくわかる さア、 ようこそ幽霊塔 螺旋階段のぼりつめ お母様を探しましょう 心臓部の歯車を 片目レンズで 奥まで覗き 真実のダイヤルを キリキリと回す あゝだが なんとしたことか ガラガラどんの どんがらがっしゃん 金庫の鍵かと思ったら 幽霊塔が崩れゆく 目を開ければ、 宙をまう乙女と学士 足下に沈み散らばる 幽霊塔 鈍く硬く詰まった咆哮 ビリビリ大気を震わせる 血塗られた 機械仕掛けの生命の 恐るべきかな 断末魔 真っ逆さまに落ちてゆく 血の気が引いた 蒼い顔。なすすべのない 文学青年 チラと目をやり 怪しく笑う 黒髪の乙女 は ふわりと ちゅうに浮んでる? ごちそうさまデシタ。 またたくまに 幽霊塔 歯車と歯車組み替えて よみがえり 青年をあっと飲み込んだ この 肉を甦らせることがない 怪物は あたたかな 血を欲し 今もどこかを 彷徨ってイる。 * 唇が羽ばたいて美しい言葉を吐くとき 肺が搾る情熱の 心臓の歯車が描きなぐる視界のそのずっと奥まで 背中を押し続ける真実が、今キリキリと君に発火する 目を開ければ、浮上するきみとぼくだけの風に 足下に沈んでゆく硬くなった生命の声が 喉を詰まらせた咆哮を遠く微かに震わせる 目蓋の裏で溺れ続ける幾つもの 血塗れな機械仕掛けの存在の声すら 片手に勁く握られた炎の重みに加わってゆく 血を流しても 肉を甦らせることがない永遠の街が 掌を返した冷たい底に 後頭部ばかりを撒き散らしている。 * 胎児の世界のような光との隔たり なまあたたかな童化の中 そらみみのように遠くに聞こえる成功者の声は まるで天界の人のよう 蜘蛛の糸のカンダタを笑えない 鋼鉄のように重い身体は警鐘か 昇れ 混沌に溺れている場合じゃない あぶくよ もっと 告白しろ 雲間の繊維から垣間見える 碧さへの羨望を叫べ ただ逢いたいだけ 空に出たいだけ 静寂からそっと孤独の色を抜き取って 右耳の空洞は潜水音で充たされた 昇るあぶくの告白を遮るように 光の繊維を碧い行間で刻みながら 下層の在処を暴いていって 日溜まりへ降り立つ いつか深い眠りから花咲いて教えてくれる 隔たりが鋼鉄より重く降ろうとも 光との再会を止めることはできないと + 空洞に積もった 静寂のまぶたが静かに 数え切れない 時間の糸で 綴じられてゆくことがある なのに, 悪戯な足跡を セピア色の行間に遺して 五百光年の距離だけは置き去りにして そっと 見開らかれた瞳のように 孤独な宇宙の影のなか 碧く咲いているきみ が在る + 行間のしろいまぶたが きんいろに開かれてゆくことがある、としたら 白百合を青い糸で綴じたのは余計な悪戯だったでしょう 木の陰に残された小人の足跡 そこにも宇宙にも 数え切れないほどの静寂 時間の空洞に置いてきぼり 久方ぶりの孤独の中で 500光年の青い距離 私の腕にも ふるふると積もる木漏れ日 こもれびの森を 春の終わりに、遠くへ向かう あの光の向こうはね 壮麗な空洞なんだろう きっと諸々の、器を ひだまりに流して 清らかな金色で輝いている ねぇ、あの光を、飛び石のようにして 宇宙程の巨体を飛び越えて行けないかな どこまでも列をなして渡って行けないかな 何から何まで。 放たれて 闇に明け渡された 欠片だけが 埋め尽くす がらんとした印象の〈海〉 光が透明に当たらない底で、 もう死んでしまったように動かない それでも 時間結晶のように揺れたまま そこだけが、 キラキラと、世を照らしている 春の終わりにね あの空洞は何だろう がらんとして そこだけ日があたっている ひだまりだ こもれびの下で 豹斑のように揺れている あの光の向こうはね きっと極楽浄土だろう 光のかけらを飛び石のように 飛び越えて 仏様が森を渡ってゆく もう死んでしまっているからね 肉の器を明け渡し 透明でキラキラと 宇宙が 輝いている 壮麗な列をなし 巨体は金色を放ち ほら 清浄なる光を 遠くへ向かう清らな水に流して 諸々の闇を破しつつ あまねく世を照らしている + 如来が三度目の顔を上げた 菩薩たちはハッと我に返る 如来というのは結構沢山いる それぞれが、皆、 自分の宇宙を持っている 顔をお上げになったのは どうやら、大日如来さまだ 憤怒の形相は最早 不動明と化している のっしのっし のっしのっし のっしのっし のっしのっし・・・ のっしのっし のっしのっし のっしのっし のっしのっし・・・ どぼん! 自宅の浴槽にはカピバラがいた 頭に手ぬぐいを載せている アンカレッジ経由でやって来て 早速、風呂に入ったらしい 慈しみに燃費がかからない その巨体で すいすいと泳いでいく 自宅の浴槽から どこか遠くの河に 向かって どんぶらこ どんぶらこ どんぶらこ どんぶらこ どんぶらこどんぶらこどんぶらこどんぶらこ・・・ カピバラに見えるカピバラを観て、 不動明がにっこりと笑った。 「観音妙智のチカラ 巨体は金色を放つ姿にもどると軽く会釈した。 無垢清浄の光あって 「・・・観世音のように菩薩のままで修業する者がいる」 そう口ずさんだ時、 不動明は、いつしか大日如来の姿にもどっていた。 + so you will , なんくるないさー 仏は すべてを救うと約束しておられるそうな 円(まどか)ちゃんは ずっと円という名前だけど ユーロ兄弟は 仲間割れ たいていの飛行機がアンカレッジ経由だったころには とうてい想像することもなかったけれど 飛行機の燃費もよくなって世界が狭くなってみたら 近い関係だったユーロ兄弟の中には別の道を歩みはじめる子もいるみたいね すべての事柄は生きている カピバラによくにたヌートリアが 円(まどか)ちゃんの家の近くの川で泳いでいたりするなんて すこしまえなら とうてい想像することもできなかったけれど いまでは のっしのっしと巨体で歩き すいすい泳いでいる すべての生き物は変化している so you will , なんくるないさー 不浄の泥の中から咲く花は ホワイトロータス白蓮華 泥の中でまっすぐに茎をのばし 深き慈しみがロータリーを描きながら 曼荼羅の花となる 不愉快が 不快にすり替わる 愉快 < もしくは SO-YOU 語感が流れゆく 浅いせせらぎへの 深き 憐憫 > な ん げ な ん に ゅ う とはまさに(ね) マルクスは大英帝国の図書館で 「資本論」を書く ジョンロックは三権分立を どういう風に考えて居たか 身体が病んで行く ミヒャエルエンドレスはピアノ伴奏で 糊口をしのぐ 自自公連立は 桃のやり取りで成立した たとえ時の花が枯れても 時日が長く経過して 西瓜割り大会で一回だけ 優勝した私 二十億光年の孤独も 今では腹切り問答にすり替わって ラリリ、キリリ、ハララして居るよ 僕の魂が吸い取られて 清兵衛とヒョウタンみたいに 外で取引されて居たので そこはきっと日曜朝市が 地下鉄通過通路で行われている 喫茶店で爺さんバアさん 妊活中の女 そして禿げない親爺 駅前ロータリーを行く 小さいパン屋 全身バトルスーツ伯父さん しょぼいカピバラの パルコ前の 向かいは探偵グッズ店 人の屁が充満する 夏の夜のドッグ通りの 排気ガスの匂い 胸痛に谷川と交信する 谷川は落葉掃除ばかり 全部電子音ばかりで 谷川ホンから流れて来るのは 電子音ばかり 谷 川 に な っ て い く 不 快 豆を食べている僕 ねえここは肥溜め? 精進している僕 僕は谷川? たこです。 うわぁ。なんか、練習と思えないすごいのが続いてる汗 たこすけさんに続けます。色々と凝縮されていて全然カバーはとっても無理?!だったので印象に残った部分から膨らましました。 へなちょこぱんちをうけてみよ! マルクスは言ったんだぜ 労働は搾取だって ロックは書いたんだぜ 持たざるものの唯一の所有するものは 身体だって ミヒャル・エンデの物語 灰色になってしまった シジを見て モモほ、叫んだ 時の花を渡してはならぬと あれから随分月日が経った オートチャージしたスイカを ピッとならすよ ウルルとハララが キリキリしてる 僕の花を シュッと吸い取って 楽しそうに おしゃべりしてら ふふふ ウルルとハララは どこへ行く? そこはきっと 新宿中央東改札 ベルクで一杯のコーヒーをすするおじさん 真面目そうなOLさん 婚活中の女子大生 の荷物を運ぶ大学生 ハゲ親父 スイカをピッと オートチャージ ウルルとハララが 笑いながら 中央改札に集まって行く アルタ前を歩く 人、人、人 時々、又吉 あるいは異星人 みたいな全身ヘアピンおじさん とショボい犬の いる ビックロ前 向かいは紀伊国屋 人の息が充満する 夏の夜の靖国通り ゴミの匂い この街は巨大な 電子音 きらびやかな エレクトロニクス シズルがネオン色にかがやいて 蜘蛛の巣のような電線を伝い キリルキリルと交信してる 集まるみんなの エネルギー 電子音に変換されて ジャンボ機みたいな 街を動かす イヤホンから流れる テクノポップ あぁ、あぁ、 ただ、ただ、 痺れちゃう。うふふ。 す い と ら れ て く 快 感 摩滅する僕 疲れ切って アパートで眠る ねぇ、 ここはどこ? 眠っているのは僕? それもこの街? + 答えてよ新宿 馬鹿馬鹿しいくらいに 線路が無数に重なって 枝毛だらけの細胞分裂 ヌケガラの街を 駆け巡り 人は どうやって 行きたい場所に辿り着く 万全に遮断した 透明な距離の街をゆく流れゆく流れゆく 生き物のシャボン玉 駆け抜ける新宿は スピーカーが話しかけてくる + グレーチングに足をとられて 突然 目の前の女性が転んだ 最強の赤いピンヒールは 雪の中では 通用しない 美しさが万全なら どんなことも快調な街が ひっくりかえった 蛭みたいに艶やかな唇が 泥雪の上に重なっている つかまりますか?止まり木になりましょうか? 声をかけようとしたら こちらも すってんころり 馬鹿馬鹿しいくらいに 顔が地面に近い さあ踊れイグアナ 人生まずは、立ち上がれ 私の中で丸の内線が球状になり 無数の線路が透明な球の中を駆け巡る 新宿の本社に行かねばならない さて、どうやって 街の人はヌケガラ 光輝く交通手段が遮断した ねえ私の中の中野 答えてよ 新宿へ行きたいのよ すこしの距離だというのは本当なのでしょうね 私の中の中野 私の中の東中野 私の中の中の中の 〉151 得体の知れない彼女な素敵ですね。 彼女の視点にかえつつ、その後の展開を盛り込むつもりで作ってみました。 読んでいたら、なぜか椎名林檎の閃光少女の冒頭が浮かんだので、冒頭に使用してます。 “今日いまが万全なら みんな全部快調よ 明日には 何にも残ってないの” 枝毛だらけの私の髪は 私のヌケガラ 細胞分裂繰り返し もう何んにも残ってないわ 街のみんなは宇宙人 あなたはしれっと火星人 私は爬虫類顔の水星人 彼の頭をかち割っちゃった イクジナシノ イセイジン オマエナンカダイキライ 史上最強の赤いハイヒール。 踊れイグアナ この世の春を 人生は刹那 閃光のように駆け抜ける 新宿ビル街の屋上で 吹き飛ばす 幾千のシャボン玉よ 飛んでゆけ 青空 透明な風船につかまって 飛び降りるビル32階 われるよ薄く透明な被膜 シャボン玉風船、急下降 人間やめかけの私のbeingに 誰かが何か話しかけてる プラナリアからやり直す? 馬鹿馬鹿しいしいよ 生きることは 馬鹿馬鹿しいことよ 命をつなぐことは つかまる?止り木に? 魂は 呪縛 光り輝く輪の中で 数珠玉みたいに いくつも増える 私の中の魂の中の魂の中の魂の中の 中の中の中の中の中の中の∞ 輪廻転生 コレ、生き物の定め + プラナリアにとてもよく似たあなたも普段はありふれた両生類として 揺らめいている。〔時折〕爬虫類の要素を尖らせて、眠るのを怖がり、 泣いていた〔けれど〕頭の中では真っ先に哺乳類の細胞を一つだけと りだして、 目を開けようとして、遠く宙に浮いてしまう鳥類である。 魚の胎児は〔呼吸の渦に潜り〕 覗いてみると、そういえば 1ステラジアンの立体角内に放出する光束の影で 〔未来の〕痕跡を ほんのすこしだけ〔そこに灯している〕 + #胎児呼吸は母体とのガス交換で、むろん肺呼吸ではありません。念のため。 ≫141も 入れてみました。 ぼくらは 箱舟なの?わたしも? 尖らせた頭の下で 目を開けようとして 真っ先に飛び込んでいたのは 大量のルクスだったかも 宙に浮かせられて はじめて泣いた日 胎児は新生児は そういえば箱舟だった わたしも あなたも 箱舟だったの? 箱舟の細胞を一つだけとりだして覗いてみると プラナリアととてもよく似た 眠るのを怖がる魚の遠い痕跡 視点をほんのすこしはなしてみると 両生類爬虫類鳥類哺乳類の要素が プレパラートの上に 一緒に 滑っています 揺らめく光に寄せるように 箱舟のいとなみが いくつもいくつも 光ります 昔の話を まだ 知ってるのかい? 祖母から聞かされた アノ荒廃した土地の話を 優しそうな目をした ルシアの金色の羽の中に 沢山の命を包んでね そうさ 太陽はもともと唄だったんだ ルシアは言ったそうだ ノアの卵はね、 アノ中で眠っていたと、 君も僕も箱舟なんだと、 歩いて旅している僕は それを何度聞かされても 言いたいことばかりだった だから、せめて伝えたい事だけ 何度も何度も、何度も ひまわり畑の僕たちの場所で語り合った 茂みの奥の 迷い進んだその奥の 小さなトンネルの入り口のアノなかさ 泉が沸くそのなかに潜って そして‥‥ 沢山のことを語りあい‥‥ 沢山の卵を孵えした 林檎をかじったアダムの唇を イブの唇はいつも綺麗に舐めてくれた 2度と返ってこない アノ日の汗と、 僕たちの混ざり合った心は やはり 太陽の真下の アダムとイブだった ダルシアの唄 ??????????? ブァンダル地方を旅していた時の事だ。土の露出した荒廃した土地を歩いているおり、1人の老婆に出会った。優しそうな目をしたその人は、母から聞いた昔の話を唄に乗せて語ってくれた。その内容はこのようなものだった。 ???????????- 知っているかい? 太陽はもともとひよこだったんだ 黄色い羽の中に 沢山の命を包んでね 卵に乗ってアンドロメダを 渡ってきたのさ 君のお母さんも 僕のお父さんも あの中で眠っていた 卵はね、ノアの箱船なんだ。 ダルシアは言った そのあと私の赤毛をかき分けて 耳元でいつもの言葉を囁いた 何度聞いても 何度も嬉しい バカだね、いつも 自分の言いたいことばっかり ひまわり畑の先の茂みの奥の 細枝の小さなトンネルを 迷い進んだその奥に 私たちの場所があった 先に行くほど細くなる道 次第に私たちも小さくなって 泉の脇の ポリバケツの影で 日差しをしのぎ 沢山のことを語りあい 沢山の卵たちを ひよこにかえした 秘密の楽園で 私たちはアダムとイブの まねごとをして 沢山の花に名を与えた それなのに ダルシアは行ってしまった りんごをかじったダルシアは 僕はイルカになるのだと 笑ってみせて 爆撃魚雷に乗り込んで 遠くの戦地へ赴いて 2度と返ってこなかった ピィー!ヨロロロロ! 空を旋回するトビの声 風そよぐ向日たちの花びら 私の心と混ざり合い 沢山のひよこに生まれ変わる あの日 わたしはイブであり ダルシアはアダムだった + アンとダルシアは、ある日 広い向日葵畑の一角で、よちよち歩いているヒヨコと出逢った。 アンが目にしたものは、まさしく黄色だった。 何本もの太い茎のなかへ迷い込んでは、また道に出てくる 心配したダルシアが後を追ったときには、一足遅く もうその黄色は緑のなかに見えなくなっていた。 アンとダルシアは、緑をかきわけてその黄色を探した。 やがて、そこは池なのか沼なのか、 水面に小さな黄色がぽつんと浮かんでいるのをみつけた。 ピィーヨ、ピィーピィー 俺は。腹を抱えて笑われた。 そうかい、イルカみたいかい? 背広から背ビレを出した大人びたイルカの泣き真似をする。ピィーーーゥイ バカね。貴方は貴方のしゃべりたいことをさらけ出せないだけね。 カラダを出したサッチャンは言う イルカになれるかも。 そいつは跳ねたり笑いながら向日葵してる ひよこのようだわ。。 貴方ね。この間まで・・・俺もサッチャンも耐えきれず笑いだす。 指をさすり 生命の真似ごとをする さらにおかしくなって、バカと呼ばれて、 すかさず、ひよこが大きく可愛く膨らむ。 茂みの奥の魚がピクピク連続して訪ねてくる イルカになれるわけないじゃない。 ひまわりのようだった 俺はうたい鳴く。ひよこはもっと鳴く それだけは豊潤だ。 ふたりは揺れ アンとダルシアはふたりで太陽を産んだ。 + ある日、母が おもむろに 俺のそばに座って 言った おじいちゃんは ロハですだって 斜向かいのサッちゃんが 言ってたの ねえ、ロハってなんのこと? ロハっていうのは 火星のクレーターだよ いや、アンダルシアの町だっけ グリーン車のね、 かっこいい 言い方を教えてあげよう それは 「ロハだよ」 さらに困惑した母の顔は 歪み始めている そうだよ 僕は、水槽の中のエイリアン 地球語で話してみたって 見えないガラスの戸板が 僕とあなたを隔ててる サッちゃんとあなたを隔てたように。 生温い水槽の中で 僕はアンダルシアのひよこに 想いをはせる 羽や頭をまるめ 黄色い羽が カサブランカの赤い花に 見え隠れしていた。 るりるらさん ルールがよくわかっておらず、申し訳ありません。 よく見ずに、スクロールして一番下の作品を最新のものと勘違いしておりました汗 流れが変わってしまいますし、昨晩のものは取り消させていただきます。ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。 たこさん このスレッドへの参加ありがとうございます。このスレは、 書き換えられた作品を、さらに書き換え、またそれを書き換え、と延々と繰り返していくスレッドです。前回の詩を踏まえておられないのですが、前回の私の詩が 書きにくい作品であったので、次の方はさぞ おこまりだろうと思っておりましたので、ご投稿がとても嬉しく思います。 ですが、このスレは 書き換えスレッドなので、せっかくの作品を 書き換えることになりますが、よろしいでしょうか? もし、勘違いで投稿しておられるなら 申し訳がないことになりますので お伺いしています。 あなたの言葉を プレパラートにのせて ほんのひと雫の水をたらし 顕微鏡で覗いてみると 黒枠の 光のスペクトルの中に やまなしが 浮かび 風に揺らめく カーテンが 琥珀の日の光を浴びる ひとつの 川になりました 眠らない魚を はなしてみると 水面にするりと 滑り込み 背の鋼色をきらめかせ すいすいと アメンボやくらむぼんと 一緒に 滑ってゆきます 西日が差すと 川底で揺らめく 光の網は そのつど その輝きを増し 流れるあわ粒や芥が 濃い影を落とします その営みは いつまでも続くようでいて 実は束の間の出来事でした 揺らめく光に寄せるように 砂のかけらが いくつもいくつも キラリキラリと光ります。 でも 手に取ろうとしてみると ぱりんと 砕けてしまうのです 記憶は消えてゆきました 夏の終わりのことでした おじいちゃんは いつも ゼロ円のことを「ロハ」と言う お友達のお母さんが ボランティアしてるっていうから かっこいい 言い方を教えてあげようと「ロハだね」と言ってみた おばちゃんには なんのことだか さっぱりという顔で 「ゼロ円って ロハって書くんでしょ」 って私がいうと おばちゃんは、さらに不思議そうな顔になっただけ 「只」は、かわいい形をしている なんだか雨の日の ひよこみたい 羽や頭をまるめて 私を見てる すこし自慢したかったりしても 自慢なんかできない ひよこが ただ 雨の中を あるいてる すべての眼が醒めると 雨鳥の、 おなかを空かせた 雑踏の 只中に居る。 目が覚めると すべての家々が卵型になっていた どいつもこいつも 四角い家は 一軒もない もうすぐ羽化の季節だからしょうがない 卵が割れたら みんなお空に飛んでいく 家には羽根が生えて みんな お空を飛んで行く 顔のない卵型のおうちが 羽化さえしたら顔も現れる クッククック と お話もする ラボで生まれた私たち 雛(ひな)は駆けっこ転けっ子(かけっここけっこ)を覚え もうすぐ新しい鳥と結婚 私はたくさん産んだので博士と一緒に慰労リョコウへ行きます、ケッコーなことで 「実はなあのこたちはサンプルなのじゃ」 ひょええなんてこと お腹を痛めて生まれた顔のない卵たち 今更ながら母心が乱れております 旅支度、 般若のマスクを外しておりましたら ママ焼き鳥にされないでね、とわが娘たち おまえたち ふっくらやわらかく育ったおまえたちの卵こそ どんな料理にされてしまうのやら クッククックと母は小さく啼きます おんどりぁ すんどりぁ 雄鶏を失った たったひとりの哀れな雌が 雛が成鳥になったことを 泣いている かわいかったあの雛が 別の雄鶏を知ったと 泣いている おろかしいこと おろおろ コケコッコー 目は三角につりあがり頬はこけ どこにおんのか わたしのいとしご どこにいらっしゃる わたしの父 かわいかったあの雛は いまは たまごを抱いてあたため ほら いままさに やさしい朝日に あらたな命 うまれたての雛は たよりなくふらつきながら まだかわかぬ翼を すこし拡げ 親鳥は ケッコーケッコーと笑ってる 天井の高い屋根の向こうで 風が斜めに吹き抜けるとき 遠くを仰いでいた鳥が こちら側に吹き抜けてくる ざわめきの向こうで 水中の静寂 鳴り止まない耳奥の振動が ざわめくように鳴り続ける 大きく腕を鳥の羽のように広げて 私は浮き上がりながら息継ぎをする うねりながらリズミカルにキックをして まるで泳ぐように空中を這う 薄い酸素の先に 鳥が震えている 天上の高い屋根の向こうで 鳥が 泳いでいる 鳥も人も 時間すら平行に 遠くを 仰いでいる あれは鳥で私は 追いかけてくる鳥から追いつかれまいと酸素の薄い宇宙に踏み込む 私はまるで空中を自由に滑空しているかのようだ 顔にあたる水圧が 吹きすさぶ鳥の風圧のように感じられる 一気にターンをして いつの間にか耳鳴りはなりを潜めて 私は、たった一羽の鳥になる 水平を あるくように ばた足をはこび すぃと すすむ 水に浮いて 前へと進む 追われる他者が 隣のレーンで追う他者になる 影とは 一メールほどの水深で 揺れている 天上の高い屋根の向こうで 鳥が 泳いでいる 鳥も人も 時間すら平行に 遠くを 仰いでいる 跟けられている たしかに擦れてリズムを刻んでいる こうして気づくことは音速と 歩くスピードの関係で起こる現象だ 俺は尾行者にレクチャーしてもいい 気づいているというサインを音速に乗せてもいい 歩みのスピードを0にする 音速のコントロールは気にする必要がない 跟けられていた ただし俺自身が背負ったカバンに こうして気づくことは自意識と 自意識過剰の関係で起こる現象だ 俺は尾行者にレクチャーされる 「お前は立ち止まってしまった、そして考え込んでしまった、」 気づいている。しかしまだ音速にならない ただ聞いている、ふりしきる紅葉が擦れて 冬を尾行していくリズム 今、歩き出すしかない音 道しるべにならない道端の おわりなきおわり でも 癒されなければ黙ってる のなかで ふつふつと沸く約束 つまらない決め事をやぶって 枠を踏んでいく 数多の秋 夏が窓の外で 「さようなら」をつぶやいている ベランダできらきらひかる 置き去りにしたままの思い出たちが 揺れるカーテンの隙間からちらりとのぞく 伝えたかったことと 伝えなかったことが 永遠のサヨナラになって 何も言わずに 思いやりとずるさの間を通り過ぎてゆく 「さようなら。」 サヨナラの夏 1 2 3 4 5 スレッドを新規に作成したり、コメントを書き込むにはログインが必要です。
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