書き換え連詩スレッド[146]
2018 04/16 21:48
ハァモニィベル

+

アンとダルシアは、ある日
広い向日葵畑の一角で、よちよち歩いているヒヨコと出逢った。
アンが目にしたものは、まさしく黄色だった。

何本もの太い茎のなかへ迷い込んでは、また道に出てくる
心配したダルシアが後を追ったときには、一足遅く
もうその黄色は緑のなかに見えなくなっていた。
アンとダルシアは、緑をかきわけてその黄色を探した。
やがて、そこは池なのか沼なのか、
水面に小さな黄色がぽつんと浮かんでいるのをみつけた。


ピィーヨ、ピィーピィー 俺は。腹を抱えて笑われた。
そうかい、イルカみたいかい?
背広から背ビレを出した大人びたイルカの泣き真似をする。ピィーーーゥイ
バカね。貴方は貴方のしゃべりたいことをさらけ出せないだけね。
カラダを出したサッチャンは言う
イルカになれるかも。


そいつは跳ねたり笑いながら向日葵してる
ひよこのようだわ。。
貴方ね。この間まで・・・俺もサッチャンも耐えきれず笑いだす。

指をさすり
生命の真似ごとをする
さらにおかしくなって、バカと呼ばれて、
すかさず、ひよこが大きく可愛く膨らむ。
茂みの奥の魚がピクピク連続して訪ねてくる
イルカになれるわけないじゃない。

ひまわりのようだった
俺はうたい鳴く。ひよこはもっと鳴く
それだけは豊潤だ。
ふたりは揺れ
アンとダルシアはふたりで太陽を産んだ。

+
スレッドへ